2012/11/24

MPってやつは・・・その3  
またまたご無沙汰しました。

ドイツ出張が入ったので、途中途切れましたが、ロータリー用のMPでW.Chr.Schmidt以外のものを紹介しておきます。

基本的にHeckel系にはSchmidtを使用していることは先に述べた通りですが、いわゆるWien系の楽器もあり、そちらは別のものを使用しています。

まずは、今年3月購入のK.Schagerl Hans Gansch用に使っている、SchagerlのG2です。
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G2という型番からしてBreslmairのOEMだと思うのですが、どうやら少しサイズが違うようです。
結構小さ目で、リム形状も違いますので、もしかするとSchagerlの特注品かもしれません。

現在SchagerlはApredatoというBachのメガトーンのようなモデルを出していますが、ノーマルのものは見たことありませんね。こちらは、ヤフオクでマイミクさんから購入。

次に、LechnerのC管用に使用しているBreslmairのLG2です。
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どうもLechnerはBreslmairのシャンクとバックボアが一番しっくりくるようで、リムが僕には合わないのですが、Lechnerを吹く際にはこちらを使っています。
前述のSchagerlよりも少し大き目です。

現在貸出中のKuernerピッコロ用には前オーナーのBEEGEEさんが使用していたLaskeyのPiccというのを使用しています。この楽器、一昨年9月の出張時に出品者のところまで取りに行った楽器ですが、
前々オーナーのおすすめです。ラスキーはシルキー出身ですので、リム形状は合わなくてもなぜか不思議と合います。なかなかお目にかかれないMPでもあります。
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ウィーン系ではありませんが、オールドモンケの特殊管は、シャンクが特殊で奏者泣かせなのは有名ですが、M.EndersのE♭/D管も御多分にもれず、特殊です。いろいろ削ったり加工したりすることは可能なのですが、面倒なのでオールドモンケの特殊管用MPをそのままコピーしてもらいました。
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BSKというのは、ケルンにある新進気鋭の工房です。ケルン放送響はじめ、口コミで噂が広がり常に数十本の修理・改造楽器を抱えているというドイツでも超人気の工房です。
悩みは、自身の新作を手掛ける時間がないそうで・・・。あ、Low-F管もここで修理・調整してもらいました。ご機嫌です。

こちらは、ほとんど使用していませんが、MonkeのMPです。もともとノーラッカーでしたが、ヤマハで金メッキをかけてもらいました。日本ではほとんど見かけない(というか入手不可能?)ものですが、今を遡ること二十数年前、愚兄が演奏旅行で渡欧した際、ケルンのモンケでまとめて購入してきたものをもらったものです。
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かなり浅目なので、バテバテになってきたときに使うと助かったりします。ドイツ在住中にチャイ5の本番でバテバテになり終楽章の最後に使って助かったことがあります。

最後になりますが、F.A.HeckelのMPです。かなりシャンクが長く、ファンファーレトランペット用だったのでは?とのことですが、F.A.HeckelのC管が若干ハイピッチなのでこのMPだとIn Tuneになります。ただ、かなり小さ目なのとノーラッカーなので、あまり使いませんけどね。
たまたまドイツ・イーベイで見つけたものです。
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MPを頻繁に変える方ではないのですが、楽器が変わればMPもその楽器にあったものに変えるのは理に適っているのかもしれません。楽器の種類が多いと、どうしてもMPも多くなりますね。

HansGanschの弟子で、2週間ぐらい前に来日していたプロのラッパ吹きの友人曰く、ベルリン・フィルの方々も背広の内ポケットにずらっとMPを入れておいて、頻繁に変えているんだとか。

この一本!って決めることもないのかもしれませんね。
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2012/11/10

Courier Service  
さて、今回運んだ楽器は以前イーベイで落札した長管のF管と同時期に同じ工房に修理に入っていたマイミクさんのHeckelのB♭管です。

長管はKarlSchamalといって、プラハのメーカーです。K.Schamalでググってみると、
1879-1892年に製造していたメーカーらしく、父親のWenzelSchamalの工房を引き継いだマイスターのようです。
あのSAXのところにもいたようですので、腕は確かですかね。
とても19世紀のものとはおもえないぐらい綺麗です。

基本はハイピッチなので、豚のしっぽ(クルーク)をつけてモダンピッチで吹けるようになってます。
MPはロータリー用の大き目かつ深めのMPがいいかもしれませんが、普通のでいけます(W.Chr.SchmidtのSolist173Cを使用)

あ、写真には、現在商談中のエンダースのB♭管も写ってます。
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スライドの内管が割れてきていたり、1番管とロータリーが半田付されて固定されてしまっていたりしていますが、どうにか吹ける状態まで修理してもらっています。
珍しいのが、いわゆるロータリーの軸受けがなく、キャップが軸受けの形に
なっているタイプで、珍しいそうです。

気密性に問題がないか心配でしたが、大丈夫そうです。

長管のF管はそれこそキーなしのトランペットの系譜ですので、現在の楽器のようには吹けませんが
木管楽器を吹くように、軽く息を入れてあげると、いい音がします。

当時のオーケストラのダイナミクスでは十分だったんでしょうね。

ちょっと、実音G(レ)が取りにくいですが、High-Cぐらいまでよく鳴ってくれます。
エンダースのG管と並べてF/G管はこんな感じ(あまり意味はありませんが)

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ベルサイズを見てもらうとわかりますが、いわゆるFアルトトランペットではなく、
正真正銘の長管F管です。

結構吹くと息の使い方等勉強になります。少し練習しないと・・・。

実は、どんな音がするのか録音してみたのですが、皆様にお聞かせできるような演奏(技量)ではないことがわかり(録音すると自分の音色や息の入れ方にがっくり・・・)写真だけにしてます。

このブログをご覧の皆様の中には『この楽器どんな音がするんだろう…』と思われている
方もいらっしゃるかもしれませんので、精進してその楽器の特徴がビデオでご紹介できるぐらいの腕前になるよう頑張ります(本当か?)

