「あ〜。オモシロかった・・・」 <(^.^)> ♪〜 ・・・と言いながら、いつか死んでいきたい。
『わが家新聞』の「こだわりの毎日」欄です。
2020/12/25
去年のイヴは
出来合いの
ロースト・チキンを買ったが、
今年は、フレンチの技法で
『ロティ・プーレ』を
拵えてみた。
YouTubeサイトの
『三國シェフの料理教室』を
見ていたので、
その手順でやってみた。
誰やらの
結婚式の引き出物で頂いた
シルバー・オーバルに
ドーンと盛ると
いかにもパーティー料理みたいだった。
カミさんも
「子どもたちがいたら
喜んだろうなぁ…」
と、彼らの小さい時を
連想していた様子だった。
二人で一羽分は
けっこうな量だったが、
腿・胸・手羽・ササミと
それぞれの部位を
堪能できた。
余ったガラは
スープにして
今夜のXマス・ラーメンにでも
しよかと思う(笑)。
ポワソン(魚)は、
出来合いの
『ソーモン・フュメ』
(スモーク・サーモン)にした。
ベスト・マッチする
ディルを合わせ、
レモン・オリーブオイルで
風味を際立たせてみた。
*
もう一品は、
前日のビスクの残りに
メレンゲを加えて
『スフレ・ド・クルベット』
に焼き上げた。
【命短し恋せよ乙女】
を捩って
【命短しはよ喰えスフレ】
で、30秒内で食さないと
せっかく膨らんだ気泡が
冷えるとペシャンコになっちまう。
先日の誕生日に
好評だったので、
カミさんが
『アリュメット』の
モンブランのアントルメを
買ってきた。
ここのシェフは、
かの鎧塚パティシエの弟子だと
T中の保護者さんから聞いて
さもありなん…とも思った。
なかなかに
佳く出来たモンブランだった。
「allumette」の意味を調べたら
「マッチ」のことだった。
ツタヤの
中古外盤コーナーで
自分への【クリプレ】として
またワンコインで
イタリアの古楽CDを買ってきた。
知らない作曲家だったので、
皆川先生のテキストで調べてみたら、
それには載ってなくって、
仕方なくウィキってみた。
大型リュートの
「テオルボ」を含めての
器楽伴奏での声楽曲は
いかにもバロック期の
イタリア風であった。
今、熟読中の『アルテ』の
時代背景そのもので、
BGMとしてもピッタリだった。
漫画と音楽にも
ヴィアン・マリアージュがあることを
この歳になって
初めて気が付いた。

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2020/12/24
今日は「イヴ」だが、
朝刊のジョーク欄には
「今年は『静夜』で」とあった。
カミさんの学校も
忘年会が中止になり、
その代わりに、
昼休みにビンゴ大会があって、
「電飾雪だるま」を当ててきた(笑)。
時節柄、
玄関室礼のXマス・オナメントに
加えられて、
LEDライトでいろんな色を
輝かせていた。
来年からも、
新しい装飾アイテムに
加わりそうだ。
粗相して縁を欠いた
大樋焼の茶碗を
同系色の「新漆」で
補修した。
これならば、
傷が目立たずに
また茶事に使えそうである。
風邪っぴきで
一週間ほどご無沙汰していた
手習いのお稽古を久しぶりに
再開した。
毛筆、ペン字と
一年以上やってきたが、
執務記録の字を見ると
まだまだ与太っていて、
稽古の時とは違った
キチャナイ字になってて
ガッカリしている。
前日に飲んだ
缶の「ビスク」が
あまりにも"おそ松くん"だったので、
本物を創ってやろうと
海老を買いに出かけた。
クリスマス・シーズンなので、
6匹540円という
アルゼンチン海老があり、
大きさも手ごろだったので、
これを素材に選んだ。
背ワタを
楊枝で丁寧に処理するが、
この作業がけっこう好きで、
外骨格の節目に横っ刺しにして
ワタを引っ掛けて
引っ張り出すと切れずに
除去できる。
それから、
『分け徳山』の
野崎さんに習ったように、
一度、熱湯に潜らせ
臭みを取る。
その後は、
大鍋に移して、
ひとつかみの米と
タマネギ、長ネギ、
ニンジン、ジャガイモ、
昆布、ハーブ類、塩胡椒で
オーヴンでことこと殻ごと
出汁を取る。
最後に殻と身を分けて、
頭と殻はフードプロセッサーで
ブランデー、白ワインと共に
ドロドロにしてから、
アルコールを飛ばして
シノワゼ(濾す)する。
米の澱粉質が
いい塩梅に溶けて
トロミが出て、
海老の風味と
野菜の旨味がハーモナイズした
自家製ならではの
極上ビスクに仕上がった。
バターと生クリーム、
レモン・オリーブオイルで
さらにコクと風味をつけ
より濃厚な味わいとなった。
ついでに、
ビーフシチューで残った
牛スネ肉をパイに鋳込んで
『ブッフ・アンクルート』も
創ってみた。
なんだか、
クリスマスに関係なく、
毎日、こんな
創作フレンチをやってると、
改めて御馳走を造ろう
という気もしない。
今日は、
素材にあれば、
丸鶏をローストにしてみたいなぁ…
と思っている。
パイ生地の表面に
ハケ塗りした卵液が余ったので、
