2018/12/24

ムンク展−共鳴する魂の叫び  Museum

12月23日『ムンク展−共鳴する魂の叫び(MUNCH A Retrospective)』東京都美術館にて。クリックすると元のサイズで表示します
先日上野の「フェルメール展」鑑賞の際、気になっていた『ムンク展』へ。あの有名なムンクの『叫び』の看板に釣られてしまいました。本展は、西洋近代絵画の巨匠、エドヴァルド・ムンク(1863−1944)の大回顧展。故郷ノルウェーの首都にあるオスロ市立ムンク美術館が誇る世界最大のコレクションを中心に、約60点の油彩画に版画などを加えた約100点が展示されています。数多く描かれた『叫び』のうち、ムンク美術館が所蔵するテンペラ・油彩画の『叫び』は今回が待望の日本初公開。歪んだ構図の中で、怯えるように耳を塞ぐ人物、遠景には血のように赤い夕焼けが広がり、空や海は渦を巻く、あまりにも有名な作品"ムンクの叫び"。実はこの絵の題名は『叫び』ですが、絵の中の人物は叫んではいません。ムンクが憂鬱な気分で、血のような赤い空の下、フィヨルドの道を歩いていた時に、恐ろしい幻聴を聞いのだそう。この絵は、幻聴に慄き必死に耳を覆い隠そうとしている様子を描いたもので、この人物が叫んでいるのではないとのこと。愛や絶望、嫉妬、孤独など人間の内面が強烈なまでに表現したムンク。リトグラフ作品の『自画像』や結核で15歳で亡くなった姉ソフィエを描いた『病める子T』などは、ムンクの繊細さ際立ちます。深い悲しみを繰り返し体験してきた"心の闇"を描いたように感じる『叫び』や『絶望』。さらに、『マドンナ』『森の吸血鬼』『月明り、浜辺の接吻』などでは、ムンクの生の不安や死への恐怖が見え隠れしているように感じました。印象派の明るい世界ではなく、不安に満ちた内なる心の闇の世界を描いた芸術家ムンク。彼の持つ芸術へ魂の叫びを堪能することができました。


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        エドヴァルド・ムンク “自画像” 1895年
      Lithograph(46.0×31.5cm)オスロ市立ムンク美術館



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         エドヴァルド・ムンク “病める子T” 1896年
        Lithograph(43.2×57.1cm)オスロ市立ムンク美術館



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         エドヴァルド・ムンク “叫び” 1910年?
      Tempera and oil on unprimed cardboard(83.5×66.0cm)
             オスロ市立ムンク美術館



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          エドヴァルド・ムンク “絶望” 1894年
       Oil on canvas(92.0×73.0cm)オスロ市立ムンク美術館



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       エドヴァルド・ムンク “マドンナ” 1895/1902年
       Lithograph(71.0×59.0cm)オスロ市立ムンク美術館



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       エドヴァルド・ムンク “森の吸血鬼” 1916-18年
      Oil on canvas(149.0×137.0cm)オスロ市立ムンク美術館



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      エドヴァルド・ムンク “月明り、浜辺の接吻” 1914年
      Oil on canvas(77.0×100.5cm)オスロ市立ムンク美術館



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     エドヴァルド・ムンク“自画像、時計とベッドの間” 1940-43年
      Oil on canvas(143.5×120.5cm)オスロ市立ムンク美術館

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