既にほとんどの人が知っているだろうけど、「ポチたま」の初代旅犬まさお君が9日、7歳の若さで「悪性リンパ腫消化管型」という病気で急逝した。
異常が発見されてから僅か2ヶ月余りの早さだった。
化学療法や免疫療法などの治療に加え、最後の2週間はスタッフが24時間体勢で看病に当たっていたと聞く。
TVだけで知っているWanだから、触れた事も会った事も見た事もない。それでも、それを知った時には「エッ!?嘘…」と絶句した。
そして次に沸き起こった感情は「良かった…」だった。
別にまさお君に対して「良かった」と思ったわけではない。ブルースやジャズに対してだ。
ご存知のように我が家では、ブルースやジャズに対して24時間体勢の看病はおろか、化学療法や免疫療法さえしてあげなかった。
ブルースの場合は、今まで元気に飛び回っていたのが急に元気が無くなり、検査をしても原因は中々判らず、最後のCT検査で突き止めた時には成す術も無く1週間後に他界した。
ジャズも元気だったのに突然倒れ緊急手術で一命を取り留めたが、その後の抗ガン治療(化学療法)は選択しなかった。
病理検査の結果の「余命4ヶ月、最善を尽くしても1年は稀」に対し、3ヶ月で逝ってしまった。
正直「化学療法をしてあげたら、あと1ヶ月以上は生きられたのかな?」なんて後悔もした。だけど「細く長く生かすよりも、短くなっても太く生かせてあげて良かったんだ」と自分に言い聞かせていた。
そこに今回の訃報を知って、「どんなに手を尽くしても逝く時は逝くんだな。良かった、間違ってなかった」と思った次第。
勿論、治る見込みが有るのなら治療を惜しまないけど、余命宣告=予後不良を言い渡された時は「余生を如何に有意義に過ごさせるか」になるし、そうなる以前にもどれだけ有意義に過ごさせたかが大事だと思う。
まさお君は7歳の若さで逝ってしまったが、その7年間は他のWanとは比べ物にならないほど充実した犬生であったはず。
ブルースやジャズもそれには遠く及ばないものの、極々普通に飼われているWanよりは充実していたと思いたい。
飼い主なら誰もが「太く長く」と望むところだが、長くだけはどうしようもない時がある。でも少しでも太くなら誰にでも出来る。
Soulにも出来る事からしてやりたい。そしてやり続けてあげたい。
まさお君の経緯と訃報に依って心のわだかまりをとかした不謹慎。
彼の振りまいた笑顔を偲ぶと共に、心よりご冥福をお祈り致します。