ずっと借りっぱなしだったDVD、
サイドウェイズ
を観た。ここのところ週末は小旅行、平日は野球ばかりで観るヒマがなかった。が、昨日はデーゲームだったので、やっと観る時間ができたというわけだ。


主人公マイルズは、別れた妻に未練たらたらの英語教師。書きためてきた小説が出版される予定になっている。ワインおたくで、ソムリエ並みに知識がある彼は、友人で俳優のジャックとカリフォルニア・ワイナリー巡りの旅に出る。
結婚式を一週間後に控えたジャックは、マリッジブルー。本当に結婚してしまってよいのかと、不安に駆られている。彼のとる行動に多くの女性は眉をひそめるだろうが、病める現代人の一人として描かれているのだと思えば、共感はできなくとも納得はいく。
登場人物たちは、マイルズの母親から小太りのウェイトレスまで、それぞれキャラクターが立っている。だから個々のエピソードがより深く、面白いものになっている。中でもマイルズのキャラ造形が秀逸。不満ストレスが頂点に達すると首が斜めになって、かたむいている彼の感情を代弁する。そこから題名Sideways(横向きの、傾いた)が付いたのだと思われる。
特に印象に残ったのは、「何故ピノ・ノワールが好きなの?」と聞かれたマイルズが質問に答える場面である。あまり詳しく書くとネタばれになりかねないので控えるが、間違いなくこのDVDのハイライト・シーンの一つである。
ワイン好きの人も、そうでない人も、楽しめること請け合いである。ラストも好き。ただリアリティに重点をおいた作りで、少々お下劣な部分もあり。マイルズとジャックの会話もFワードのオンパレードである。耳障りであったが、気にならない人はたぶん気にならないであろう。
追記:本作品の邦題誤訳についての
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