縁起の良い干支の蛇絵を様々に描いてきましたが、
蛇の身体は一本の紐のような形体なので
水引(みずひき)の発想でも蛇絵を描きました。
水引というと、
結婚祝いや出産祝いや快気祝いや賞金などの祝儀袋と
香典や法要などの封筒に付ける伝統的な飾り紐で、
その結び方や色により様々な使い分けがあります。
結び方には「あわじ結び」と「蝶結び」などがあり、
あわじ結びは、紐の両端が上がり、
両端を持って引っ張るとさらに強く結ばれることから、
末永くつき合うという意味があるようです。
何度あっても良いことや一度しかあってはならないことの
どちらにも使用でき、水引の色を使い分けて慶弔ともに用いる。
蝶結びは、紐の両端が下がり、
何度でも解き結びなおすことができるので、
何度あっても良いという繰り返しを意味する。
したがって、仏事や結婚や病気見舞い快気祝いなど
葬儀や離婚再婚や病気などを繰り返さないように
何度もあってはならないことには避けます。
水引は飾り紐としてだけでなく、
立体的な鶴亀や松竹梅などの細工で
置物や髪飾りとしても使用され
相撲の髷(まげ)にも用いられている。
水引細工では、
京都の京水引を使った水引飾りが有名ですが、
大正五年頃に金沢市の津田左右吉が創作した
立体的な水引細工は伝統工芸の加賀水引として
日本で広く知られています。
身近な日本の伝統美も面白くていいね・・・
拙作「蛇の水引」絵ご覧いただければ幸いです。

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