米国におけるイタリアンの続き。一番ヘンなのを忘れてしまっていた。
ブルスケッタ(bruschetta)。アメリカでも人気で、たいていの店のメニューにアピタイザーとして載っている。でも発音は
ブルシェッタなんです〜。腰砕け〜〜。何でそうなるかな?
英語のスペリング規則に当てはめると、そう読めてしまうというのは分かる。それでも、異なる音で定着してしまったことに違和感を覚える。酒(sake)が、相当な日本通のアメ人を除き、決して「さけ」とは発音されず「
サァキー」と呼ばれていること同じようなものか、、。
前も書いたけど、音声学的に英語とイタリア語はかなり違う。イタリア語の母音は5つ(分類によっては7つ)で日本語にかぎりなく近いのに対し、英語の母音は分類方式によって差があるが10数個から30個!といわれている。
日本人がイタリア語を話すと上手ねと褒められることが多いけど、英語を話す場合
全く通じないということがかなりの確率で起こるのはこのためである。
さて、英語とイタリア語は同じ数のアルファベットを使っている。が、母音だけでこれだけ違うのに、スペリング・システムが同じであるはずがない。
それなのに日本の教育では、いまだに
英語を教える直前にローマ字を教える。これが弊害となって、実際、私の中一の甥っ子は英単語をつづるのに四苦八苦している。
英語はローマ語(イタリア語)ではないので、スペリングの規則が(ある程度似ていても)違うのだ!ということを理解してもらって、覚えなおすしかないのである。そしてその規則をきちんと教えている英語教師が日本にどれだけいるでしょうか??
以下は、少しでも甥っ子の助けになればと思って私がメールした、英語の基本的スペリング法則。コピペしてみました。
@日本語のアに聞こえる音は"o"または"u"とつづることが多い。brother、sun、など。
A逆に"a"とつづる時の音は、アとエの中間の音(アメリカ英語)。apple、black、など。
B"a"はエイ(長母音)と発音することもある。その時はたいてい後に”e"(無音)が来る。name、take、など。
Cつまり語尾の”e"は前の母音が長母音である印。後に”e"が来る"o"はオウ、"i"はアイと発音する。home、nice、など。
D"a"と他の母音(半母音)が組み合わさるとアエでもなくエイでもなくオーと発音する。"oa"もオー。talk、daughter、board、など。
Eイは”i"または”e"、イー(長母音)は”ea"または”ee"。English、tea、coffee、など。
Fウの音は英語では基本的に長母音。"u"の後に”e"でウー(またはユー)と発音し、"oo"は後に濁らない子音が来ると短めに、濁る子音が来ると長めに発音する。blue、use、foot、food、など。
G”e"は単独で子音にはさまれている時はエと発音するが、それ以外のときはアともエともイともつかない曖昧な音になることが多い。”er"も曖昧なアー。bed、eraser、など。
H"y"は"i"の音(短母音にも長母音にもなる)、"w"は"u"の長母音に準じます。toy、bye、window、など。
これら原則にあてはまらない例外もあります:someの"o"は長母音にならずにサムだし、headの"ea"もイーにならずにヘッドだし。
ということで、母音だけでこんなに長くなっちゃって、子音編をまだやってないんだけど。まあ正直、子音の方が簡単だとすぬは思う。
スペリングと発音は非常に密接に関係しあっていて、正しくつづれないっちゅうことは、つまり正しい発音が習得されていないということです。これは訓練するしかないんですね。
アが要注意です。日本語のアのように聞こえる、英語の母音数個、
全部違う音です。日本語のアにぴったり対応する音は存在しないのである。