正月気分もあっというまに過ぎ去り、今となっては悪夢のようだ?!。昨年から知人達とコラボしていたプロジェクトが不成功になったとの新年早々の悪報に愕然とした。縁起が悪いので家族とドライブがてら初詣に行き、身も温泉で清め気分転換してきた。
そのコラボした知人が気を取り直そうとした心遣いなのか私のツイッターの顔写真が良いから、それをキャラとしてイラスト化すれば面白いよと言ってくれた。自分自身をキャラにできるほどの矜持はなく不遜だと思ったが、それでも私を動物キャラにたとえれば暢気な猫だろう。しかも名前が蒼いなのでブルーキャットかなと想像していた。
すると、妙なことにブルーという名称の会社から電話があり、直感的に名前の御縁を感じた。すぐさま社長が東京からアウディのクーペで遠路拙宅へお越しになった。44歳のアクティブだが落ち着きのあるお人柄で親近感を持ってしまった。仕事の詳細を伺うと急ぎのコンペ絵の依頼だったが何とか描き上げ電送納品した。これが今年の仕事始めとなり、つくづく私の仕事は運に左右されるギャンブルのようだと痛感した。次にいつもお世話になっている縁起物会社依頼の縁起絵に今は着手し、難を転じて福となすように本年の幸運を祈りながら描かせていただいている。
その御陰か幸運なことに、ドイツの友人が樹齢300年の樫の木材で手造りしリンシードオイル(アマニ油)によってワニス仕上げされた絵の額縁を贈ってくれた。変形デザインだがナチュラルな雅趣に富む素朴な味わいの額縁で、彼のサインも内側にあり、その額縁の銘は「新・旧世界」だと知らせてくれた。なるほど300年の古木が現代に作品として甦ったわけで、中に入れる絵が楽しみだ。以前にも彼の手造りで木象嵌の「ブーツジャック」を贈ってくれ、大変ありがたく感謝している。ブーツジャックは乗馬ブーツやウエスタンブーツなどのロングブーツを脱ぐときに片足で踏んで足を引き抜くものだが、玄関で実際に使うのはもったいないので居間に飾っている。彼は52歳のウェブデザイナーだが木工の技も素晴らしい温かいドイツ人だ。写真は感謝を込めて、そのドイツの友人が作った額縁とブーツジャック

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