フィレンツェ。花の都と呼ばれる美しい古都、ルネッサンス文化の中心地、トスカーナ州の首都。どこをとっても人気ナンバーワンの、言わずと知れたイタリアの観光地である。
すぬは添乗員だった時、数十回フィレンツェに行った。そして
苦手になった。訪問経験のある方は、あんなに美しい街なのに一体何故と思われるでしょう。すべては自分の未熟さが原因だった。
街の美しさとは裏腹に、いわゆるツアー客向けの土産屋の間で毎日観光客の奪い合いが行われている。最近は本やネットなどで旅行業界の裏話も読めるようになったので、ピンときた方もいるでしょう。旅行会社は土産屋と提携して、送客した分売り上げの一部をコミッションとしてもらっている。その
土産屋バトルがフィレンツェでは特に激しいのである。
添乗員になりたての頃、すぬはこの土産屋コミッションの仕組みというかルールがよく分かっていなかった。結果として無知さからドライバーに誘われるがままに、会社の指定店以外の土産屋に先に立ち寄ったりした。自分やドライバーにお金が入るなんて知らなかった。そして自分のしていることがどんなにヤバイことなのか、気づいていなかった。
一度金を受け取ってしまうと義理というものが出来上がってしまうのは、日本もイタリアも同じ。実際、土産屋の多くは
マフィアと繋がっているのだ。すぬが不義理(?!)を働いた土産屋の担当者から静かに脅されたこともある。
詳細は省略するがようやく以前立ち寄った店との縁も切れ、それからというものフィレンツェでは決して指定店以外には行かないようにした。今思えば、知らなかったとはいえ本当にバカな新米添乗員だった。無事でよかった〜。
フィレンツェには
ミケランジェロ広場という、写真を撮るのにうってつけな丘の上の観光スポットがある。ここの駐車場ではいつも、土産屋の営業の兄ちゃんたちがバスを待ち構えている。
こっちがお客さんの写真を撮ってあげていると、「てんじょーいんさ〜ん」と背後から近寄ってくる。ほっといてよ、悪いね、指定店しか行かないよって、毎度毎度のしつこさにうんざりしたものである。あまりのストレスにお客さんだけ降ろして自分は
バスの中に隠れていたこともある。
以上は添乗員の立場で訪れた、フィレンツェでの思い出である。皆さんが旅行で訪れるぶんにはこの種の心配はございませんので、安心して古都での休日を楽しんでください。でもスリには気をつけてね。私もまたいつか、普通の旅行者としてイタリアに行きたいなあ。
関連サイト:美しいフィレンツェの表情報・写真など。
フィレンツェなるほどガイド
ウェルカムトスカーナ
フィレンツェの写真集