まだロータリートランペットのマウスピースネタが完結していないので、そちらはそちらでまた。
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2012/11/8

10月のドイツ  
すっかり順番が逆になりましたが、今回土日を挟んだ出張だったため、金曜の夜からDUS入りしました。
金曜の夜は大雨と大渋滞でStuttgartからDuesseldorfまで5時間ほどかかってしまいましたが、翌日は快晴です。
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これで、外気温は3度程度でものすごく寒かったです。
突然パトカーが流れを止めて何やらやっています。
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こちらの木の向こうはドイツで全停止を決めた原発なのでしょうか
(よいこのみなさんは、車を運転しながらiPadで写真を撮るのはやめましょう)
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今回もDr.君の家の近くの教会で試奏三昧です。前回は気が付きませんでしたが、パイプオルガンがあるんですね。
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今回試奏したのは、現在オファーがあるかもしれない、LechnerのC管(80年代末頃製)で、キー1本付です。
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状態はまぁまぁよかったです。ヘビーボトムキャップ装着なので、ちょっと重めでした。
もし、売り主が売るとすれば25諭吉(送料別)程度でいけるのでは?と思います。
続いてはR.Schopperのロータリー・フリューゲルホルンです。
SchopperはHeckelの弟子のひとりですね。
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ちょっと上の音が厳しいですが、そんなもんでしょう。中音域はとてもふくよかな音がします。
送料別で、13諭吉程度でしょうか。

今回、Dr.君のNYBachコレクションを試させてもらいました。
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しっかりBachの音してました。いい楽器でしたね。
こちらはFrenchBessonとNYBachのFaciebat Annoです。なかなかよかったです。
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で、E♭管ももってました(改造品ですが)。
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写真は撮りませんでしたが、Connの2Bも持っていたので、吹きましたが、音の直進性がスゴ!
結構目から鱗でした。

面白いものを自宅で拝見。

まずは、工房のプレート(笑)。
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後はドレスデンで使われている教則本(トランペットの持ち方まで図解入り)
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楽しい時間はあっという間で、仕事に戻るため、Stuttgartへ
途中霧が出てきました(11月はよく霧がでます)
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こんな感じで、風力発電はたくさんあります。
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週末雪が降ったようで、まだ残ってます。
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夕食は一人だとこんな感じですね。
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今回も何本か持参してきましたので、続きはまた。
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2012/11/4

Eduard Seifert  
一昨日帰国しました。

今回も、Dr.君のところにいっていろいろ試したり、しゃべったりしてきて大変楽しい時間を過ごしてきました(もちろん仕事もしてきましたが)。

みなさんは、Eduard Seifertという人をご存じでしょうか?
伝説のトランぺッターで、あのRichard Straussをして『Dresdenで演奏してもらえるのは作曲者冥利につきる』と言わしめた、19世紀末〜20世紀初頭のVirtuosoです。

実は、Heckelを語る際には欠かせない人物だったりします。
こちらがその写真。
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写真は59歳時の写真ですが、本人は1870年生まれで26歳の時に『KoeniglichMisikalische Kapelle(後のStaatskapelle)の第一ソロトランぺッターになります。

彼は、F.A.Heckelに1898年B♭管を頼みます。その後1908年にF/G管を頼みます(というか一緒に開発)。見た目はC管とあまり変わらないような大きさで、ダミー管がついています。そして1948年にTheodorAlwinHeckelにB♭管を頼みます。
ちなみに写真でかけているのはThibouville-LamyのC/B♭コルネットです(1886年製)。現在彼の楽器は博物館(BadSaeckingen)に展示されているそうです。

彼の楽器の写真がこちら
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横の写真のおぢさんは、僕のお気に入りのSchmidtMPのアーティストモデル、HJK(Hans-Joachim Krumpfer、元ベルリン響首席で、Seifertの弟子)です。
HJKはじめ弟子たちもG/F管をHeckelに頼んで作ってもらったそうです。

ちなみに、彼の弟子、というのがそうそうたるメンバーで
Franz Wietecki(ベルリン放送響首席)
Karl Benzinger(バイエルン放送教首席)
Erwin Wolf(ドレスデン歌劇場→北ドイツ放送響首席)
Wolfgang Stephan(ドレスデン・フィル首席)
Wilhelm Jaenchen(ドレスデン歌劇場)
Horst Eichler(ベルリン・フィル首席)
Walter Uhlemann(ミュンヘン音楽学校教授)
Hans-Joachim Krumpfer(前述)
だそうで・・・。
とんでもないオヤヂだったんですね、Seifertって・・・。

この弟子のうち3人がG/F管作ったそうですので、どこかに一本ぐらいはあるかも・・・。
弟子たちのヘッケルの写真はおまけですが、Dr.君に送ってもらいました。
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続きはまた・・・。
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