まず最初に書いておきます。
日経BP ITproの紹介記事には間違いがあります。
この記事を基に,あるいはこの記事を参考に書かれたページがたくさんあります。また,UltimateDefragについてご質問をいただく中にも,この記事の記述によって誤解されている方が多くいらっしゃいます。
ここのところUltimateDefragのことばかり書いているみたいで少々ウンザリしてますが,今回はこのITpro紹介記事の誤り部分の訂正を含めて,UltimateDefragについてよくいただくご質問に回答していきます。
UltimateDefragでデフラグをした後のマップ例


上のようになっていれば○です。


UltimateDefragの良さを活かし切れてない例です。

方法はどれがいい? Auto? Consolidated?

どちらでもかまいません。

>>-- DiskTrixのマニュアルより抜粋・引用(以下同様です)
あなたがパワーユーザーでないか,手をかけずに最高の効果を望むなら,
AUTOを選びなさい。
AUTOが選ばれると,UltimateDefragは自動的にあなたのファイルシステムの内,何%を外周トラックと内周トラックに置くかを決める。スライダーをわずかに左に動かせば,デフラグ時間は少し速くなるだろうがパフォーマンスはわずかに遅くなる。
自信がなければ,シンプルにデフォルトのOptimumのままにしておくこと。
AUTOは,シンプルなConsolidatedデフラグを実行する。
必要なファイルだけをデフラグし,外周トラックに詰めて再配置する。内周トラックにはデータ間に隙間ができるかもしれないが,通常は内周はあまり使用しないのでパフォーマンスに重大な影響は与えない。
Consolidatedは,
ほとんどのデフラグツールが既にやっているやり方で,データを外側トラックにパックする。但し,UltimateDefragにはArchiveとHigh Performanceという2つのオプションがある。High Performanceはファイルを外側トラックへ,Archiveはファイルを内周トラックへ再配置する。もし特別な再配置をせずにデフラグをしたいなら,Consolidatedを基本的に(2つのオプション無しでの意味)使えばよい。結果はXPネイティヴのデフラグと同じになる。
-->>
ITproの記事には…
(2)統合設定:「Consolidated」ファイルやフォルダをできるだけ統合する。ファイルの再配置は実行しない。
(6)自動:「Auto」デフラグするとともに,コンピュータのパフォーマンスをできるだけ引き出すようにファイルやフォルダを再配置する。上記の(1)〜(5)の方法とは異なり,再配置の位置が設定される。
と書かれていますが,マニュアルのどこを探してもこのような記述はありません。
結論,AutoでもConsolidatedでも,どちらでもそれほど大きな違いはないと思います。使うアプリが限定されていて,尚且つそれらだけを速くしたいといったケースではConsolidatedでカスタム設定するといいかもしれません。DiskTrixの勧める使い分けの例は次項で説明します。

どのくらいの頻度でやればいい?

