「これまで経験のない…」とか
「風速85m」…と、
大騒ぎで最大級の警戒を
促していた台風10号だが、
今の処、被災死者が出た
というのは聞いていない。
よほど、
事前避難が徹底されたのか、
幸いなことには違いないが、
停電があったのみで、
土砂崩れも河川氾濫も
なかったようだ。
そういう意味では、
史上最大級と喧伝されて
この程度の被害では、
“オオカミ少年”心理で
通常規模の台風で油断して
かえって甚大な被害が
出る懸念があるかもである。
地震と津波の関係でも、
毎回ごとに高台に避難しても、
“空振り”が続くと、
オオカミ少年と同じくなり
思わぬ時に避難を
逸してしまうのである。
昨晩は、
ご神前のご祈念で、
毎日の「コロナ終息祈願」と共に
「台風の無事祈願」をしたので、
神様にお礼を言うのが先だったが、
なんだか、オオカミ少年のほうが
先に思い浮かんでしまった。
地球の気候変動で、
今回のような920hPa級の
スーパータイフーンは
これからもちょいちょい
発生するだろう。
今朝方には、
地震があったが、
災害は複合した時が
壊滅的な被害をもたらす
ということを、3.11の
「大地震・大津波・原発爆発」
の被災者として身に沁みて
痛感している。
今回も、避難所では
感染クライシスという
剰余「変数」があった。
方程式同様に、
x.y.zと変数が増えるほどに
事態は厄介なことになるのである。
今朝の朝刊で、
デーケン先生の訃報を知った。
「Thanatology(タナトロジー/死生学)」
の第一人者であられた先生である。
河合先生や狐狸庵先生との対談を
よく聞いたこともあり、
クリスチャンの曽野 綾子との
『往復書簡』も興味深く読んだ。
流暢な日本語で、
優しい語り口の
ジェントルマンであられた。
地元にも
「生と死を考える会」が
あったように思うが、
それを発足させてのが
デーケン先生である。
多くの事を先生から
学ばせて頂いた。
ご冥福を祈りたい。
職場にも常に持参する
システムノートの巻末には
ソーちゃんの「二冠達成」時の
新聞切り抜きが貼ってある。
その周りには、
オキニのコミックに入っていた
『山と食欲の私』のシールを
コラージュふうに囲んでみた。
今では、
その空白部分には
YouTubeで勉強した
「美文字の法則」を
ぎっしり書き込んである。
これを手本にして、
仕事の隙間時間に
反古紙の裏に
黙々と練習する。
【練習は裏切らない】
ということを
ギターやピアノ練習でも
体得しているから、
小林 秀雄の箴言を受け
「これを信じ、これを愛し、
これを楽しむ」ようにしている。

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