日々の診療の中で歯医者さんは何を思ふ・・・

2007/9/29

レセプト電算化,オンライン化以前の問題  歯科医療

レセプト電算化,オンライン化の次に来るものが「電子カルテの標準化」であることは確実だ.しかし現時点では,歯科診療所側の立場からは,電子カルテシステムとレセプト電算化システムとは別個に考えるべきである.現在,レセコンメーカーの多くは,電子カルテとレセコンを1つのシステムで対応しようとしている.同一システム上で,この両者を行おうとすることには無理がある.
 まず,電子カルテでは,改ざん防止(誤入力対策),データ入力責任者の記録といったやっかいな仕様がある.一方レセコンでは,請求ミスの訂正作業が必要である.「改ざん防止機能」と「請求ミスの訂正機能」は,完全に相反する機能となる.これを同一システム上で行うとなれば,実際の操作レベルでは,入力,修正に手間取り,診療時間は大幅に短縮され,結果的に減収となり,患者にとっては待ち時間が数倍になる.
 ところで,厚生労働省は「電子請求,オンライン化の義務付け」を公言しているが,実のところ,カルテの手書きを禁ずることは不可能でもある.ましてや,手書きカルテを提出する医療機関に対して,「診療報酬の支払い遅延」や「支払拒否」などを行うことは,法的に不可能なはずである.請求方法を1つの方式しか認めず,それができない医療機関がそのために請求ができない…となると,憲法22条の「職業選択の自由」を犯すことを含め,法律上の問題が生じるはずだ.「義務化」などという言葉は,無知な政治家と厚生労働省の役人発想によるもので,日本は法治国家であることを,あらためて認識すべきだ.
 コンピュータ処理すれば何でも便利になる,合理化される訳ではないことが判っていない.電子カルテはその典型である.
 厚生労働省は,レセプト電算化,オンライン化によって「データ分析が可能となるよう取り組む」…と宣言している.これは「プログラムによるレセプトデータの自動処理,不正請求や過剰請求の自動チェック」を前提にした話であろうが,いったいどんなアルゴリズムで,不正請求や過剰請求のチェックを可能にするのか,よく見えてこない.現行のレセコンにもチェック機能を備えたものはたくさんあるが,この手の機械的・画一的なチェックアルゴリズムでデータ分析をするなら,すり抜けるのは簡単だ.
 過渡期的に電子データを画面でチェックする…となると,もっと面倒な事態になるだろう.審査会の機能は麻痺する可能性がある.審査員のこれまで得た審査能力は無となり,大量のレセプト点検に膨大な時間を要するようになることは必定だ.これを解消するには,審査員の数を何倍にもしなければならない.返戻処理をやめ査定処理にするにしても,結果報告処理が大変となる.紙代の方が遥かに安く済むだろう.
 そして,薬科,医科より複雑である歯科に対して「大変・困難」という認識がない.歯科医療の特殊性に対する理解が無い上,コンピュータ処理,活用の本質について無知な者達が「電算化,オンライン化をやるんだ,やれ」と叫んでいるだけである.
   (東京・練馬区歯科医師会会員 神谷文彦)
http://espelana.blog109.fc2.com/blog-category-1.html


韓国はレセプトオンライン化されていますが4%くらいは紙のレセプトが残っています。完全義務化ではありません。では紙のレセプトの電子データ化はどうしているかと言うと、QRコード(あの携帯での読み込みでお馴染みですネ)を3個レセプト用紙の下に印字して、それをリーダーで読み取り電子データ化しているみたいです。日本ではどうするのだろうか?
保険者のチェック機能が強化されることを考えると、純粋な手書きレセプトを残すのは難しい。
現在の紙レセプトに似せた単純な入力インターフェイスに保険者と共通のチェック機能、QRコード付加機能なんてレセコンもどきでの対応はどうでしょうか?
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2007/10/1  0:46

投稿者:グズ

コンピュータが何でもできる万能だと考えるほど江戸か明治の頭から脱皮していない役人なのでは?といぶかる今日この頃ですが

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