生クリームと蜂蜜を加えて
プディングとして焼いてみた。
そしたら、
けっこうな
デセールになってくれた。

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2020/12/23
冬休み初日のきのう、
朝から鍼治療に出かけ、
帰途には、古書店に寄って
中世漫画の『アルテ』の全巻を
買い集めてきた。
ブックオフ前にあった自販機で、
珍しい『ビスク』を見つけたので、
試飲してみた。
いくらか海老の風味がする
薄っすいビスクで、
後味はいいものでなかった。
それもそのはずで、
原料をみたら、
案の定、添加物ごっちゃりで、
トロミを出すのに
増粘剤まで入っていた。
100円で
本格ビスクを期待するのも
馬鹿げたことだが、
なんだか、
まがい物を口にしたことに
忸怩たる思いがして、
今日は殻付き海老で
本物を作ってやろうと
意気込んでいる(笑)。
ロンバケ中は
毎日"ぼっちランチ"が続く。
きのうは、
久しぶりに馬刺しを買って、
『タルタル・ステーキ』に
仕立ててみた。
ダッタン人が
馬肉を用いたのが
「タルタル」の語源である。
なので、
牛や鮪では
「タルタル」風の
マガイモンになる。
ソースは
ウッフ・ジョーヌ(卵黄)に
生クリームとマヨネーズ、
レモン・ゼスト(擦り卸し皮)、
オリーヴ油で創ってみた。
ドクターのS先生が
FBで土鍋パエリアを
作っておられたのを拝見して、
これはいいやと、
さっそく、真似させて頂いた(笑)。
かつては、
平たいパエリア鍋もあったのだが、
年に一度使うかどうかというので、
二度ほどサビさせてしまい、
けっきょく、いつも
処分するような始末だった。
時折、炊飯器では
作ってはいたが、
なんだか、ピラフっぽくなり、
お焦げがいま一つだった。
土鍋だと、
しっかりと仕上げに
お焦げを作れて
それがいい風味と食感になり、
いかにも
(パエリアだなぁ…)
という満足感があった。
カミさんも
「お焦げが、オイシイねぇ…」
と喜んでいた。
ずっと
糖質制限食餌療法をやってたので、
お米を食べたのは
2週間前の給食以来だったが、
やっぱり、
久しぶりに食べると
オイシイもんだなぁ…と、
感激的でもあった(笑)。
50年物近いピアノの
鍵盤の戻り反応が悪くなり、
ゆんべは、
ジャック・スプリングという
パーツを10ケほど交換した。
ついでに、
1時間ほどかけて、
じっくりと調律をした。
プロの調律師がやるような
鍵盤を叩くやり方でなく、
弦楽器奏者的に
3本一組のピアノ線を
1本ずつ爪ではじいて
「唸り」を消すという
馬鹿っ丁寧な調弦である。
50年以上も
ギターの調弦をやってきて、
25本も弦のある
バロック・リュートなぞも
日常的に調弦しているから
ピアノとて"弦楽器"と思えば
造作もないことである。
1時間、念入りに
やっただけの成果はあって、
いままで、少し濁っていた
いくつかのキーが
スッキリと耳に響いてくれて、
これで、年末年始、冬休み中は
気持ちよく練習できそうである。

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2020/11/24
きのうは、
美熟女弟子のお二方と
三ツ星フレンチの
『ふくの季』で
会食会&国試対策会議を
させて頂いた。
今般、
我が国際魂理学院から
教育分析を受けた
美熟女弟子のお三方が
来年9月の公認心理師の
国試に臨まれるので、
院長先生様としても
気が気でない(笑)。
ぜひに
難関をパスしてほしいもので、
そのためには、
予備校教師にでもなったつもりで、
教え子世代の彼女たちの
助力になれればと願っている。
いずれも、
子育て中の母親であったり、
主婦であったり、
担任であったり、
と多忙のハンディを抱えてはいるが、
きのうの叱咤激励会でも、
「忙しい、は言い訳にならない」
「時間を捻出して
反復勉強した者だけが通る
厳しい現実世界」
と発破をかけさせて頂いた。
エリクソンの「発達課題」では
「壮年期(40歳から65歳頃)」は
<技能を次世代に伝達する>(世代性)が
ライフ・タスクでもあり、
その関心が薄く、他者と関係性が薄くなると
<自己満足や自己陶酔に陥る>(停滞)
のアイデンティティ・クライシスになると
警告している。
自分がまさに今、
この世代伝承の任を
担っているような気がして、
まさしく「担任」気分でもある(笑)。
それに、
体系的知識を復習する
自己研修にもなるので、
みんな一緒に仲良く"楽しく"
ジジ&おババで(笑)
勉強できたらいい。
温かなキッシュで
フレンチ・デジュネ(ランチ)が
スタート。
アンディーヴの仲間で、
珍しいイタリア野菜の
カステルフランコと
ラディキオ・プレコーチェの
解説をお供にさせて頂く。
ポワソン(魚)は
"関のイサキ"。
十分に脱水され
旨味が凝縮しており、
カリリとポワレにされた
皮目も美味しかった。
メインは
