35℃もの猛暑日続きの日々から
ぱたりと前触れもなく
スイッチを切り替えられたように
秋雨前線と低温化の日々である。
テレビの予報では
線状降水帯やら
「大雨洪水警報」やらばかりが
叫ばれて、
肝心の気象のメカニズムについて
くわしく解説してくれないのが
いささか不満である。
大学時代に
理科教諭免許に必須の
地学分野の「気象学」を
受講したことがあるが、
後に副学長にまでなった
渡辺先生の講義は
気象現象を解析した
微分方程式を延々と板書するので
閉口した記憶がある。
地学専攻の同級生からも
「もちっと福大生のレベル
考えて欲しいよなぁ…(笑)」
「んだんだ。
おらたちゃ、博士様のアタマにゃ
ついていけねぇだよぉ…」
と学食で愚痴をこぼし合ったのを
覚えている(笑)。
なので、未だに
偏微分の記号(∂)を見ると
ウワーッと思う(笑)。
これは、微分の英語
「differential」の
「d」を丸く書いたもので、
「ラウンド・ディー」
と呼ぶ。
「偏微分方程式」は
“partial differential equation”
という。
本格の気象学はさておき、
朝刊の天気図と
概況なぞを俯瞰すると
解かることがある。
おとつい、稚内で
この時季に2.6℃という
最低気温を観測した。
テレビの予報では言っていない
「オホーツク高気圧」による
勢力の強い寒気団である。
その直前までは、
「太平洋高気圧」の
勢力の強い暖気団が居座り
本土では40℃もの
最高気温を記録した。
赤道付近の
南シナ海の海面温度は
30℃以上に達して、
そこから莫大な量の
水蒸気が発生し、
偏西風によって
北上してきた。
そして、
北から南下してきた
大寒気団(高気圧)と
居座っていた東側の
大暖気団(高気圧)とが
押し合って
「停滞前線」を発生させた。
さらに
中国大陸側からやってきた
西側の低気圧が
二つの高気圧とほぼ同勢力で、
オホーツク高気圧・
太平洋高気圧・大陸低気圧が
押し合いへし合いして
「三すくみ」の「巴」状態である。
その気圧の谷間を
「大気の川」が
ジェット気流により
列島を縦断しているのである。
それゆえの
線状降水帯の
長期発生が起きている。
気象予報士でなくとも、
義務教育の中等教育と
高等教育(高校・大学)レベルの
理科の知識があれば、
気象図から
これくらいは読めるのである。
西道路に赴いたら、
路傍に咲く
サルスベリのピンクが
映えていた。
漢字では
「百日紅」と書くように
およそ三か月ちかく
花を咲かせるものである。
落語の『雑排』には…
狩人に
追っかけられ
さるすべり
・・・という傑作がある。
"花もの"では、
「山梔子(クチナシ)」にも
傑作がある。
くちなしや
はなからしたは
すぐにあご
ギャハハ _(_ _)ノ彡☆ バンバン!
キャンティの
ヴィンテージ「2008」の
「ヴィン・サント」が
なかなかに佳かったので、
「やまや」にまた買いで出かけたら、
「2009」もあったので、
テイスティング比較するために
こっちにした。
ヴィン・サントは
「聖なるワイン」を意味する
イタリアはトスカーナ地方の
極甘デザートワインである。
これは、手摘みで収穫し、
陰干しして脱水し糖分を高め、
オーク樽に仕込んだものである。
なので、
そのアロマには、
レーズン香があり、
シェリーっぽいフロール臭や、
イースト臭も仄かに感じられる。
他にもナッツ・フレーバーや
紹興酒や杏仁酒のような風味も持つ。
なので、
ひとクセあるが、
オールドファッション・グラスで
オンザロックでやったりしても
なかなかにアダルトな風趣があり、
ソーテルヌやトーカイより
割安というのもいい。
葡萄は、
マルヴァジア・デル・キャンティ、
トレッビアーノ・トスカーノが
混醸されている。
独特の琥珀色も
なかなかに魅力的である。
コロナ警戒警報と
大雨警戒警報の
「ダブル警報」で
不要不急の外出は控えよ!
