主人公:成功したいと思ってる貧しい旅人
事件:旅人はある町にたどり着いた。
物語:旅人はその町でこういった
「素晴らしい職業、成功できそうな職業があれば紹介してもらいたい」
町の人々はこういった
「あなたの言う成功とは何か分からない。
私たちは朝、お日様が昇ると、目を覚まし、畑に出て、畑を耕し、水をやり、肥をやって、作物を作る。
日が暮れれば、家に帰って、夕食を食べ、家族団らんをして寝る。
そういう生活を長年続けてきたけど、『成功とは何か』とか『成功する職業』とかいうことは考えたことがない」
この町には成功はないということになって旅人は町を出た
事件2:旅人は大変な苦労をして山を越えて次の町にたどり着いた
そこは成功者の町だった
物語:そこの町長はこういった
「この町は成功者の町なのだ。成功してない者はこの町には入れないのだ」
「私たちの町に来る前に一つの町があったであろう。そこの人たちは実に幸福に暮らしていたはずだ。お前は、そこで、何も学ぶべきことがなかったのか。その町で、いったい、お前は何を考えたのか」
旅人はこういった
「私は確かに、その町の人たちが幸せそうに生きているのが分かりましたが、成功とは無頓着に生きていました。ここには成功はないと思いました」
町長はこういった
「お前は大きな勘違いをしている。
お前が私たちの町の一員になるためには、まず、お前が以前に通ってきた、あの町で、裕福な暮らしをしてみせることが大事であったのだ。
しかし、お前は一躍、成功することを目指して、人間として当然の努力を怠ったのじゃないか」
「私たちは、一気に成功できたような人を見たことがない。」
「まず、人間として、そこそこの生き方ができ、そこそこの幸せを得て初めて、もっと高い頂きに登っていくのが、物事の筋なのだよ」
こういわれて貧しい旅人は成功者の町を追い出された