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クソ・ファースト・ラブ

初恋。
私が明確に認識している初恋は17歳のとき…。
周囲の友人が既に中学時分に彼氏を作っていたことから考えると、その芽吹きはいささか遅かったのかもしれません。

相手はクラスメイトのY君でした。
席替えで前後に並んだのをきっかけに私の薄汚いドブ色だった毎日がとたんに鮮やかなレインボーカラーへと変貌を遂げたのを昨日のことのように憶えています。
放課後になろうものなら、「早く明日にならないかなあ!」なんてこぼしていたものです。

さて、Y君のバックグラウンドについて紹介しましょう。
まず彼は17にしてイボ痔でした。胃下垂で、薄毛で、体中にちょっとした吹き出物があって、顔は中年の担任に酷く似ていました。
仲良かった女子には「なんでYなの?!」「理解出来ない!」と本気で詰め寄られたりして、確かに他にも惚れる男子はいるだろう、と今でこそツッコミたくなりますが なんだか彼の醸し出す雰囲気が好きだったんですわ。

今はどうか知らないですけど、クラスには男女ともにある程度『グループ』ができあがります。
ウチのクラスの男子は『イケてる』『ちょいイケだけど普通寄り』『ごくごく普通』『オタク系』に分かれており、彼は決して群れるのが好きなタイプではなく、なんとなくひとりかと思いきや『イケてる』と『ちょいイケだけど普通』の中間ぐらいにいて、あっちへふらふらこっちへふらふら。ユーモアに富んだ人間だったので地味に友人は多かったようです。
それにコッソリバイクで通学する『ワル』な部分も持ってたりなんかして、見た目と属性のギャップだらけな感じがたまらなくないですか?!

さて、彼とどのように仲良くなっていったのかというと、彼は私の前の席だったので授業中に学ランをペロリとめくって油性マジックで背中にイタズラ描きをしたり、かと思えば慢性鼻炎だった彼に鼻水を手にたっぷりつけられてるのに爆笑したりと、それはもう腐った甘酸っぱいイチゴみたいな、そんな楽しい日々を送ったものでした。

結果的には一時、かなりいい感じになったんですけどなんかグチャグチャっとして結局うまくいかなかったんですよね〜。

で、この間、そのY君が彼女と同棲してるとかちゃんと働いてるとか聞いて、「なんだぁ、リアルになったなあ」とか思ったり思わなかったりしつつも、ここはひとつぜひ幸せになってもらっていただきたいなと思う所存で御座居ます。

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投稿者:ろみー
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