京都発見!クラシック vol.5 本番 でした。
「愛の形」をテーマに
前半はトークで
後半は音楽でお楽しみいただきました。
今もなおミュージカルやお芝居・映画などで取り上げられる
シェイクスピアの作品を元に書かれたチャイコフスキーのロメオとジュリエット
2曲目はドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」
マラルメの牧羊半獣神の微睡みを具現化した素晴らしいバレエ音楽
そして最後はラヴェルのボレロをお届けしました。
翌日は偶然にもディアキレフへのオマージュ
バレエ リュスのシネマ上映を見に行ってきました。
(ロシア バレエのこと)
初演そのままの舞台と衣装・コレオグラフィーで、
(パリのオペラ座(ガルニエ)で数年前に上演された時にも
生で観ているのですが)スクリーンで観ても臨場感溢れるステージに時を忘れて聴き入ってしまいました。
「牧神の午後への前奏曲」
燻るように旋回する愁いを帯びたフルートソロに、すっかり夢幻の世界へと引き込まれました。
「トリスタンとイゾルデ」という砦を凌駕し、
フランスの音楽界・独自文化に新境地を切り開いた金字塔。
身体能力と高度なテクニックが要求されるコレオグラフィー。
(ギリシャ神話を題材としながらエジプト壁画の形態模写なのが神秘的)
ハープ奏者として一番きになるのが、
曲の中間部でハープがsfzで低弦 La ♭を鳴らす部分
フランスの国立図書館の直筆の初稿をみると
その音符の影も無く...バレエ上演に際して
ナンフが衣を落とす瞬間にあてられているので
その効果音として書き足したのかもしれません。
ナンフの魂を宿すような意味合いを含んだ音色、
伝わったかな?

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