ウルシ科のヌルデという木にヌルデミミフシというアブラ虫の一種が寄生すると枝にこぶ状のものができ、これを五倍子(ふし)という。中が空洞なので「空」の文字がつき、空五倍子(うつぶし)となる。
それにしてもどうして五倍子は漢字で三文字で読みのひらがなが二文字なのだ?
この五倍子(ふし)には大量のタンニンが含まれていて染料となり薄茶色のこの色になる。
黒インクの材料にも使われているらしい。
また、薬理作用もあり、収斂作用・止血作用・抗菌作用・抗ウイルス作用・抗真菌作用があり、昔の既婚女性の「お歯黒」として『鉄漿(かね)』を媒染にして歯に塗っていたようである。抗菌作用が歯槽膿漏などの予防になっていたのではないかと想像する。
今のTVの時代劇では、この「お歯黒」の風習があまり出てこないが、現実には既婚女性はみんな歯を黒く塗っていたのだと思うとちょっと怖い感じがする。
ベッドで隣に寝ている女房の口内が真っ黒だと悪い夢を見そう。

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