新車、中古車問わず、「車」を購入するには高額なお金がかかります。一般的には、家やマンションを購入する、その次にお金のかかる買い物ではないでしょうか。洋服や食べ物、電化製品などと違い、購入後に返品することは、よほどの欠陥車でない限り難しいものです。「車」を購入する時は、吟味を重ねて慎重に選ぶことがとても大切です。
近年は中古車のトラブルが数多く報告されています。よく聞く話では、外車を購入した際に、問題が発生しているケースが多いです。一例をご紹介しましょう。
誰もが一度は乗ってみたい憧れの車「メルセデスベンツ」。あなたは、中古車雑誌や中古車カーディーラーなどで乗りだし価格「50万」など格安の値段でベンツが売られているのをみかけたことはありませんか(余談ですが、だいたいこの金額の走行距離は10万キロを超えているか、10万キロ目前の場合が多い)。
私が聞いた話では、ベンツ購入後、1カ月以内で電気系統、エンジンオイルなどのトラブルで販売店に駆け込む人が多いそうです。販売店サイドの言い分は、「購入時にはしっかりメンテナンスは行いました」。最終的には、購入者側のチェックが甘かったということに落ち着きます。悔しい思いをしても、後の祭り。外車は、日本車と比べて部品が高額です。修理費用が購入金額を上回るケースもあり、修理ビンボーなんてこともあります。
中古車を購入しようと検討中の皆さん。このようなことにならないためにも、中古車選びのポイントを知っているか、知っていないかは大きな分岐点。購入の際に役に立つ「中古車選びのポイント」をご紹介していきます。
「中古車査定士」という民間資格はご存じでしょうか。この資格は、日本自動車査定協会という団体が管轄しています。名称の通り、中古自動車査定制度に基づいて中古車の査定を行う人です。自動車販売店・買取店の方々は、この資格を必ず取得しています。「中古自動車の査定制度」をはじめ、「査定基準」、「加減点基準」、「自動車の構造や機能」などなどの知識を熟知していないと取得できない資格です。
そこで、私はテレビでもCMがよく流れている大手中古車販売店へ行き、中古車査定士の方に潜入取材を行ってきました。

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