「The Last King of Scotland」
エンタメ
昨日アカデミー賞の発表があった。作品賞より何より主演男優賞が誰になるかに、一番興味があった。そして予想通り
フォレスト・ウティカーが受賞した。
ラストキング・オブ・スコットランドでの演技が評価されたのだ。実は何週間か前にこの映画は鑑賞済みだった。でもあまりにも衝撃的な内容だったので、レビューもどきを書くことさえ控えていた。
もう
アポカリプトなんか目じゃないくらい、バイオレントで猟奇的なシーンが含まれていたのである。ああ、何で最近こんな残酷な内容の映画ばっか観てるんだろうって、後悔にも似た感情にしばらく悩まされた。
お陰様で、
硫黄島からの手紙をまだ観ることができないでいる。とてもリアルであるらしい戦闘シーンは今のところパスなのである。
話がそれたが、ラストキング・・でのウティカーのパフォーマンスは観た人の脳裏に焼きついて絶対離れない類のものである。オスカーにふさわしい、まさに
怪演であった。
以下ネタばれはしてませんが、キャラクター考察などを含みますので知りたくない方は読まれませんよう。
−−+−−+−−+−−+−−+−−+−−+−−
彼が演じたのは、実在の人物である70年代のウガンダ大統領、イディ・アミン。民衆からカリスマ的な人気があったと同時に、血も凍るような独裁者としての顔も持っていたという複雑な役どころである。
実はアミンの攻撃性は、自身が内面に恐れを抱いていたことの裏返しである、ということが暗示されるシーンがいくつかある。そういったアミンの不安定な部分を本当に上手く表現していたと思う。
二人目の主役であるスコットランド人医師を演じた、
ジェームズ・マカヴォイも良かった。アカデミーにノミネートこそされなかったが、プレゼンターとして出席。今後かなりブレイクするのでは思われる。
前半と後半では全く別の物語のように変調するのだが、ノン・フィクションにフィクションを混ぜたストーリーはよく出来ていて引き込まれる。とにかく恐ろしい程に高まっていく緊張感、そして硬直のクライマックスは全ての観客をノックアウトするだろう。
でも、結局「あそこ」を撮りたかっただけ?っていう感覚が残るし、まさかそれはと呆気にとられる展開もあったりするので、その他の賞にはノミネートされなかったのだろう。
ウティカーがアカデミーを受賞したことで、日本での注目度もあがったと推察する。でもこれ、ホラーとか見慣れている人じゃないと一生のトラウマにもなりかねないショッキングな映画なので、老婆心ながら注意を喚起したいと思う。
日本での公開は3月10日から。しかし、某サイトで特集が組まれているが、話の筋3分の2くらい
ネタばれ済みだよ。
こんなにこと細かにあらすじ書いちゃっていいわけ?
予告編にしろこういうサイトにしろ、映画そのものから受けるインパクトを激減させるような宣伝手段が多くなってきているなあと思う。だから私の場合、特にインターネット上のものは、自分で鑑賞するまで見ないように努めている。