『ブルターニュ鶏のフリカッセ』。
ヴィネーグル・ド・ヴァン
(ワイン・ヴィネガー)に
生クリームを分離させずに
ソースに仕立て上げるのは
さすがにプロの技であった。
「トランペット・ド・モー」
というフランス産の黒茸も
その森の香りをソースに
溶け込ませていた。
フランス産の地鳥を食すたびに、
つくづく、彼の国は
『農業国』であるなぁ…と、
実感する。
野菜も肉も
味が濃いのである。
デセールを頂き、
口中が甘々になった処へ
一気にほろ苦いエスプレッソを
流し込む。
三人そろって、
「ホ〜ぉ」
脳内満足の溜息が洩れた(笑)。
「苦みがこれほどに
美味しいとは…」
と三人とも感じ入った。
シェフが
ヤフオクで
〇千円という驚き価格で
落札したという
未使用新品の「レイノー」プレートは
なんとカタログで
30万円ほどする超逸品だった…
という、まるで『鑑定団』の
お宝発見のようなハナシに驚いてしまった。
それはそれは、
マニアなら垂涎ものの、
宝飾品のようなプレートであった。
三人とも、
「いやぁ…。目の保養になりましたぁ…」
と、まるで美術品を
鑑賞したような気分だった。

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2020/11/14
「今日も元気だオシリが痛い」
というのが、
近頃の標語になっちまった(笑)。
鍼治療の当日と翌日のみは
痛みがとれるので、
何らかの効果は
あるみたいだ。
なので、
今の処、
一週間に一回だが、
そのうちに2回に増やしてみようか
とも考えている。
それでもダメなら、
さらに増やしてみよかとも
目論んではいる。
なにせ、
1回3000円もするので、
冬休みに10日連続で通ったら
3万にもなってしまう。
でも、
金で解決できるものは、
金で解決せよ・・・である(笑)。
その分、
また、取り戻せば
いいもんね。
そういう時って、
不思議と神様が
仕事を補填してくだすって、
講演仕事が舞い込んだりして
臨時収入が入るものである。
糖質制限食餌療法を
実行して二週間近いが、
金曜の出勤日だけは、
給食で炭水化物を摂っている。
きのうは
袋麺だった。
最近では、
職員室での銘々食なので、
給湯室でレンチンして
汁も麺も熱々にしている。
それと、
調味料も持ち込んでるので、
薄味の汁には
麺ツユで味を調整した。
中度CKD(慢性腎臓病)なので、
普段から塩分摂取には気をつけているが、
あんましにも薄味では、
病院食みたいで味気ないので、
美味さを感じられる程度には
塩分もコントロールしている。
⁂
きのうは、
連絡ボックスにも
ミカンが二つ入っていて、
給食にまで出たので、
1ケは来談された母親に、
2ケは相談スタッフに差し上げた。
剥くのが面倒なので、
どうもミカンは
嫌厭するきらいがある(笑)。
週三日の弁当日は、
ご飯なしの
野菜中心+タンパク質類である。
最近では、
寒くなってきたので、
これに熱々の味噌汁を
マグボトルで持参して、
ジルジル啜っている。
朝食には、
バナナ、大豆、アーモンド、
夕食はオカズのみ・・・
というのを続けてたら、
3sも痩せてきた。
当然といや、
当然かもしれないが、
それでもオシリ痛は
依然としてあるので、
まだまだ、カラダの
対謝機構が変容するまでは
至っていないようである。
ひょっとして、
この痛みは、
本気モードで
減量させるための
カラダの戦略なのでは・・・
と思うこともある。
10sも落ちれば、
糖尿病の臨界値からも
CKDの悪化からも
脂肪肝からも
生還できるのだろう。
最後のひと花を咲かせるに足る
壮年期のコンディションに
戻れるのかもしれない。
きのうは、
モスグリーン・ジャケットの
オレンジのラペルバッジに
コーデさせるのに、
オレンジのドレスウォッチを
取り出して、電池交換をし、
久しぶりに稼働させた。
大量にストックしていた
電池の最後の1ケだったので、
今日また、アマゾンに
注文しとこうと思う。
届いたら、
ここんとこ、あまり
付けていないものも
眠りから目覚めさせてやろうと
思っている。
コンビニで
『剣客商売』の新刊を見つけたので、
買って帰った。
寝しなに読もうと思ってたが、
風呂上りにマッサージ機で
気持ちよくなったら、
眠気に抗えなくなって
一頁も開くことなく
寝入ってしまった。
学校の図書館からは、
『戦争シリーズ』の
マンガを借りてきた。

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2020/11/9
きのうは
R先生のお祝いの会で
久しぶりに三ツ星フレンチの
『ふくの季』で
デジュネ(ランチ)を
楽しんできた。
最近では、
マダムやシェフと
会食のメンバーに
笑って頂こうと、
パイロット・コスプレで
赴くことが多い。
そして、
マダムに
「機長、今日のフライトは
如何でしたか?」
と尋ねてもらい、
「福島空港の上空で
気流が乱れましてねぇ…。