ケースバイケースです。
マニュアルではアチコチにこれに関連する記述があるのですが…

>>--
オフィス用
・AUTOで基本的に毎日1回,もしくは毎週1回実施 または…
・Consolidatedで毎週1回実施
(この場合の設定は
UltimateDefragの設定を参照)
基本,毎日Fragmented Files Onlyを実施。
ホーム用
オフィスと同じ
ゲーム用
望むときに…
・どのくらいの頻度でデフラグをすれば良いのか?
あなた次第だが,毎日完璧なデフラグをするのはお勧めしない。
月ごと,または2週間おきに完璧なデフラグを2オプション(ArchiveとHigh Performance)で実施する。
お好みで,毎週または毎日,ConsolidatedをArchiveオプションのFast Archival ONで,High Performanceは使わずに実施する。1つか2つのフォルダだけをHigh Performanceでやるのは良い。基本的にデイリーのデフラグではRespect ArchiveをFast Archive ONで選択する。これなら数分で終わり,数時間もかける必要なく,とても良好なパフォーマンスを得られる。
シンプルにFragmented Files Onlyを毎日の基本にしても良い。実際,1時間ごと,あるいは数時間おきにこの方法でデフラグしているユーザーもいる。このFragmented Files Onlyなら数秒間で終わる。スケジューラーを使えばこのようなことも可能だ。
もちろんどんなスケジュールでやるかはあなた次第。あなたがUltimateDefragにもっと慣れて,あなたの特別なシステムやファイル群とどう相互作用するのかがわかるようになれば,あなたにピッタリのルーティンが見つかるだろう。
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ここでもITproの記事を引用してみると…
このヘルプ・ドキュメントによれば,コンピュータの使用目的や環境によっても異なるが,通常は(2)の統合設定(Consolidated)による方法で十分となっている。これを毎日実施するとして,2〜3週間に1回,(6)の自動(Auto)によるデフラグを実施すればよいとしている。
マニュアル(ヘルプ・ドキュメント)の,どこをどう読んだら上記のような解釈になるんだろ?と探してみましたが……
どうやらITproの記事を書いた人は,Autoがcomplete defragだと勘違いされているようです。complete defragとは(Consolidatedに限りませんが)Respect Archive with Fast ArchivalとRespect High Performanceの2つのオプションを同時に使うことであって,AUTOを指しているのではありません。
デフラグ方法の解釈からして間違ってますから,このような勘違いに至ったのでしょうが,著名な企業のサイトなのですからもう少しシッカリしてもらいたいものです。
で,デフラグの頻度ですが,DiskTrixのマニュアル通り,私も過去デフラグに関して似たようなことを書いてきましたが,ケースバイケースです。ディスクの状態(ファイルの数,種類,容量占有率…等々)によっても変わるでしょうし,使われ方によっても変わると思います。
断片化率(これもアプリによって計算方法が違いますが…)が50%を超えたりしないように気をつけるくらいでいいと思います。あまり神経質になる必要はありません。

何時間経ってもデフラグが終わらない。

確認しましょう。
どの方法でデフラグを開始したか,またディスクの断片化の状態にもよりますが,AUTOやConsolidatedでは非常に長時間かかることも珍しくありません。
但し,Vista環境下では不安定ですので,止まってしまってる場合もあります。ディスクのアクセスランプを見てみてください。チカチカ光っていればいいですが,ずっと消えたままなら思い切ってStopしましょう。
これでちゃんと(一番上のドライブマップで)Stopping → Readyとなれば,またStartでOKです。しかしStoppingのままでReadyにならない場合は,強制終了しか手はありません。Ctrl+Shift+Escでタスクマネージャを起動し,アプリケーションもしくはプロセスで終了してください。大抵は大サイズのファイルかinvisibleのファイルをアクセスに行って止まっているケースが多いようです。次はそのファイルがどれなのか見当をつけて除外指定します。

動かない。

Vista環境で稀にあるようです。
管理者として実行してみてください。

デフラグ後,ファイルがどこに配置されたか確認する方法は?

Tools

Highlight a fileで窓が開きます。
その中で,見たいファイルをクリックした後,左下のHighlightボタンをクリックすると,円形マップの中で数回ブリンキングします。

UltimateDefragは最強?

どうでしょう?
新しくリリースされたQuickSys DiskDefragは,断片化が進みにくい配置をしてくれるそうですが,実際にやってみるとマップ上は従来のデフラグツールと同様にほとんどのファイルを外周側に集めています。確かに,もし断片化が進みにくい状態が続くなら,内側にファイルを配置する必要性は低くなりますね。
どのアルゴリズムが優れているのかは,まだわからないというのが正直なところですが,パレートの法則を持ち込むというUltimateDefragの試みは,(これまではあまり重要視されてなかった)ファイルの配置にスポットライトを当てたという点で業界に一石を投じたと言えるかもしれません。
ただ,動作の安定度や操作性の完成度は…お世辞にも高いとは言えない。私個人の評価基準では,デフラグツールというのは安定して動作するという点を重視しますので,総合評価としてはUltimateDefragはあまり高くありません。
UltimateDefragを使ったら飛躍的に速度が上がったという方もいらっしゃいますが,おそらくそれはデフラグによる効果であって,他のデフラグツールを使ってもほぼ同程度の効果が得られたと思います。

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