明け方、ピィピィ〜鳴く声で目が覚めた。
元気な頃なら「うるさい!待ってなさいっ!」って一喝すると諦めるんだけど(と言うか元々鳴いて催促をしない子なんだよね)、昨夜某サイトに介護のリンクが貼ってあって、そこで読んだ事を思い出した。
要約すると
「Wanの望んでる事を察して先回りしてあげる。それによって失敗を回避してWanのプライドを守ってあげる」
それで『きっとトイレだ』と思って外に出してあげた。案の定スグにしてくれた。
ヤレヤレと部屋に戻り寝かせつけると、足元に黒い塊が…?
「ん?何だ?」
よ〜く見たらンコだった。それを片付けてもう一度周りを見渡すと、シッコらしき濡れが…。
そして昼間も母様が様子を見に一旦帰ったら、モッコシモコモコのンコ…。
最近は食欲も無くなってきて一度に与えずに何回かに分けてたから、排便のリズムも狂ちゃったんだろうなぁ。
でも偉いのはシッコやンコを絶対に踏んづけてないって事。
自分でも汚い物っていう意識が働くんだろう(そのくせジャズのシッコはペロペロ舐めてたっけ:笑)
お陰で床にこびり付かないから片付けが簡単で助かる。
それにしても昨夜辺りからご飯を食べない。フードに卵焼きやささ身、チーズ、栄養補強食のニュートリ・スタットなどを混ぜてるけど、3、4回口をつけると「もういらない」と横を向く。この時が一番シンドイ。
「食べなきゃ死んじゃうよ…死んじゃったらもう会えないんだよ…それでも良いの?」
その問い掛けを無表情に聞き流すブルース…。
夜ご飯はフードを抜いて、卵焼き、ヨーグルト、ささ身、ニュートリ・スタットだけで試したけど、やはり3、4口でそっぽを向いてしまった。
こうなったら、流動食を無理矢理流し込むしかないのかな。
でも皮肉な話だよね。癌になると誰しもが痩せ細る。
それは癌細胞が栄養を奪って増殖するから、自分の体の為に栄養を取っても癌に奪われ、癌は大きくなる。
食べても食べなくても癌に侵されて行く……。