初めて行ったスキー場は岩原だった。すぬが半年前に辞めた某ホテルの、スキー好き連の旅行にどういうわけか誘ってもらったのだ。久しぶりに元同僚達に会うのも楽しいだろうし、「大丈夫、教えてあげるから」という言葉をうっかり真に受けて出かけたわけである。
はい、確かに教えていただきました。
超スパルタ方式で。レンタルして生まれて初めてスキーを履いたのもつかの間、リフト乗り場に連れて行かれる。
ちょっとまて〜と抵抗もむなしくもう乗るしかない状況。乗ってしまったら降りるしかない。「とにかく前へ進め、後ろには倒れるな」といわれたので、立ち上がり短い坂を下りたところで前方に転んだような気がする。もう何が何だかパニクっているのに今度は
本物の坂に連れて行かれる。
その坂は幅広で真っ直ぐ、斜度は初心者のすぬには
恐ろしく急に見え、気が遠くなるほど長く感じた。なんと降りるのに一時間もかかったのだ。ハの字ハの字で、スピードが出すぎたらハの字を大きくって、かなり平らに近い斜面でそおいう基礎を習ってからリフトに乗るもんでしょう、普通。やっとの思いで降りて休憩の後、同じ坂を降りたら今度は30分で降りることができた。
お蔭様で初日が終わるころには何とかボーゲンができるようになっていた。
翌日はガーラ湯沢に行った。簡単な方を選ぶと狭い山間コースだったりして、まだまだスキーをコントロールできないすぬいにはけっこう辛かった。それでもスキーを大好きになってしまう瞬間を神様は用意しておいてくれた。
風と一体になるかのようなスピード感を体験、他のどんなスポーツや乗り物でも感じたことのなかった快感だった。
以来、病みつきである。夫と初めて会ったときもスキーの話で盛り上がり、うちとけることができた。うれしはずかしスキーで縁結び。ニューハンプシャーに移住してからは、シーズン中は毎週のようスキーに行っている。夫はボーダーになってしまったが、すぬいは浮気もせずにスキー一筋、
得意と明言できるスポーツになったのである。おわり。
しょーもないスポーツ歴、読んでいただきありがとうございました。インストラクターしてくれたTさん、H君、感謝しているよ。