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ファイナル・リサイタルが終わってから、
なんとなく魂が抜けたように
ボーッと生きている。
無論、
ガッコにも行き、
自宅で仕事もしてるが、
何とはなしに暇さえあれば
横んなって漫画なぞを読んで
駄々羅に過ごしている。
そしたら、
今朝の朝刊の新刊広告に
山折哲っつぁんの
『「身軽」の哲学』のコピーに
「ボーッとしていて何が悪い」
「旅と<うた>を愛した西行、芭蕉、良寛らに学ぶ<解放>の生き方」
というのを見て、
我が意を得たりと思った。
責務や思想、人間関係などから解き放たれ、
旅に出て「うた」を創り、
孤独を楽しみ、
軽やかな自由の世界に遊んだ
聖人たち。
「ねばならない」生き方からの解放。
そうだった・・・。
自分は、良寛や一休、賢治のような
「大愚」「狂風」「でくのぼう」
にずっと憧れていたのだった。
なんだか、
還暦過ぎて「定年」後の閑職になり、
「第二の人生」をどうやって生きたらいいの?
という、リサイタル・ロスもあって、
しばし、ホワイト・アウトのような
感じがしていた。
長らく体調不良もあって、
伏せったり、養生したりで、
健康回復が目的であった日々はよかったが、
いざトンネルを抜けてみると、
そこは雪国だった・・・で(笑)、
アタマんなかも真っ白で・・・、
ン? これから、何したらいいの?
という“存在の不安”が湧いてきた。
生来の貧乏性の哀しさで、
「唯在る」という「Being」がしていれず、
「何か遣る」という「Doing」に気が逸る。
料理の鉄人・道場六三郎さんは
「人間には教養(今日用)と
教育(今日行く処)が大事だ」
と言っており、
ナルホドと感心した。
一方で、
河合隼雄先生からは
「時には、“ただ在る”ことも必要。
何もしないことに全力を尽くすこと」
と直接、教わった。
《おじゃる丸》のように、
ワガママ、怠惰なのんびり屋、
まったり屋、“そのまんまの自分”で、
ま、ぼちぼち参ろうか・・・で、
いいんだろう。
お昼に
オニギリを喰うてたら、
ゴリッと異物を噛んで
おでれーた。
そしたら、
奥歯の詰め物の銀冠が
またまた外れたのだった。
もう、
何回も外れたので
慣れっこにはなってるが、
一々、歯医者に行くのが
めんどっちい。
20年来通ってきた
近所の老センセんとこは、
近頃、衛生士がいつかなくて、
「うちは呪われてるんです・・・」
って、自虐っていて、
不定休が多すぎるので、
もう、ちっと遠いけど
若いセンセの処に
転院を決めた。
ここは、
センセも衛生士さんも
みんな丁寧、親切口調で
“お客様はカミサマ”待遇なので
サーヴィスが心地よい。
老センセは
空き時間になると
すぐ別室でタバコ吸うので、
どんなに消毒液で
そのつど洗浄しても
いっつも指先がヤニ臭かった。
きのうは、
虫歯の治療で削るのに
麻酔もしたが、
初めに、注射する箇所に
前もって麻酔薬脱脂綿で痺れさせ、
それから針を刺したので
まったく痛みがなかった。
老センセも
かつては、丁寧に
そうしていたが、
最近は手抜きして
いきなりブッスリやるんで
イテテッ・・・っていうのが
しょっちゅうだった。
しかも、ひとが痛がると、
「ア〜、ハハハ〜…」
って、誤魔化し笑いすっから、
このシトぉ・・・。
「アハハ〜」
じゃねーつぅの!(笑)
今回は、歯も欠けてたので、
けっきょく、銀冠の作り直しになり、
いらなくなった物をもらってきた。
以前は、
これをアンビル(金床)の上で
金槌でたたき伸ばして、
それにクラッチ・ピンを付けて
ラペルピンをこしらえた(笑)。
平たく伸びた形が
蕪(カブ)みたいだったので、
葉っぱんとこは染めてみた。
今度は、いったい、
どんな形になるか楽しみである。
***
子どもの頃、
死んだ婆ちゃんが、
自分のカカトを
裁ちバサミで
パチパチ切ってたのを見て
目を丸くして驚いていたが、
その自分が老いて、爪切りで、
硬く剥がれた箇所を
パチパチ切っている。
保湿しないと治らないよ、
とカミさんに言われて、
ダイソーで軟膏を買ってきて
塗り始めた。
昨晩は暇にまかせ、
6月のソータの対局日程を
調べようと見たら、
ナント!
今日やってるというので、
あわてて、アベマにアクセスした。
そしたら、
ナント!
午前10時からの
第一局目が「千日手」となり、
指しなおしの直前であった。
ナント!
ラッキーなことか。
両棋士とも
10時間を闘ってきての
再戦であるので、
互いに疲れが表情に現われていた。
でも、そこは
プロの棋士どうしである。
♪吹けば〜飛ぶような〜
将棋の駒に〜
賭けた命を〜
笑わば笑え〜♪
・・・という、勝負師、
真剣師どうしである。
ソータなんか
昨年の高1の時に
約二千万を稼いでいる。
今年は七段になったので、
一局の対局料が50万になるというが、
それが年間で60局もあるから、
三千万を超えそうだ。
やがては、タイトルを
いくつか奪取するようになり、
すぐにも「1億円プレーヤー」に
なるだろう。
「千日手指しなおし」の第二局目は、
夜の8時36分開始という
「夜戦(やせん)」になった。
持ち時間が
双方で約3時間なので、
下手すると日をまたぐ可能性もあり、
起きてられるか懸念されたが、
案の定、大詰めの最終盤の11時半頃に、
寝落ちしてしまい、
ハッと気づいたら、
すでに終局していた。
いちばんスリリングな
美味しい所を見逃して
残念至極だったが、
老体が睡魔には勝てなかった(笑)。
スイマせん・・・ソーちゃん、
爺ちゃん寝ちまったぁ・・・
ってなもんである(笑)。
もう、
抗わずに床に入って
今朝、結果を知り、
「4組ランキング戦優勝!」
というので、
今年も本戦トーナメント出場である。
これを勝ち進めば、
朝日杯や詰め将棋選手権では勝っている
広瀬竜王とのタイトル戦になる。
勝てば、
史上初の高校生「竜王」である。
優勝賞金は
棋界最高の4,320万円。
きのうの勝利でも、
竜王戦ランキング戦で
プロデビュー後に初参加で
3期連続の優勝は「史上初」という
大記録をまた作った。
まさに、
“400年に一人の天才”
ここにあり、
である。
昨晩の棋譜も
すでにアップされているので、
これから、ゆっくり、
寝落ちした部分を検討して
「ソータの快勝譜」を
楽しみたいと思う。
ヴァイオリン属が
6挺もあるので、
どうディスプレイしたら
目に煩わしくなく、
美しげになるか思案して
室内の方々に散らして吊るしてみた。
本と楽器に囲まれて暮らすのは、
書香と木香に包まれて、
目にも鼻にも耳にも脳にも
いいものである。
**
今日、明日と、
3.11後の《六魂祭》変じて
《東北絆まつり2019福島》があるという。
新浜公園に
グルメブースが出店するというので、
そこで今日の昼飯としようと思う。
さっそく、
「今日行く処と、今日用」に
ソワソワしている(笑)。
ブログ・ネタのために
取材に行くんだもんね(笑)。

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