方翼さん、転載させて頂きます。強調文字などは無視しました。orz...
歯科事情から読み解く、 市場経済の中の歯科技工士
厚生労働省から毎月公表されている「医療施設動態調査」によると,平成20年2月末における歯科診療所数は全国で67,888施設で,前月比で48施設,前年同期比では395施設増加した.
昭和30年(1955年)の調査では歯科医師3万1,109人、平成18年(2006年)調査では、歯科医師9万7,198人、50年間で歯科医師数は3.1倍となった。
現在では毎日日本の何処かで、新しい歯科施設ができていることになる。平成19年日本人人口は、126,057,000で歯科診療所数で割ると、平均一歯科診療所で1,856人となり、歯科医師一人当たりでは1,296人となる。
また平成18年度医療費の動向(医療費の推移:厚労省)によると,歯科医療費は,平成18年度2兆5,000億円で、平均一歯科診療所(売り上げ)で3,683万円で、歯科医師一人当たり(売り上げ)では2,572万円となる。
年収ラボ
http://nensyu-labo.comより
(日本国民の平均年収444万円、平均年齢は42.9歳。参考)
歯科医師の平均年収は549万円
平均月収:42.2万円
収入幅:約400万円〜2,000万円
年収ランキング34職中11位
一般に平均的な歯科医師収入の目安として、40代で1,200〜1,500万円くらいと言われている。(これは開業し、経営が順調に行って何年かした時の収入。)
歯科技工所の現状は「イデア経済学。統計調査から歯科技工を読み解く。」
http://70205220.at.webry.info/200708/article_9.html より
就業歯科技工士は35,147人で、前回に比べ521人(1.5%)減少している。それとは反して歯科技工所は19,435か所で、前回に比べ202か所(1.1%)増加している。
1つの歯科技工所での平均就業人数は1.2人となる。
一歯科技工所に対して、歯科診療所3.5件。一歯科技工士に対して歯科医師2.76人。
歯科技工士の平均年収は464万円
平均月収:32.9万円
収入幅:250万円〜550万円
年収ランキング34職中18位(歯科医師11位)
厚労省の平成十七年賃金構造基本統計調査では、歯科技工士の年収は399.53(万円)、労働時間は50.25時間/週、平均年齢34.4(歳)。
平成18年度歯科技工士会実態調査報告書でも、技工士の平均年収は436万円。勤務者平均392万円(38.5歳)、自営者平均502万円(50.7歳)、男性平均457万円(44.6歳)、女性平均222万円(30.9歳)。歯科技工士の所得
イデア経済学
http://70205220.at.webry.info/200707/article_4.htmlより
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歯科医師と歯科技工士の現状を比べると見えてくることがある。過去から一人の歯科技工士に3人の歯科医師が妥当だと言われてきた。歯科技工士学校を10万人も卒業し歯科技工士となったが、結果的には就業歯科技工士は現在35,147人であり一歯科技工士に対して歯科医師2.76人となっているのである。市場経済の中にある歯科技工士は、結果的に歯科技工士学校をどんなに卒業しようと、必要な人数に調整されることとなる。
やはり計算上(日本の歯科技工士が日本で生活して行くコストを加味して)今の日本の歯科医療体制では、3人の歯科医師の仕事で、一人の歯科技工士が養えることとなる。
事実昔はほとんどの歯科医院に院内技工士がいたが、現在では一人歯科医師診療施設では院内歯科技工士を置くことはほぼ経営上困難である。
また、歯科医師の収入幅:約400万円〜2,000万円に対して歯科技工士の収入幅:250万円〜550万円は非常に幅が少ない。
この数字から読み取れることは、市場経済にある全ての歯科技工所の技工料金が、ほぼ一物一価であることを意味している。
この程度の収入幅は、労働単価の違いではなく、労働時間に比例した幅であると考えられる。また、現在は仕事量が一定量確保されていることが読み取れる。
この先、就業歯科技工士が高齢化により引退し減少すれば、労働単価は調整され上昇すると思われる。しかし海外からの導入が起これば、労働単価は調整され下落する。もしまた下落すれば、歯科技工からは日本で暮らすコストが生まれなくなり、歯科技工士は転業し、就業歯科技工士数は調整される。
市場経済の中にある歯科技工士の就業人数は調整され、労働単価は一物一価に調整される。
これからの歯科技工士は、歯科技工業が市場経済の中に存在することを明確に理解し、他業種に目を移せば経営の答えはそこにある。
http://70205220.at.webry.info/200805/article_20.html