ランディングに神経つかいましたぁ…」
なぞと、
愚にもつかない小芝居に
付き合って頂く(笑)。
きのうは、
帰りに、
「機長、運転にお気をつけて
お帰り下さい…」
と言われたので、
「あの・・・、そこは、
運転じゃなく、『操縦』って
言って下さい…」
と訂正させて頂いた(笑)。
・・・ってな具合に、
いい歳こいて、
バカな“ごっこ遊び”をしている。
時節柄、
「コロナ禍で、
全日空も大赤字で
大変ですぅ…」
という
新しい時事ネタも増えた(笑)。
ほんとは、
機長は「4本線」の肩章なのだが、
デザイン的には
「アディダス」ばりの
3本線の方が目に煩しくなくって
スッキリしてるので、
こっちを選んだ。
なので、
これでは「コーパイ(副機長)」
なのである。
話に夢中になって、
一品目のオードヴルを
撮り忘れて、
シェフに指摘されて
アッと思ったが
後の祭りだった。
なので、
過去ログから、
こんな感じの
「20ケ月熟成の
パルマ・プロシュート(生ハム)」
と「モッツァレラ」であった。
それに、
仙台で有名な
ブーランジェリーの
カンパーニュ(田舎パン)が
添えられていた。
独特の程よい酸味に
イタリア酸の名品が
よく合って、
快適なスターターであった。
ポワソン(魚介類)は、
シェフお得意の
『牡蠣パネ』。
片面のみに
香草パン粉を付けて
カリリとポワレしたもので、
美女お二方も
これには
「美味しいーっ!!」
と、超感激していた。
リーキ(ポロ葱)の
フリッツ(素揚げ)も
これによく合い、
ガルニ(付け合せ)の
カステルフランコと
ラディッキオ・プレコーチェも
ほろ苦みが佳きアクセントに
なっていた。
軽く塩を振っただけの
ナヴェ(蕪)のエマンセ(薄切り)も
素材のみの堂々たる直球勝負で
潔かった。
シェフは
30年来の自分にとっての
フレンチの先生でもあるので、
こういうプロのドレッセは
やはりお金を出して学ばねば
習得できないものであるなぁ…
と感じ入った。
この日は、
低予算だったにも関らず、
フランスはロゼール産の
『ジゴ・ダニョー』(仔羊の腿)の
最高のものを出して頂き、
三人とも、目がテンになるような
高貴で繊細な超美味を
味わわせて頂いた。
いつもながら、
シェフの素材を傷めない
超絶技巧の火入れには
脱帽してしまう。
供出する時間を逆算して
肉をアロゼ(溶けた脂をかける)
しながらリソレ(表面焼)し、
それから、オーヴンで
ゆっくり低温火入れと
ルポゼ(休ませる)して、
ようやく、この
ヴィアン・ロゼ
(最上のバラ色)状態となり、
肉汁と旨味が完封されるのである。
これは、
プロがお金を取って
何百皿と客に提供してこそ
習得できる職人技なのだろう。
素人が“おうちフレンチ”で、
一朝一夕にできる
調理技術ではない。
数多ある相当な有名店でも、
なかなかに、これほどの
セニャン(ミディアム・レア)
にお目に掛れることはない。
ムータルド・ソースに
付け合せの
ポム(馬鈴薯)も茸も
まことに結構であった。
オード/ポワソン/ヴィアンド(肉)
に続いて、“フレンチの花”でもある
デセール(デザート)には、
ご婦人方も目じりが
下がりっぱなしであった。
事前に、
シェフがタイ産の
稀少な高級バニラの鞘を
もってきて下さり、
各自手に取って
臭いを嗅がせて頂いた。
それは、
スーパーにあるような
萎びたものとは別物で、
パンパンに膨れた
鞘インゲンのようで、
その放つ香りは
典雅、甘美そのものであった。
それを惜しみなく用いた
プディングは、
我われや凡庸なパティシエなら
ツブツブを残して
本物のバニラを誇示する処を
まったくそれを残さず、
そこにも潔さがあった。
シェフ曰く、
「料理は引き算ですから…」
とのことだった。
カラメルのほろ苦みは、
まこと大人の味と云うべく
深みのある味で、
軽々に“プリン”なぞと
呼べる代物ではなかった(笑)。
伴奏の
グラス・ド・キャラメルの
高貴な味と香り、苦みにも、
同伴のA先生は
のけぞって驚いておられた(笑)。
そして、
いつものフレンチ入門編の
指南役として、
エクスプレス(エスプレッソ)が
くるまでに、絶対に、
水で口中を漱がないように…と、
念をおした(笑)。
そこに、
クレマ(泡)のつんもり立った
コーヒーが登場。
さっそく、
その濃厚なエッサンスを
一口含むと、
なんと、残存する甘味と
マリアージュして
天上の甘露へと昇華する(笑)。
この感激の瞬間も
お二方とも
存分に体験されていた。
今回は、
常連のワガママで、
税サ込の最安価で
「入門コース」をお願いしたが、
お二人とも、あまりの感激に、
是非是非、も一度、連れてきて下さい、
「そして、次回はワンランク上の
コースを体験したいです…」
とのことで、
さっそく、その場で、
新年会の予約をした(笑)。
ボンビー・カウンセラーは、
それまで、
コツコツ“積み立て”せねば…
である(笑)。
。゚(゚^∀^゚)゚。 ヒ〜!
