「29本目 “ピザランド”(遠見山) イナゲマン」
さてさて、今度は香川きってのローカルクライマー、さらに四国一のまったりプライベートウォール「極光食堂」のオーナーでもあるイナゲマンにご登場ねがいましょ〜。毎度毎度おちゃらけた個性を発揮しておりますがその中にキラリと光る熱いものを隠してたりしてます
そんな彼の選んだルートは・・・。
ボルダリングの楽しさはやっぱり1つの岩の上に立ち上がること、征服したあとにスタートホールドを改めて見下ろす、下からみんなが見上げている。ここ落ちたら怖いなぁという気持ちと、こんなところまで登って自分はなかなかやるなぁ・・っていうすべての感情が入り混じった快感がたまらないから登らせてもらってる気がする。
でももう1つのボルダの楽しみは、下から見上げているとき、頂上に立てないとき、その上の風景や岩を触っていないときの想像のような気がする。
想像力が膨らむ、そして登り切ったらそこには次の課題への無限の可能性があるようなきがして、なんか地獄の底から明るい天国を見上げているかのようなドキドキ感をもって臨んでいる。だから最高に自分と向き合えるし人とも楽しく付き合える。
最高のスポーツをしていると思う。
昨年の3月13日これまで誰もボルダリングで登っていなかった壁の底でセッションをしていた、最終的には香川のキモイマンこと山崎優(20)が初登することになる「ピザランド」という課題。

とにかく岩を見た瞬間に「高いなぁ」とため息をつく。
その5m(?)くらいのまっ平らなフェイスには一定の距離をおいて見事にホールドがならんでいる。直登できるなら普通のハイボールと変わらないのだろうがミソはこの大きな壁1面をつかって1本ひかれた贅沢ラインにある。
しかも遠見山の知られざるエリア(内緒じゃないけど不人気)なので人も来ない
はっきり言って「名物課題にはならない」課題なところが私は大好き!
第2登も出来ておらず、キモイマンが登りきるのをハラハラしながらみていただけだが今考えても息を呑む課題だと思う。
課題の良さはおそらく岩の見た目と登った感じ、そして周りのエリアとの関係やホールドやムーブの面白さで決まるのだと思うが
・岩の使い方や高さは最高、でも暗くて地味な場所
・登った感じは地味
・落ちると異常に怖い
・周りには取り立てて課題が無い
・ムーブはいたって簡単なじっくり我慢系
・・・・と
良いところが無い!!
マニアックなのかもしれないが「どうみても登れんやろ」って言う課題を
キモイマンと変パテとローカルで触りながらある日誰かが思い切ってその壁を抜けていく場面を見てると、はっきりいって爽快そのもの!
キモイマンはピザランドのグレード以上に「コイツはのびるやろな」って実感したのもこのとき。
だからピザランドみたいな課題は、岩であって課題であって、でも自分自身的のマイナスの部分ばかりが固まって大きな壁になっているような気がして、これを超えないと先には進めないだろうというちょいストイックな感じをかもし出してくれていて大変良いですよ。
「登れん=登らんでええ」ならクライミングせんでええし。
自分の見たことの無い風景を見られる人を本当に羨ましいと思うし、そうなりたいと思う。
セッションする中でこういう課題が私をやる気にさせてくれていると思います。
まぁ1級とかなんですけどね・・ホント良いですよ。

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