二月は逃げて走る、と言われる。新年になったと思ったら、もう二月も下旬だ。しなければならない事が沢山あるのに慌ただしい日々の雑事にまぎれ無為徒食で月日がソッコー過ぎ去るようだ。拙宅にあるイラスト原画とその掲載本などを整理するはめになり、粗大ゴミ化して後々家族が困らないように拙宅の収納庫の中を過去にこだわらず捨てちゃえ捨てちゃえする良い機会だったが、ついに出来ずじまいになってしまった。
というのは、電子専門出版社から拙作イラストの二次使用依頼メールがきたからだ。それは昔キャンバスにアクリル絵の具で描いた4点の文庫表紙イラストを再使用するため当時の原画が必要になり原画収納庫を探した。3点だけは直ぐに見つかり原画をスキャンし、とりあえずそのデータを電送した。しかし、残りの1点だけがどうしても見つからず、しかたがないので保存してあった文庫本のカバー印刷物をスキャンして、印刷されたタイトル文字などをデジタルで消す手直しをしているうちに絵の具で描いた原画の絵そのものが気になりだし、色彩などを大幅にデジタル加筆修正して電送した。
驚いたことに、納品した当日の夜に新たにタイトル文字などがデザインされた4つの表紙完成画像がソッコー電送されてきた。依頼されてから二日しか経っていないソッコーさで、インターネットにより紙の本は骨董品として珍重されるかもしれないが、ほとんどの本は場所をとらない便利な電子書籍に取って代わられるのだろうと痛感した。
同様にイラストもデジタル制作になっているので、紙やキャンバスに描いた昔のおびただしい数のイラスト原画などは過去の遺物と化している。保管許容量とカビや破損を防ぐなどから拙宅内での保存が困難になり、イラスト原画や本などの断捨離をせざるを得ない。しかし著者からのご恵贈本などは貴重なので当然残し、拙作イラスト掲載の雑誌や書籍なども今回のような再使用があるかもしれない。過去の遺物の中から高校時代の秘密の日記が思わず出てきた。
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