『お祝い会』だったので、
久しぶりに、
ダイニング・ルーム奥を
ステージに見立てて、
ミニミニ・コンサートで
『さくら変奏曲』を演奏させて頂き、
マダムにもお聴き頂いた。
なんでもスタイルが大事なので、
パイロット・コスチュームから、
コンサート用のウェスト・コートに
着替えて、
『コーヒー・ルンバ』では
フラメンコのパコ・スタイルにした。
これをやると、
股関節が脱臼するので、
命懸けでやっている(笑)。
ただ…
不思議なことに、
この日は、一日、
股関節も、なんと、オシリまで
痛みを感じることがなかった。
やっぱし、
好物、楽しいこと、喜びを共有する・・・
っていうのは、
大きな“癒し”になる
【アクティヴ・コミットメント・セラピー】
の正しさを
証明するかのようでもあった。
帰宅後に、
画像変換アプリで、
「10代の長髪青年」に
クリエイトしてみたら、
なんだか、『魔界転生』の
天草 四郎みてーになっちまった(笑)。
エロイム・エッサイエム!
我は求め、訴えたり!
(^◇^;)ゞ

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2020/11/2
カミさんが
三連休なので、
新潟のナッちゃんとこに
行ってしまい、
昼も夜も“ぼっち飯”だった。
久しぶりに
散歩を兼ねて
「いちい」まで出かけたら
オーストラリア産牛肉が
半額になってたので、
チャンク(塊)を買ってきた。
グリルパンで
塊ごと焼いて
昼はステーキ、
夜はコールドビーフにした。
YouTubeで、
三国シェフの
家庭料理教室を
何本か見ていたら、
皮つきのままのニンニクのことを
「シュミーズ」と言うと知った。
そういや、
小学生の頃、
女の子が活発に動くと
「シミズ」が見える
なぞという言い方をしたような
気がする。
また、昭和の頃は、
真夏には、オバサンが
シミズ一枚で縁側で夕涼み…
なんていう言い回しも
聞いたことがあった。
それが、
仏語の「chemise」が
語源だとは知らなかった。
なので、ニンニクの皮つきを
そう呼ばれるのも納得である。
ウィキってみたら、
「西洋で中世以降使われてきた肌着。
スリップと混同されることが多い。
フランスでは男性用のシャツを指す」
という。
ちなみに、
スリップも調べてみたが、
違いがよく解らなかった。
焼きたてを
すこし寝かせてからカットすると
ジュ(肉汁)が滴るが、
半日寝かせてしまうと
ヘッド(牛脂)が固まってしまい、
旨味と料理の「気」が
グッと落ちてしまう感じだった。
ソースの元には、
鍋料理をした時の
残った出汁をいくつか
冷凍庫にストックしてあり、
それを用いてるので
旨味十分である。
ワインラックに
安物ばっかりを
10本ほど飾りにしているが、
その中からチリの
カベルネ・ソーヴィニヨンを
合わせてみた。
やはり、
ボルドーに比べると
少し腰砕けで
ボディが薄く
ブーケも乏しかった。
日常食で
グラン・ヴァンを
合わせるわけにもいかないので、
“ぼっちディネ”には
相応しいかも…
であった。
文化祭の展示用に
生徒たちが拵えた
ブックカバーを用いた
小袋をひとつ頂いてきた。
図書館では
カバーを外して
ラベリングするので、
大量にカバーが発生するので
その二次利用として
こうしたクラフトが
あるのを知った。
オシリ痛の今、
『おしりたんてい』を
もらうのもシャレにならんなぁ…
という気もしないでもない(笑)。
土曜日は
みっちり体育館の
グランドで練習ができた。
ベートーヴェン生誕250年の
記念イヤーでもあるので、
『悲愴』三楽章の
中間部を集中的にさらった。
ロンド形式で
テーマに向かう
直前のパッセージが熱情的で
弾いていて次第に気分が高揚し、
大振りするピアニストみたいに
白髪頭を振り乱して(笑)
全身でのパフォーマンスも
楽しんだ。
そしたら、
なんだか、
ベートーヴェンの
しかめっ面が
脳裏に浮かんだ。
「そう、そう。
それで、いいのじゃ…」
という楽聖の声が
聞こえたような気がした。
ファイルには、
自編の久石 譲レパートリーと
モーツァルト、ショパン、
シューマン、ベートーヴェンという
楽聖たちの名曲の断片を
常に持ち歩き、
その日の気分によって
弾き分けている。
コンサートをやるでなし、
存分に楽聖たちの音楽を
眼と耳で味わうような気持ちで
同じ楽譜を徹底的に
アナリーゼしては
感心している。
コード変化は
色分けして、
曲想の展開を色分けして
理解もしている。
糖質制限食餌療法を
はじめてから
職場での弁当から
ご飯が消えた。
野菜と肉類中心で、
こないだは
納豆パックに梅干し、
味噌汁を持参した。
今日も、
似たよなベントに
なりそーだ(笑)。
糖質制限食餌療法の
最中だったが、
文化祭の打ち上げ会では
さすがにご飯を残すのも
人目をはばかられたので、
一時、棚上げして
美味しく頂いた(笑)。

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2020/10/31
今日は
Y中の文化祭で
生徒たちが
