永い冬 寒さに耐えて 花が咲く 待つだけうめえ えとうまえ
待つ(松)だけ(竹)うめ(梅)え(笑)は松竹梅のこと
松竹梅は慶事吉祥画題の一つとして美術意匠などに用いられ、
おめでたい訳を思いながら干支午絵を描き幸運の開花を祈願する。
「松」は冬でも緑を失わず寿命も永いので不老長寿の象徴で、
神の天降りを待つ(松)神との仲立ちをする神聖な木とされて、
神事芸能であった能舞台にも松の木が一本描かれている。
「竹」も冬に緑を保ち積雪にも折れず雪を跳ね返し成長するので
生命力の象徴とされ、無事だけ(竹)でなく無病息災を表している。
「梅」は冬にツボミで寒さに耐え初春最初に華やかな花を咲かせ、
漢字が木へんに毎なので、毎年のように子を生め(梅)る母の
盛んな勢いがある繁栄の象徴なのだろうと思う。
松竹梅は「特上」「上」「並」の三階級分けの呼称にも用いられ、
松は平安時代から、竹は室町時代から、梅は江戸時代から
吉祥の象徴とされたことで順番はその年代順と云われているが、
露骨に等級を言えずに松竹梅の美的な語呂だからのようです。
本年最初の新作描き下ろしアートは
おめでたい松竹梅の盆栽になった干支の午(馬)絵です。
ご笑覧いただければ幸いです。

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