













毎年、秋風が吹き、心も体も本の少しさみしくなる頃
決まってほっこりと柔らかく煮込んだ大根を食べたく
なります。
うちは少人数の家族ですが、店先に並んでいるでっぷりとした
大根を見ると、必ず一本丸ごと買ってきます。先の方は次の日の朝食用に
とっておきます。ぴりっとした大根おろしを朝起きぬけにいただくと、
頭も体もシャキ!
そして頭の方は風呂吹き大根に。もう、この美味しさといったら。
ほっこりと炊きあがった大根からおいしそうな湯気が立ち上り、
その香りをさらに
引き立てるために、ゆずの皮をすりおろしてかけると一層美味。
日本人に生まれてきて本当によかった!
心底そう思えるひと時を、この大根がくれるんですよね。

野菜を食べるレシピ
夜の食卓は、家族の語らいの時
このときにどれだけ沢山の思い出を作ることができるかで
その人の人生の豊かさが大きく変わってくるように思います。
私の子供時代は、それこそ頑固一徹の親父がデーンと君臨して
いましたから、もうその怖いの怖くないのって。きっと今の
やさしいお父様ブーム世代の子供たちには想像できないこと
と思います。
あのピリッとした緊張感と、それでも家族が顔をそろえて食卓を
囲めるという幸福感との絶妙のバランスは、あらゆるコミュニティーと
人間関係の基本であるように思います。
甘えていいところと一線引いてけじめをつけるべきところを、食事を
通して教えてもらいましたね。
朝寝坊して慌ててかき込む朝ごはんには、卵かけごはんが
登場します。これ実は美味しいのです。あったかいごはんに
冷蔵庫から出したばかりの卵にお醤油を少し多い目にたらしてから
よくかき混ぜます。白身のトロトロが苦手な人は丁寧にほぐして、
あの白い目の部分は、お箸で器用に取り除きます。
この解いた卵を熱いご飯にかけると、ちょうどの熱さになって、
食べやすいわ美味しいわ。

桜たまご(10個)

卵かけごはん醤油
いつ頃から日本人の食卓にデザートなるものが登場するように
なったのでしょう。
食事のあとはお番茶を飲んで終わりというのが我が家の定番
でしたから、やがて当たり前のように食後のデザートにパイやケーキ
なんて言うものを食べるようになってからも、なんだか
とても贅沢をしているような、申し訳ないような気がしたものです。
贅沢というのは、たまにするからありがたさも倍加するというものです。
それを毎晩毎晩続けるのを飽食と言い、勿体ない文化にどんどん背を
向けて生きてきた日本人に今の食品問題は鉄拳をくらわせている
のかもしれません。せめて、感謝の気持ちをもって味わいたいもの。
このひと匙に多くの人の汗と愛と、そして自然の恵みが沢山詰まっている
のですから。




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