日本海側ではまだ雪が降っていると報道され、
積雪による凍結や雪崩など気がかりです。
関東もまだ寒いですが、二日続きの雨は止み晴れてきて、
一雨ごとに次第に寒さが緩んでくるだろうと感じます。
これで大気が澄み富士山が見えれば嬉しい。
富士山を観るとナゼか感動してポジティブな気分になる。
独断で誤解を恐れず明言させていただくと、
私のアートは富士山のようかもと思っています。
美術的な様式や伝統などで描くのではなく、
ポジティブに生きる祈願を絵の中に念として込めながら、
人に喜んでもらうために描いているので、
美や好みだとか面白いというだけでなく、
魂を鼓舞し励ます護符のように考えています。
運やツキは自分ではどうにもできないものと思われているが、
幸運を呼ぶためにはプラス思考の努力と、
その心を支え元気づける言葉や護符が欠かせない。
私のアートはおめでたいお守りのようなものだと思うと
そういう意味では縁起物になるのかもしれない。
おめでたい事は、自殺や殺されたり不慮の事故などで死ぬ事なく、
寿命で一生を終える事で、おめでたい長寿だと言えるだろう。
吉祥文字は、寿、福、喜、萬、吉、幸、楽、祝、宝、などで、
中でも寿は長寿の祝い、結婚、出産などの慶事で一般的に使われる。
生まれた子におめでたい名前を付けたいということから、
縁起のいい言葉をたくさん並べて長い名前を付けてしまう。
「寿限無、寿限無 五劫の擦り切れ 海砂利水魚の 水行末 雲来末
風来末 食う寝る処に住む処 やぶら小路の藪柑子 パイポパイポ
パイポのシューリンガン シューリンガンのグーリンダイ
グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助」という
日本で長い名前として語られる古典落語の寿限無という笑い話がある。
そう言えば、
ピカソの洗礼名も聖人や縁者の名前を並べた長い名前として有名で、
「パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・フアン・
ネポムセーノ・マリア・デ・ロス・レメディオス・シブリアーノ・
センティシマ・トリニダード・ルイス・イ・ピカソ」スペインの
マラガではこのような長い名前が普通だという。
これらも幸福を呼ぶための祈願のお守り言葉のだと思うのですが、
マイナス思考で愚痴る事なく、何事に対しても自己責任で考え行動し、
どのような状況でも、今をありがたいと感謝できれば幸福だと思う。
「尊敬すべき幸福な人は、
逆境にいても、つまらぬことはくよくよせず、
心配しても始まらないことは心配せず、
自分の力のないことは天に任せて、
自分の心がけをよくし、根本から再生の努力をする人である。」
武者小路 実篤「幸福について」から
おめでたい寿の文字に白蛇神とタマゴを描き、
お守り言葉を鱗の一枚一枚に唱えながら制作しました。
ご笑覧いただければ幸いです。

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