今回のお話は、全日空についてのことではございません。TB部関連の皆さま、紛らわしいタイトルですみません。
Anaは、すぬの元同僚でプライベートでも友達だった。私は彼女からの影響大で、
レッドソックス・ファンになったのだった。
テキサス出身のメキシコ系アメリカンで、すっごく仕事のできる子だった。もともと会社のカリフォルニア支部で働いていたのだが、約七年前に閉鎖したときにNH本社に移ってきた。
彼女には歳の離れた彼氏がいた。ニュージャージー州出身でヤンキース・ファンの彼は失業中、ということで二人揃って東海岸に移住してきたのだ。
そんなわけで、以前から野球はよく観ていたらしいが、こちらに越してきてからAnaの方がすっかりレッドソックスのファンになってしまった。特に当時のエース
、ペドロ・マルティネスがお気に入りだった。
Anaとペドロは誕生日が一緒。そんなこともあって熱烈に応援していた。
ある時フェンウェイ・パークに観戦に行ったAnaたちは、試合終了後に選手用の駐車場出口付近でペドロが出てくるのを張っていたそうだ。果たして彼は現れた。大勢のファンの中もみくちゃになりながら、Anaは夢中でスペイン語で叫んだ。
「ぺーどろお〜〜、てぃきえろ〜!いつも見てます、会いたかった、あなたと私は
誕生日が同じなのよ〜〜〜!!」
さすがに最後の一言はインパクトが大きかったらしく、ペドロはAnaを見留めてハグ〜。
彼女の着ていたユニフォームにサインをしてくれた。写真も一緒に〜と懇願したAnaだったが、いや本当にもう行かなきゃとペドロは球場を後に走り去っていったそうだ。
その日以来、Anaはそのサイン入りユニフォームに袖を通していない。大切に家宝として、透明カバー付きのハンガーにかけてクローゼットにしまってある。私も一度見せてもらったことがあるが、写真を撮っておくんだった(←お間抜け)。
その後いろんな事情があってAnaはうちの会社を辞め、彼氏の実家のあるニュージャージー州へと移った。うちの夫の実家もニュージャージーなので、里帰りするときは時々会ったりしてたが、最近ではすっかりご無沙汰である。
そしてワールドチャンピオンになった後、ペドロはボストンを去りNYメッツへ。Anaにとっては願ってもない移籍だったはずである。ユニフォームの色が変わっても、Anaは変わらず愛するペドロを応援し続けていることと思う。