様々な発表をするので、
出勤日ではないが、
なにせ全校生3人の
被災特別地区校なので
職員として参加して
盛り上げてあげなくてはと
思っている。
夜は
帰路にあるカフェ・レストランで
先生方と打ち上げ会があり、
それにも参加してくる。
なので、
ちったぁイイ恰好に
コーデしていこうと
昨日から組み合わせを
考えていた。
前もって予約注文用の
メニューを配られてたので、
以前にマダムが自慢してた
「ポーク・カレー」にしたが、
スリーピースを着て
カレーを喰うのもなんだから
すこし砕けたカッコにした(笑)。
糖質制限食餌療法
三日目だが、
効果てきめんなのか
1.5sも急減して
脂肪が燃えてるような
不思議な体感がある。
カラダも
ビックリしてるのか
オシリ痛も
きのうは少し和らいで、
なんだかちっと
イイ感じである。
プチ鬱気味ではあるが、
それでも、空元気を出して
茶室に電熱器をセットしてみた。
電気コードを
客席から見えないように
手前畳の縁に
潜り込ませて
カムフラージュした。
風炉の火口から
コードを出したので、
グルリと90度回転させて
正面からは火鉢みたいな
格好になった。
小火騒動で
焼け焦げた畳には
色違いのカラー煉瓦を敷き
モダンを装ったが、
風炉の焼け焦げ跡は
景色のひとつとして
見立てることにした。
風炉先屏風の代用スダレにも
以前に、バーナーで
炭を熾(おこ)そうとして
うっかり引火した跡が
残っている(笑)。
ものすごい勢いで
枯れた簾が燃え出したので、
その時も慌てたものである(笑)。
今では、
「洒落札」然とした
「火の用心」札が
その上に赤々と貼ってある(笑)。
本格を志し、
無粋を嫌う自分が、
まさか電熱器を
使う日が来るとは
思いもしなかった。
それでも、
炭を洗って干す手間やら
火をおこす手間やら
消火の手間が省け、
安定した火力をキープできる
というメリットを取った。
茶人としては堕落したなぁ…
と、忸怩たる思いも
ないわけではない。
でも、
炭を洗わずに
ガスコンロで着火させてた時には
パチリッ! と爆(は)ぜた
火のついた破片が
右瞼を直撃したこともあり、
危ない思いもした。
それが、
スイッチひとつで
安全に電熱線が真っ赤になって
釜がシュンシュンと
松風の音をさせるのも、
ま、いっか…
と思うことにした。
糖質は制限しても
タンパク質や他の栄養素は
しっかり摂らないと
サルコぺニア(筋喪失)や
フレイル(虚弱)になるので、
パン抜きでの
“こってり”フレンチを作った。
スーパーで
「生鱈」の白子の付いた
鮮度のよいものがあったので、
調理を楽しみながら
三種こしらえて
“ぼっち試食”ランチした。
フレンチで鱈は
「キャビョ」「モリュ」
というが、
水っぽい魚なので
あまり高級魚扱いはされず、
ブイヤベースのような
煮込みに使われることが多い。
それを小麦粉を振って
ムニエルにしてみたが、
やっぱし水っぽい欠点は
「焼き」では
どうもならんかった。
ただ、
白子だけは
カリリと焼けて、
中はトロットロの
最高の食感と味であった。
鮮度がよかったので
臭みが全くなく、
サフランと生クリームの
ソースにも
白ワインにも
よく合った。
プチ・スキレットでは
無花果を敷いて火入れしたものに
サフランソースで軽く煮込んだ物を
ドレッセしてみた。
焼き無花果との相性は
イマイチだった(笑)。
残った三切れは
冷凍ストックしてあった
フュメ・ド・ポワソン
(魚の出汁)で
ジックリと煮込んで、
生クリームとバターでコクを出し、
最後に煮詰めたサフランソースを
かけ回した。
三品の中では、
やっぱし、これが、
いちばん水っぽい素材に合った
調理法だった。
マルセイユの郷土料理の
技法であるが、
“伝統”というものは
人々の試行錯誤による
経験則の結果なのだなぁ…
と改めて思った次第である。

0
2020/10/25
きのうは
教採に合格したR先生が
教育分析に来られたので、
ティーセットで
お祝いしてあげた。
ルージュのラムカンは
中がホーローになっており、
エッグ・プディングが
佳く出来ていた。
パンケーキは
モソモソになり、
パウンドケーキは
萎んで締まって
まるでウイロウみたいに
なっちまった(笑)。
それでも、
気はココロである…(笑)。
初めて創ってみた
マカロンは
搾り口金が広すぎた為か
ぺったらこくなり、
なんだかなぁ…
だった(笑)。
でも、
素人クッキングならではなの
この失敗談もまた
オモロイものである。
ティー談話の
笑い草にもなってくれる。
金曜日に来た
JKのNちゃんのお土産の
ユング・クッキーと
カウンセラー・クッキーと
積分クッキー(笑)だけ残して
あとは美味しく頂いた。
いかにも、
受験を目指す高校生らしく
微積と奮闘している様が
目に浮かぶようである。
心理職を目指してる
Nちゃんが17歳で
いちばん若い弟子になる。
中一から
カウンセリングをしてるので、
教育分析も、もう5年目になり、
ユング関連や深層心理学の本を
受験勉強の傍ら
ずいぶんと読み込んでいるようだ。
それに刺激を受け、
自分もまた
