肘腫または滑液嚢腫(かつえきのうしゅ)、ハイグローマと呼ばれる病気。
関節にある滑液嚢と呼ばれる袋に水が溜まってしまうもので、大型犬、それも「超」が付く犬種の若犬に多い病気で、堅い床などで寝たり起きたりしているなどの刺激で発病するのだとか。
【腫】の字が付いているので「腫瘍」を連想するけど、この病名の【腫】はその「腫」ではなく「腫脹」(腫れもの)の【腫】でいわゆる悪性腫瘍(ガン)等の類ではないのだが後々、感染等で潰瘍化したりして骨にも影響を及ぼすので治療をしなければならない。
一昨日の日曜の夜、TVを見ながら傍らで寝ているSoulの体を触っていると、肘の内側(曲げると突き出る方)にプヨプヨしたものが…??
改めて触ると明らかに膨らんでいる。
反対側の肘も触ってみると、こちらは平常通りの骨ばってゴツゴツした感触で脹れもない。
念の為にFunkのも触る(同犬種の多頭飼いは、こういう時に便利だわ)が、やはりゴツゴツと骨ばっている。
先代犬2頭を悪性腫瘍で見送った身としては、気不味い思いが脳裏に浮かぶ。
早速PCで調べてみると、どうやら前述の「肘腫」なるもののようだ。
一刻を争うような病気ではなさそうだし、当のSoulも痛がっているとか、気にしてる素振もみせていないので、月曜にでも病院で診てもらう事にした。
日が変わり、病院に診察予約の電話を入れると、病院はやっているけど院長先生は休み。
予防接種や継続治療だったら他の若い先生でも構わないのだが、やはり最初の診断は院長先生にしてほしい。
なので、更に翌日の火曜、つまり今日の夕方に診てもらう事に。
病院に着いた途端に喜ぶSoul(苦笑)
今まで痛い思いをした事といえば注射くらいなので、怖い思いをして嫌々をするよりは良いし、この先もそうであってほしいけど、少しは場所をわきまえて落ち着け!
問診と触診の後、注射器で内容液を採取し細胞診する。
その結果、粘度のある黄白色の液体は関節液で、おそらく何かにぶつかった(ぶつけた)際の外傷により滑液嚢が破れて漏れ出したようだ。
ただ、関節液に混じって赤血球とナントカ(Soulが騒いでて聞き取れなかったが、慢性炎症の時に見られるものだとか)が見られるので、1週間は安静にして処方された消炎剤(バキソ10カプセル)を服用する事になった。
1週間後に再診し、腫れが引いていれば外傷性のもので納まりそうだが、引かない場合は滑液嚢に開いた穴が塞がっていないので縫合するか、それ以外の原因(関節自体に腫瘍がある等)が考えられるとの事。
と言っても、関節の腫瘍が原因だと痛みの為に足を引き摺ったりするそうなので、ひどくても穴の縫合で済みそう。
何はともあれ、1週間は安静(極端な話、1日中×7日間はケージ暮らし)にさせなければならないのだが、果たしてヤツが大人しくジッとしていられるものなのか?
飼い主としては1日も早く治る(腫れが引く)事を望んではいるが、ピンピンと能天気にしているSoulを見ていると安堵感はあるが「労わってやろう」という気持ちが湧き起ってこない(苦笑)
でも、早くよくなれよ。