「ディスクなんか糞くらえ!」な我Soul。
我が家の夢は勿論。実家の『ウチの子がディスクの大会で走ってくれたら』の期待も叶えられそうにない。
良い意味で諦めた。
暫く前に「Soulはマスコットボーイにするんだ」と母様に言ったら、
「ナンダヨォ〜!Soulを見捨てたのかよぉ〜!」と罵られたが、
捕っても捕れなくても突っ走ってくれるのなら地道に努力をしようとも思うが、リードを外した途端に自由気ままな放浪の旅に出られた日にゃ、心がポキポキと音を立てて複雑骨折しちまうわ。
「お前は大会でそんな目に遭ったことがないから言えるんだ!そんなに言うんなら、俺はFunkと出るから、お前は一回でもSoulと大会に出てみろ」
「えっ!?もし出るとしてもアタシもFunkと出るよ」
「なんでSoulと出ないんだよ!」
「そんなにヒドイの?」
「自分で出てみれば分かる」(キッパリ)
「………」(冷汗)
そんなSoulだけれど、ひっそりこっそりディスクで遊んでいる。
気の散らない家の前でディスクを使った「持って来い」をひっそりと。
待たせておいてディスクだけ投げ「持って来い」と言えば、スタタタタと走って咥えテレテレと戻って来る。
でも、同時にやらせると往きもテレンコテレンコとチンタラ走り…
それでも長〜〜い目でひたすら戻って来るのを待つ。
やっと戻って来てもディスクは取り上げない。
スッと手を出して拒否られても知らん顔。再び呼び寄せて引っ張り合って、頃合をみて「ドロップ」と言ってみる。
それの繰り返し。
『これを広場でやってみたらどんなもんじゃろ?』と怖い物見たさ(苦笑)で第一ホームグランドでやってみた。
幸いにも周りに人や他のWanが居ない。それでも怖いからロングリードを付けてポーンと投げた。
テケテケテケ…ディスクを素通り、クンクンクン…地面の匂いを嗅ぎまわる、スタタタタ…放浪癖が目を覚ます。
やっぱりダメか…わたしゃ悲しいよ(半ベソ)
いつもならクンクンした時点でリードを手繰り寄せ「ディスクっ!!!」と怒鳴りながらチョークをガツンと効かせるんだけど、もう諦めたからね。
そ〜と近寄って行ってディスクを指差し「持って来い」と諭す。
『だりぃ〜なぁ』と咥えテケテケと戻って来るSoul。
『どうせ次も同じだろうなぁ』と投げる。
『!?…どうした??』
スタスタスタ…パクっ…テレンコテレンコ。
『うをっ!持って帰って来た』
もう一回。『おぉっ!』
休憩を挟み、今度は無謀にもリードを外してみる。
スタスタスタ…素通り…テケテケテケ…放浪。
『さっきのは白昼夢だったのか…』
普段ならココで怒りの針が振り切れるんだけど、諦めのお陰で沸点温度が高くなってる(笑)
ところがさ!その次からは相も変らぬテケテケ走りながら、追っては拾い、拾っては戻って来る。
これ以上の低空で、且つフワッとした遅いディスクなんか投げられませんってなスローではドドドドドと走ってキャッチしてはスタスタスタと戻って来る。
アンビリバボ〜〜!
そもそも思い当たる事といえば、いきなり完璧を求めてダメ出しばかりしてたのが原因だったんだろうなぁ。
悪い癖なんて興味が出てきたら後でいくらでも直せるのに、興味を持とうとした矢先に「これも違う、あれも違う、それも違う」って言われたら面白いはずもない。
そのSoulのヤル気がジワジワとでも湧いてきてくれて、スタスタでもテケテケでもニコニコしながら戻って来てくれるだけで良い。