河合先生の名著を取り出して
あちこち拾い読みしている。
中でも培風館の
『ユング心理学入門』は
最初に手にした名著なので、
30年間で何十回も
暗記するほど読んでいる。
カウンセリングで
道に迷った時には、
必ず、この原点に戻ってくる。
今の自分が在るのは、
この本と京都で河合先生と
出逢ったことにある。
教育分析の資料作りに
必要があって、
いちど削除した
画像変換ソフトを
再度スマホにダウンロードした。
肖像を素材にして
性転換や時間を遡る作業をしていたが、
ついでに、自分のも
いくつか作って
十代までAIに遡らせてみた。
40代の肖像からは、
次男そっくりの姿が
示されて驚いた(笑)。
還暦の肖像からは、
神木君っぽい好青年の
表情になったが、
これは、自分の十代の姿には
似ていなかった。

0
2020/10/24
きのうは
午前中JKのNちゃんが
初めて独りで
カウンセリングに来た。
中学時代
3年間カウンセリングをした子で、
立派に成長してきたが、
まだまだ悩みを抱えており、
将来は心理職に憧れて
ずっと猛勉強をしている。
学校の勉強以外に、
心理関係の本も読んでいて、
お土産の手作りクッキーには
眼鏡をかけたユングまであった(笑)。
ユンギャン(ユング派)
の自分には、
これは喰えないので(笑)、
ラップして飾って置こうと思う。
きのうは、
PCデスク前の壁に掲げてある
ユングの晩年の肖像を見て
Nちゃんも感激していた。
右上のユングの隣は
「これは先生…」
だそうだ(笑)。
なんと、
ランチの
ハンバーガーまで
手作りで持ってきてくれた(笑)。
カウンセリング後に
一緒に頂いた。
なんでも、
水戸にある『コストコ』で
バンズやハンバーグを買ってきて、
目玉焼きを焼いて
挟んだだけという(笑)。
マックやモスバのよりも
美味しかった。
午後からは、
買い物に出かけ、
鎌田の『ドン・キホーテ』にある
クレープ屋さんで、
初めてクレープを食してきた。
お祭りの露店などでも
よく見かけるのだが、
どーも昭和のオジサンには
この手の乙女チックなものを
並んで頼むがハズイのである。
ハジカチー…ヽ(///>_<;///)ノ
この日も、
元・乙女のオバチャン数人が
並んでいたが、
厚顔にもそこに交じって
やっと初クレープ体験ができた。
ただ、
カスタードと生クリーム
コテコテのやつだったので、
しばらくして、
胃の辺りがムカムカして
消化剤を呑むようだった(笑)。
ハンバーガー・ランチの
デザートにやったつもりだったが、
夕食まで胃が重たくて、
夜はフルーツのみにした。
録り溜めていた
映画のなかで、
初めて耳にする
『THE PROMISE/君への誓い』
というのを観てみた。
2016年のアメリカ映画で、
トロント映画祭への
出品作品という
シリアス物である。
WWI以前に起きた
オスマン帝国(トルコ)による
アルメニア人虐殺の話であった。
親日家の多いトルコ人の歴史に
こんな残虐な事が
行われていたことを
全く知らなかったので、
いささきショッキングでもあった。
トルコ軍の
冷徹な殺戮ぶりが、
まるでナチのユダヤ人に対する
ホロコーストを彷彿させた。
この惨劇を生き延び、
アメリカに亡命して
富豪になったアルメニア人が
9000万ドルを製作に出資したという。

1
2020/10/21
今日は出勤日だが、
久しぶりに
ソーちゃんの棋戦中継があるので、
隙間時間にはスマホで
状況確認に追われそうだ。
「名人」への道でもある
順位戦なので、
これまた一敗もできない、
という厳しい条件である。
昨日は
朝10時からの「検診」のため
朝抜きだったので、
検診が終了した11時半に
先日も訪れたラーメン店に
出向いてみた。
「ときめき」
と読ませる屋号の書体が
書道家によるものと見え、
字形も擦れ具合も
なかなかにいい。
ラーメンは、
“冴えない中華店”で
“可もなし不可もなし”
(鴨なし、鱶もなし)
だった(笑)。
午後からは、
録画してあった
『ネイビーシールズ
ナチスの金塊を奪還せよ!』
という長ったらしい
アクション物を観た。
原題は『Renegades』と
いたって短いが(笑)、
意味が解らなかったので、
スマホアプリの
『ヴォィストラ』に発音してみたら
ちゃんと聞き取ってくれた。
「背教者、脱党者、変節者、裏切り者」
だそうで、
単数だと「レネゲイド」になり、
これは未だ
カタカナ化されてない
単語である。
劇中にWWUの
回想シーンに
ドイツ軍将校や
装甲車、キューベルワーゲン、
サイドカーがちらりと出てきて
プラモ少年の心をくすぐった。
いずれも、
作ったことのある物である。
“ながら”仕事をしない、
という信条があるが、
ツマラン映画だったので、
途中からペーパークラフトの
『リアルト橋』作りをした。
100均物にしては
なかなかに精巧にできていて、
これも箱庭療法の
アイテムに加えようと思う。
伊達のラーメン店の近所に
『オーディン』があったので、
プレートを物色したら
5枚300円の
ディープ・ブルーグリーンの
小皿があったので買ってきた。
さっそく、
