お山はすっかり雪景色で、
「吾妻小富士」も
その名の通りスケールの小っちゃな
富士山のような姿を見せている。
この処、すっかり
冬模様になってきたので、
季節の変わり目の風邪気味で、
四日ほど前から
肩凝りとメマイがある。
寝床のなかで
回転性のメマイが起きたので、
また6月に起こった
耳石性のBPPVかと肝を冷やしたが、
頭を動かしても反応しなかったので
そうじゃなかった。
「BPPV」とは、
「Benign Paroxysmal
Positional Vertigo
(ビナイン・パロキシマル・
ポジショナル・ヴァーティゴ/
良性発作性頭位めまい症」の略である。
内耳にある耳石が
ストレスや加齢により剥落し、
三半規管に入り込むことによって起こる
回転性の激しい眩暈(めまい)である。
これまで、
三度も就寝中になって、
部屋中がまるで
錐揉み状態で落下する
飛行機にいるような
激しい眩暈で吐き気を催すほどの
苦しい症状である。
子どもの頃から、
喘息の発作を繰り返していたので、
仰向けに寝る習慣がなく、
常に左右どちらかに
横向きになって寝ているので、
重力の影響で耳石が剥落しやすいらしい。
なので、この歳になって、
その予防のために
仰向けに寝る癖をつけようとしているのだが、
持ったが病で、気が付けば
横向きになっている(笑)。
今回は、別の原因でなる、
もう一つの持病の
「VBI」のようである。
これは、
「Vertebrobasilar Insufficiency
(ヴァーテブロバシラール・
インサフィシエンシー/
椎骨脳底動脈循環不全)の略である。
カタカナ読みで、
スマホの翻訳ソフトに語りかけると、
ちゃんと「椎骨脳底動脈循環不全です」
と正確に訳出してくれる。
略語を知っておくと、
同じ症状のクライエントのカルテに
簡明に記しておけるので、
自分や家族が経験した疾病名は
出来るだけ覚えるようにしている。
おとついも
JC(女子中学生)のカウンセリングで
「OD/HSC…ORT」
と書き込んだばかりだが、
心理師どうしであれば
「起立性調節障害/敏感質
…経口補水療法」
と理解できる。
同じ「OD」でも
(OD-Add)となると
addictional(嗜癖・依存性)の
「オーバードーズ/薬物多飲症」となる。
6月のBPPV時のクスリが
まだ少し残っていたので、
とりあえず、今回は
それを服用した。
「ATP腸溶剤」は、
生物の授業でもよく教えた
生体化学エネルギーである
ATP(アデノシン三リン酸)を
主成分とし、血管拡張作用により
血流や組織代謝を改善する。
眩暈のほか、
慢性胃炎の消化管機能低下にも
処方されるが、
そういや、メマイが起こる前には
すこしムカツキを覚えていた。
「メチコバール」は、
ビタミンB12で、
細胞の機能を正常化するが、
特に、末梢性神経の障害に
処方される。
「イソメニール」は、
脳や内耳の血流をよくしたり、
内耳液を正常化する作用があるが、
喘息治療薬の気管支拡張剤と併用すると
不整脈を起こすおそれがあるので、
メマイ治療を優先する時は
常用しているシムビコート(喘息薬)を
控えなくてならない。
⁂
カウンセリングは
常時、座り仕事で
緊張も強いられるので、
頸肩腕(けいけんわん)が
常に張ったり凝っており、
それによる頭痛とメマイは
職業病のようでもある。
殊に、風邪気味の時は、
それらが出ることが多く、
日頃の運動不足もあって、
それを補うための姑息的手段として
できるだけ毎日、入浴後、
マッサージ機で凝りを
ほぐすようにしている。

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