外出中に急に初めて行く場所に呼び出されることなんてザラでした。いちいちわかる人に連絡して住所を聞きなおすぐらいなら、自分で携帯していた方が効率的なのです。
俺は金もないし、自分の信用を原資に金を借りる事もできませんでしたから、会社にあるパソコン以外は使えません。
しかし持ち歩けないのでは外出の多い俺には意味がありません。
Yahoo!などの無料サービスを駆使したりもしましたが、携帯で使うには意外と不便です。
その頃、空いた時間を使ったお笑い投稿サイトの投稿活動にハマっておりました。
大喜利のようにお題に沿っていろんなボケ投稿をするのです。
俺は、時々催される無制限投稿大会などで、パソコンユーザーのライバルたちによる大量投稿に負けたくありませんでした。携帯でも勝てるはずだと。
そこで質にこだわりましたが、やはりそれだけでは勝てません。
俺は電車の中でぶつぶつとつぶやく重度の危険人物だったはずですが、その苦悩は仕事の効率化とともに大きなテーマでした。
やはりものごとはトライ&エラーの繰り返しだと言います。
俺はやっては投げ、投げては拾って考え直し、やっぱり投げて次に行き、壁にぶち当たりながら思考と模索と実行と検証という作業に没頭しました。
基本的に俺は発明家気質の人間です。こういう状態になると「石器時代に大砲を作るタイプ」と言われていました。
俺は携帯代がかさみ、ソニーが出した8万円もするウォークマン携帯というのを買ったときに、携帯にメモリースティックなる記憶媒体が使われる時代に直面しました。
携帯代はもっとかかるんだと愕然としたのです。
俺の黙々とした工夫は、ついにひとつの結論に達しました。
「これだ!」
まず、スピードが格段に速くなりました。
お笑いサイトにおける大量投稿が、パソコンユーザーに競り負けないぐらいまで効率化したのです。
次に、メールを含む携帯の中の情報が完全に整理されるようになりました。
最盛期は携帯の中に1000件余りの連絡先が入っていました。
そのどれも住所や複数のメールアドレス、簡単な相手の特徴やそこに至るまでの交通ルートなどまで記せるようになったのです。
それが可能なのです。
過去の話をし過ぎましたね。
さて、それを説明します。
ある機能に注目してください。
俺が指示するその機能の使い方は、誰の携帯にもあるのに、誰もその輝きに気付いていないという強烈な秘法であることがわかります。
その効果は以下の通りです。
・携帯電話1つで1000件でも10000件でも電話帳が管理できるようになる。
・水没・機種変やナンバー・ポータビリティ(MNP)でも連絡先を一字一句紛失する事は無い。
・miniSDカードなんかで5000円も出さなくても、タダで自分のアドレス帳が自由に出し入れできるようになる。
・お気に入りリストがさらに独自に構築される。もう100件までという機種のワガママに振り回される事はなくなるでしょう。
・非常に簡単に携帯メルマガやホームページが運営管理できるようになる。
これだけ聞いても気絶しそうなほど得します。
しかしもうひとつの機能に注目しました。
これを最初の一度の面倒を押して準備してもらえれば、携帯の本来の意味である“時間短縮”が高速で実現します。まさにあなたの24時間を48時間に増やしてくれる奇跡を体験するでしょう。
その効果は以下の通りです。
・実はノートパソコンの方がはるかに効率の悪い部分があることに気が付く。
そうです。
俺はこれを主張したくて長々と話しました。
俺はパナソニックの『レッツノート』という優秀なノートパソコンを主に使っていますが、携帯時代には無いストレスがあります。
全然手軽じゃないんです!
考えても見てください。
ノートパソコンは、どんなにコンパクトで携帯に優れているといっても、所詮は携帯に比べて大きすぎます。
まず、開くのに場所を選びます。
キョロキョロと見回して、喫茶店などお金のかかる場所に移動しなくてはならないでしょう。
次に1日中電源が入っているわけではありません。開くたびに電源を付け直さねばなりません。これだって時間がかかります。
「さあこれでスタートだ」と思っても、用をこなすためのソフトを起動させるのにそれぞれ時間がかかります。
おそらく、携帯だったら用件の済んでいるだけの時間がかかる事が多いでしょう。
もちろん、ノートパソコンにはノートパソコンにしかできないこともありますが。
しかし、市場を考えても、今年は携帯のネットが大躍進した1年でもあります。
もはやパケット代を気にしない層の方が多くなったと思います。
来年はこの動きがさらに加速する事でしょう。
経済動向が日本より3〜5年進んでいるというアメリカでも、ネットや電話の基本料金の値下げ競争がありました。
これは日本でも近く始まる事が予想されます…いえ、すでにウィルコムの「通話料金定額」やソフトバンクモバイルの「予想外割」騒動の動きなど、そういう点に着目したからに他なりません。
モバイル大国日本では、遠からず現時点のパソコン以上の性能を持った携帯電話が誕生する可能性があるのです。
俺にはコバヤシという、ヤフオクで年間2000万円もの収入を得る友人がいます。
彼に言われました。
つづく(123)

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