『無名(ななき)』4号、2005年9月。
小田原高校卒業50周年記念とあるのも、あえて指摘しておく。
まえがき冒頭の直後を、まずは引く。
「前号で、新聞部のつきあいを通じて、「一つだけ刺さっているトゲ」の自覚について書いた。その結果は、むしろ原稿却下にまつわる経緯は、トゲを突き刺したまま生きることにも意味があり、無理に引き抜くこともないと考え直すことにつながったのである。
それゆえ、この一件は、むしろ基本的な姿勢を補強してくれたものと受け止めるようになった」
この経緯の当事者でこそない小生ながら、部活の顧問をこれほどに熱心になさっていたことに、恐れ入る。
さて、最初の小見出しは「与えられたものの大きさ いまの家居のなかで」である。
「当時気づかなかったのに、後に顧みると、かけがえのなかったものであったことを知るのだ」という一節と、「折々の場面で部員たちが私に与えてくれたものは、いまの家居のなかで思いがけなく大きく、その貴重さに気づく」という一節に感じ入った。来週日曜に続く。

0