総務省は23日、携帯電話の電波が心臓ペースメーカーなどに影響を及ぼす恐れは非常に低い、と初めて指摘する指針案を公表した。「15センチ以上離す」という距離基準は維持するが、基準が患者の不安を生んでいるとの指摘を受け、それを和らげる表現を盛り込んだ。
総務省の検討会が発表した。意見公募を経て、8月ごろにも決定する予定だ。
総務省は、これまでの調査で、ペースメーカーを携帯電話に近づけると誤作動などの影響があったため、現行の指針では15センチ以上離すべきだとしている。今回はこれに加えて、人工心臓を動かす装置などの医療機器の影響を調査した。一部の機器では、携帯が3センチまで近づくと誤作動などがあったとし、これまで同様、15センチ以上離すことを促す指針案をまとめた。
だが、検討過程で、一部の識者から調査について、携帯の電波を断続的に最大出力で、医療機器の感度も最大にした条件で行われており「現実では起こりえない」との意見があった。東京女子医科大の庄田守男教授は「日常生活で携帯電波が医療機器の不具合を起こした例は報告がない。患者の不安を生むだけで弊害の方が大きい」と指摘する。
指摘を受け、総務省も指針案に初めて「影響が発生するとは限らない」との文言を盛り込んだ。
情報元:朝日新聞デジタル
携帯電話が出始めた90年代や00年代前半では携帯の電磁波がペースメーカーに悪影響を及ぼすとよく言われていました。
しかし、最近では通信方式も進歩して研究も進み、ペースメーカーにはほとんど影響がないことが分かってきました。
そのため、数年前から病院でも携帯電話使用可(通話不可)になっているところも増えています。
電車内でも以前は、「携帯電話の電源オ」というアナウンスでしたが最近では「通話はしない。」という風にアナウンスも変わっており携帯電話を使用してはいけないという風潮は皆無になっています。
そうなってくると、医療現場で重用されていたPHSも終焉に向かっていくことになるのでしょうか。

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