こんな本、買いましてん。
(本日のエントリは、久々にインチキ大阪弁)
再生可能エネルギーの政治経済学
大島 堅一(東洋経済新報社)
http://p.tl/D7VE
大島さんの研究のあらましは、以下リンク参照。
大島堅一:「原発は安い」は本当か
2011年5月11日 ビデオニュース・ドットコム
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20110511-01-0901.html
これまで、政府・電力会社は、こうPRしてきた。
「原発は安全でクリーン!」
「他の発電方法よりもお安く!」
「原発を使用しなければ電力が不足する!」
なによ! 今までアタシをだましてきたのね。
全部ウソちゃうんちゃう、
という修羅場なわけや。
事故を起こした今は、「安全」「クリーン」は、もうあかん。
「電力不足」も、
最後に残ったんは、「原発は安い」。
「「『原発が安い』のは電力会社にとっての話。われわれ利用者にとっては間違っている」
と立命館大学教授の大島堅一さんはいう。
その前に、発電にかかるコストとして、電力会社が出す数値を確認しとこか(1キロワット時あたり)
水力 11.9円(揚水発電を除く一般水力)
石油 10.7円
天然ガス 6.2円
石炭 5.7円
原子力 5.3円
(2004年 電気事業者連合会)
これ、統計サギの典型例やんなあ。「AmazonランキングNo.1!」と同じくらいアヤシイ。
原子力が安くなるのは、稼働率が「80%」に設定されているから。きれいな言い方をすれば、「モデル計算の結果」。しかし、火力はそんな高い稼働率で動いているわけではない。
また、国からの財政支出、廃棄物の再処理費用なども含まれていない。こうした「見えないコスト」と「バックエンド費用」を考えなければ、コストはわからない。ここが大島さんの肝。
「見えないコスト」とは、国からの財政支出、技術開発費、立地対策費などのエネルギー特別会計など。大島さんの集計では、1970年〜2007年の交付金のうち、約7割が原子力に支出されてた。原発は国の優遇策を受けた上に、必要なコストは国が負担してきた。だから電力会社にとっては「原子力は安い」。
しかし国の負担とは、要するに国民の税金。1970年〜2007年の約40年間、実際に発電にかかった実際のコストを、財政支出の国民負担も合算して計算すると、こうなる。
原子力 10.68円
火力 9.90円
水力 7.26円
原子力がいちばん高い。
もちろん、今のところ、100万kW級のスペックがあるのは原発のみ。太陽光などの再生可能エネルギーでは、即座に代替できません、というのも一理ある。しかし再生エネルギーは、原発のようなベースロードにならないかといえば、やらなわからしまへんで?
とゆうか、損害と補償で数兆円もかかる時代遅れのテクノロジーの、どこが「経済的」やねん? これからは安全対策・事故対策のコストがさらにかさむので、ご負担お願いします? そんな業者おったら、即座に出入り禁止。クビよクビクビクビ!
高速増殖炉の実用化は、楽観シナリオでも、50年はかかるという。しかし2060年頃には、日本の人口は1億人を切ってるよ。いまより1/4の人が少なくなってる。電力需要も大きく伸びない中で、いつまでこんなことを進めるのか。
原発は安物買いの銭失い。長期的なエネルギー政策を切り替えるなら、いましかないゆうお話でした。