とろとろと
まどろむような
午後のティータイムに
毎日妻が淹れてくれる
紅茶を飲みながら
日々是好日を
身にしみて感じ
夢想している。
古希過ぎた紆余曲折の
ささやかな人生だが
人の道を踏み外さず
自己責任で選択し
生きてきたと自負する。
そして
なんでもない
毎日の日常生活が
ありがたく最上だと
自分の身近を
大事にしたいと
しみじみ痛感した。
若い頃には
求めているものは
遠い世界に
あると思い込み
無我夢中で
気がつかなかったが
メーテルリンクの童話
「青い鳥」のように
本当の幸せや
本当に必要なものは
全て自分自身の足元に
あると思い至った。
おなじように
玉石混淆のアート現状も
詭弁を弄する詐欺的手段で
価値を見せ掛ける
ゴミ箱かと見まがうが
アンデルセンの寓話
「裸の王様」のように
だまされ
真実や本物を見誤らぬよう
結局は身近な自分の心身で
真の美に感応し
見極めるべきだと
思うこの頃だ。

CupCat,Copyright(C)2018 AoiFujimoto. All Rights Reserved.

0