日本の歯科技工士の免許には、もれなく開業権が付いてくる。ドイツでは,マイスター試験に合格して初めて手工業の親方として開業する権利を得る。
ドイツでは手工業すべてに親方としてのマイスター試験があり,その専門職としての試験内容を除いて,財務,簿記,経営学,経済学,社会法律学,民法,商法,労働法等の試験があり,一生に3回(一回だけのときもあった)受験できる。
もし3度の試験に落ちれば,一生涯開業件のないゲゼレ(Geselle)の歯科技工士となる。しかし、元々親方を志さないゲゼレも多くいるため、全てのゲゼレの人がマイスター試験を落ちてゲゼレに甘んじているわけではないのだが、その差別的世界は存在する。
だから私はこのドイツのマイスター制度が好きではない。このドイツのマイスター制度が生み出す、ヒエラルキーが耐えられないほど嫌いである。
マイスター制度がドイツの手工業を支えたと言われるが、日本にはこんな制度、法律を作らなくても素晴らしい手工業が存在している。その最たる例が、日本の手工業の結集である車業界である。あのドイツのベンツを含む車業界を席巻した日本の車業界は、日本の町工場に拠る物である。日本の町工場が生み出すネジ一つの制度が、ドイツとは違うのである。日本人気質が生み出す匠は、制度や法律さえも越えていく。
まさに技工業界も同じで、ドイツのラボに行って見学すれば簡単にわかるが日本の技工技術が劣っていることはない、むしろ日本技術の方が優れている。
しかしマイスター制度から学びたいことは、財務、簿記、経営学、経済学、社会法律学、民法、商法、労働法等を勉強した上で、開業出来ると言うことである。
前回の講演会で「開業するのあたっては経済・経営を学んで下さい」と言ったら、若い技工士さんが「どこで学んだらいいでしょうか?」と、良い質問だった。
「これからの歯科技工士は、歯科技工業が市場経済の中に存在することを明確に理解し、他業種に目を移せば経営の答えはそこにある。」
http://70205220.at.webry.info/200805/article_20.htmlと言われて、そうですかと簡単に判る人間はそうはいない。余程、経済・経営が好きなら学べばよいが、技工を学んで経済・経営を学んでいたら開業まではほど遠い。
簡単だ、最初から経済・経営を解っている人を雇えばよい。そして、営業が好きな人、オーナーになってくれるお金持ち、義歯の出来る人、クラウンの好きな人、ポーセレンが得意な人、事務の得意な人で、みんなで一つとするのだ。
もはや市場経済下での歯科技工所は、一人ラボの存在を否定するようになる。
結局はコロニー。
しかし私が考えるコロニーは、ライン作業のような大型ラボではない。
一人一人が日本の匠、
一人一人が歯科技工士である組織、技工コロニー。
我ら日本の匠の技工士が、歯科の片翼を支える!
参考Blog
1.歯科技工士、生き残りの経済学(高価なテクニック編・その一)
http://70205220.at.webry.info/200801/article_16.html
2.歯科技工士、生き残りの経済学(高価なテクニック編・その二)
http://70205220.at.webry.info/200801/article_17.html
3.歯科技工士、生き残りの経済学(高価なテクニック編・その三)
http://70205220.at.webry.info/200801/article_18.html
4.歯科技工士、生き残りの経済学 (大・中型ラボ経営編その四)
http://70205220.at.webry.info/200801/article_19.html
5.歯科技工士、生き残りの経済学 (大・中型ラボ経営編その五)
http://70205220.at.webry.info/200801/article_20.html
6.歯科技工士、生き残りの経済学 (諦めたくない人の編 おわり)
http://70205220.at.webry.info/200801/article_24.html
7.講演会に代えて「歯科事情から読み解く、 市場経済の中の歯科技工士」を記す
http://70205220.at.webry.info/200805/article_20.html
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超マイクロ・ネジもシェアは世界一。それは北陸の熟練した名も無きオバチャンたち(失礼!)によって支えられている。決して機械では作り出せない、人間の手の感覚と技術が生み出すものだそうです。日本は、そう言った素晴らしい風土を持ちながら、経済的なことのみで、海外のモノを輸入し、国内の産業を空洞化させてしまう。これは正しい選択なのだろうか?海外で作られたモノに問題が発生した場合、転換は容易ではない。今、ニンニクのお値段はおいくらかご存知でしょうか?