昨日の朝にほんの少し食べただけで、それ以後水さえも満足に口に出来なくなった。
食器を口元に近づけてもプイッと横を向いてしまう。
お陰でゲッソリと痩せた。人間も痩せると頬がこけるがWanもそうなんだね。頬骨が目立つようになった。
ここまで来ると流動食しか道は残ってないんだけど、それを与えるスポイト(注射器状の)が無い。
ペットショップに有る事は有るのだが、それは赤ちゃん用のでブルースに使うには小さ過ぎる。
色々考えた末に思い付いたのが「ボトル状の油差し」、管も長く用量も各種揃っているし何たって安い(300ml容器で150円)
手始めに「液状栄養保管食」で試してみると大成功!
固形食に比べたら摂取出来る栄養は極端に少なくなってしまうけど、何も口にしないよりはマシだろう。
そしてもう一つの問題点が、痛いのか?苦しいのか?うなされる様に鳴く事が多くなった。
その鳴き声は「ヒィ〜」と「ピィ〜」が入り混じった高音域の笛のような声。
その声で鳴かれると耳に突き刺さり、頭に響く。ただただ声を掛け体を擦ってあげるしか出来ない。
病院に電話をして指示を仰ぐ。電話を通して先生にもその声が聞こえたようだ。
痛み止めの注射を打てば治まるようだが持続性が無いと言う。そこで飲み薬を処方してもらい受け取りに行って来た。
貰ったのは「902 ―10」(MSコンチン)で「激しい疼痛を伴う各種がんにおける鎮痛剤」もっと分かり易く言うと「モルヒネ」である。それをを3日分。
注射と比べると即効性は無いものの、持続性に優れている(貰ったものは約12時間)そうだが、その特性を発揮させるためには薬の構造上、噛まずに飲み込ませなければならない。
錠剤単体を飲ませる方法は知ってはいるが、普段は食事に混ぜて与えているので果たして上手く行くのか?
痩せ細った割には強力な顎の力はまだ残っているので、親父の腕の見せ所である。