すぬいはスポーツが好きである。足もあんまり速くないし運動神経がよいとはいえない子供ではあったが、小学生の頃は近所の子達と男女混ざって草野球をするのが好きだった。でも中高学年になると
女の子はソフトボールチームに入れられてしまうのであった。あのでかいボールとピッチャーの独特の動きがぜんぜん今までやっていた野球と違うので、がっかり。しかも骨折までしてしまったので、自然と野球やソフトからは離れていった。
次にすぬいがやってみたのは、バトン・トワリングである。ポンポンの代わりに
バトンをくるくる回してブラスバンドと一緒にパフォーマンスを繰り広げる、ようするにチアダンスの一種、今考えてみると超アメリカンなスポーツだ。それなりの衣装を着て、学内行事やコンクールでちょっとした非日常を演じられるのが楽しかった。新しい技や振り付けを覚えるのも楽しかった。技の上ではトップだったすぬだが背が低かったので、顧問の先生にあまり取り立ててもらえなかったのが悔しかった。
中学校にバトン部はなかったので、私設クラブに入って続けていた先輩がいた。すぬいも誘われたのだが、どうもそのクラブではダンスに重きが入っていて、アクロバット的技が好きだったすぬいから見てちょっと違うかな?と感じたこともあり断念、バトンを続けることはなかった。
中学ではバレーボール部と卓球部と迷って、結局バレー部に入って一年で辞めた。卓球部では一年間の遅れは大きく、レギュラー陣の練習相手さえ務まらなかった。が、それなりに楽しかったので卒業まで続けた。
高校に入って心機一転、何か新しいスポーツをやろうと思っていた。その反面、もう私はスポーツはだめだから文科系の部にしようかとも思っていた。入学早々、どの部も新入生勧誘に熱が入っていた。その中で特にすぬいの目を引いたのは
胴着袴姿もりりしい剣道部の先輩達。女の先輩もかっこいいけど、男の先輩にはもう目が釘付け。ミーハーかつ不純な動機で剣道部の門をたたいたのである。
その2へ続く。