というお上のお達しなので、
お籠もり用のオカシを
買ってきた(笑)。
ちょっとずつ
ポリポリやりながら
マンガ読んだり、
ハルキ物読んで
寝室のベッドの上で
流行りの"ソロ・キャンプ"
してるみたいだ(笑)。
枕元には
手を伸ばせば
何でもあるように配置してる(笑)。
まるで、テントん中みたいである。
いっそ、
映画に出てくるような
ベッドの上に天蓋を張ろうかしらん、
とも思った。
室内テントというのも、
かくれた楽しみで
やられているようだ。
一人用の簡易テント買って、
寝室の空き地で
「子宮回帰」気分を味わって
みようかしらん。
バカぁ、やるもんである(笑)。
***
BSで
「井上 靖の『敦煌』を読む」
というのを視た。
たしか、むかし、
映画で観たような気がしていたが、
ストーリーを聞くと
ちっとも覚えていなかった。
ふたりの小説家の
作品解釈が深読みで
面白かったが、
その中で
「マジック・リアリズム」
という分析を聞いて
ナルホドと思った。
小説用語で、
“非日常的”なことを
“日常的”に描く手法だという。
また、
リアリティの部分と
ファンタジーを混在させる
手法もそうだというので、
現実をモデルとした
『二次創作ファンタジー』と
勝手に命名していた
『名人を超える』は
これにカテゴライズされるとも分った。
イメージ画像に
古代の漢語が登場したので
興味深く視聴した。
漢字にも
さまざまな書体があり、
不思議な事に、
古い書体の片鱗が
現代の日本の漢字には残っており、
本家の中国では
どんどん簡体字化が進んでいる。
朝鮮も
かつては漢字国だったが、
中国・日本から独立した
アイデンティティを確立せんと、
それを捨てて
現在のハングルを採用するに至った。
***
最近、
広告のチラシでも
おもしろいデザインの漢字を見ると
取って置いて、それを真似て
臨書している。
なので、
書室の一角には
「低脂肪」などと
毛筆体で書かれた
牛乳パックまで転がっている。
【習字は集字】
と言って、
様々なフォントを集めるのも
ひとつの楽しみなのである。
なので、
通勤中でも、
面白い看板文字があると、
すぐに写メして
一度は臨書してみる。
この夏休み中は、
毎日、一時間、
中国古典の楷書・行書・草書の
臨書を続けているが、
最近、ちょっとずつ
なにか「それ的」なもの…
巧く言えないが、
書に宿る「IT/it」が
解りかけてきた。
「それ」を
感じる瞬間があるのだ。
そして、
師の碧水先生の御歌を
思い出した。
よいモデルに会ひ
懸命にかきゆけば
モデルさんが絵をかかしてくれると
これは絵画に限ったことではなく、
臨書においても、
また、ギターやピアノにおいても、
さらに、臨床の技巧においても、
モデルや範たるものの大切さは
言わずもがなの事なのである。
そして、
碧水先生は
こうも歌われておられた。
同じけいこくりかへしつづけゐる
今日のわれは
昨日のわれにはあらず
くりかへし くりかへし
つづけゆく稽古
おのづから生むか
楽しんでする稽古
形のまねするにしすぎぬわれなるも
こころつくして
つづけてゆかん
こういう大切な事を
教えて下すった先生は
碧水先生以外にはおられない。
今日は
『終戦記念日』だが、
今朝の『コボちゃん』の
「終戦」は秀逸だった。
***
朝6時から始めたブログ。
気付いたら9時半だった。
あっちを調べ、
こっちを調べ、
書棚に引用書を探し…
してるから
3時間半もかかるのだろう(笑)。
一日の1/8強もの時間を費やすのは、
これが、自分の「知」を高め、
人生を「よく学び」
「よく遊ぶ」プロセスなのだろう
と改めて思った
次第(しでえ)である(笑)。
ちゃんちゃん。
( ˶˙ᴗ˙˶ ) ← キョウノボク(笑)
さぁ、これから、
小説書いて、
臨書して、
ピアノのお稽古して、
ハルキ物の読書、
ぼっちランチに
お昼寝という
ルーティンである(笑)。
世はコロナ
大雨ふるも
おら太平楽だ
瓢水

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