大作の部類ではないので、日本で公開されるかどうかは微妙?
Breachを観てきました。

スパイものだけれども、派手なカーチェイスやガン・アクションはない。だが、すぬはこういういわゆるドラマの方が好き。
ワシントンDCのFBI本部を舞台とした内部スパイ捕り物帳で、出来は平均点をクリアといったところか。サスペンス、駆け引き、スリラー、心理劇が楽しめる。Based on a true storyだそうである。
長年に渡りソ連/ロシアに国家機密を漏洩していた疑いのある熟年エージェント(
クリス・クーパー)のしっぽを掴むために、彼の秘書として若いおとり捜査員(
ライアン・フィリップ)が送り込まれた。
前半は上司と部下として関係が深まるところを、それぞれのキャラクターを掘り下げながら描く。後半はいよいよ証拠を掴むための捜査作戦が展開されていく。なかなか悪くない脚本である。
しかし何といっても、クリス・クーパーの演技が最大の見どころと言っていい。天下一品のバイプレイヤーで出演映画多数。ハリウッド
悪役スターとしての人気を
ショーン・ビーンと二分しているのは、映画ファンなら周知のとおりである。
そのクーパーと、
父親たちの星条旗 
で大いに名を上げたライアン・フィリップとの競演は見ものである。ちょっぴりうだつの上がらないキャラの主人公にフィリップはうってつけ、ぎこちなさの残る演技も効を奏していると思った。
この二人に加えてドラマを引き締めてくれたのが、主人公の裏ミッションの上司役を演じた
ローラ・リニー。ミッション遂行にかける責任感と強固な意志を前面に、ほんのちょっぴり人情味をみせるそのさじ加減が絶妙で、本当に上手い。
この人どこかで観たけど思い出せない〜と検索してみたら、
ミスティック・リバー
で
ショーン・ペンの2番目の奥さん役を演っていた。出番は少なかったけど、あれも強烈なキャラだったなあ。
とういうわけで、彼らの演技だけでも観て損はない、地味だけどまあまあ良い作品となっている。タイトルは違反、裏切りの意味で、特に秘密を外に漏らすことを指している。カタカナ邦題じゃ全然意味わかんないから、やめたほうがいいと思う。