夕餉の「カツオの叩き」を
フレンチ・オードヴル風に
ドレッセしてみた。
セルクル(丸型)でも
型抜きしてみた。
こうすると、
『タルタル・ド・ポニート』
というフレンチになりそうだ。

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2020/10/19
今朝起きてみたら、
腰の辺りのアテローマ
(粉瘤)を手術した近くに
痛いオデキができていた。
もう、これで
何個目だろうか…と、
溜息がでるほどに
なかなかにカラダの
デトックスが終わらない。
オシリもジンワリと痛い。
ここの処、
大難を小難にお奉り替え頂く
ような事が続いていたので、
この出来物やオシリ鈍痛も
命に関る「大病」を
分割払いにして頂いてるのかなぁ…
とも思っている。
事実、金光教教典には、
そのようなエピソードがある。
教祖様曰く、
いっぺんに
「めぐり」や「体毒」を
神様にお取り裁き頂くと
命がなくなるから
分けてやっている、というのだ。
ならば、厄晴れを信じて、
我慢も辛抱もしよう。
⁂
このコロナ禍で、
8、9、10月の女性の自殺率が
4割増しだという。
10代の自殺も
60数人らしい。
コロナによる
「雇い止め」や
「派遣切り」が背後にあり、
「コロナ鬱」も影響があるようだ。
・・・ってんで、
きのうは、
午前のカウンセリングを終えて、
伊達にオープンした
ラーメン店に気晴らしに
行ってみた。
4人ほど並んでたので、
どーしよーか迷ったが、
数名が店内で
出てきそうな気配だったので、
5分ほど並んで待ってみた。
普段は、絶対に、
並ぶのは大嫌いなので
そーいうことはしない。
伊達まで出てきたので
ちょっとぐらいなら
待ってみるか…
となったのだろう。
それと、
九州出身の店主が創る
「ちゃんぽん麺」というのにも
かなり食指が動いたのかもしれない。
幸いにして、
目論み通りに
5分ほどで入店でき、
お目当ての麺に
ありつけた。
なんだか、
太麺でこそあれ
タンメンのようで、
「ちゃんぽん」という
強い個性は感じられなかった。
これなら、
京都で初めて食べた
『リンガーハット』の方が
インパクトがあった。
帰路、『奥州路』を通ったら、
道沿いに木造建築があり、
目を引いたので、
信号待ちの間にパチリと撮った。
昭和の時代を
彷彿させる
堂々たる佇まいだった。
野田の『オーディン』で
目を付けていた
『ノリタケ』のプレートを
安価で買って帰った。
ここんとこ、
おうちフレンチ用の
プレートをずいぶんと
購入している。
それだけ、暇が出来て、
創作フレンチを造る時間が
できたということだろうか。
さっそく、
グラス(アイス)二種と、
ハックルベリー・ソースや
グルナード(ざくろ)を
ドレッセしてみた。
なんだか、
カンディンスキーの
抽象画のようになった(笑)。

0
2020/9/30
京都で十年ちかく
裏千家の茶道を学び、
利休居士の墓にも参り、
名だたる茶室も訪れ、
禅寺の枯山水の茶庭も
見尽くしてきた。
帰福してからは、
住み替えした
三つの家すべてに
茶室を設け、
来訪者のもてなしの席とした。
院生の頃は、
後輩が弟子志願してくれ、
共に茶事を毎週のように
催していた。
その彼も
横浜で教員となったが、
今も茶を続けており、
一昨年には「百回茶事」に
招かれて投宿させて頂いた。
副査で恩師だった
故・日下先生は
気さくに我われ院生室を訪れては、
しばしば喫茶を楽しまれていた。
その時ばかりは、
師弟逆転したかのように
姿勢を正されて
お手前をする手元に
静かに目を凝らされていた。
そして、
「こういう時間って、
いいねぇ…」
と、多忙な教授職の寸暇を
喫茶で憩っておられた。
先生の訃報に接した時には、
哀しくって、
茶室の床の間に
貴人台を用いて御献茶させて頂き
その御恩に感謝し、
ご冥福をお祈りさせて頂いた。
季節の変わり目ごとに
「茶懐石」の名店
『多可橋』を訪れ、
名料理人・高橋さんの目の前で
談笑させて頂きながら
その冴えた料理を味わっている。
眼前には、
帰福後に京都が恋しくなって
訪れた平泉の毛越寺庭園の夕景が
飾られていた。
目の前で
手際よく
「先付け」の
湯葉豆腐が仕上げられ
スッと出された。
クコの実の朱が
絵的にいいアクセントになっている。
祇園言葉で表現すれば、
「“はんなり”した
ええお味どすなぁ…」
である(笑)。
具材を平らげたら、
憚ることなく
器を両手にとり
出汁を味わう。
しみじみと美味い。
澄み渡る
秋空のように
清々しくも
“綺麗”な味である。
続いて
「八寸」。
すぐには箸をとらず、
しばし、この景色を愛でる。
柿の照り葉が敷かれ、
栗の渋皮煮と…
豊穣の秋が
一皿に描かれている。
斜(はす)に置かれた
手長海老の鋏の先端は
虚空を指し、
立体感と緊張感を現わしている。
“文字通り”
何処から箸を付けようか…
と、嬉しい戸惑いを覚える。
一品、一品が
抑制の効いた美味で、
白磁の各皿に
柿の葉のみが残った時に、
詫び寂びの趣きと、
“残心”の美しさと
統合された満足感が得られる。
そう…。
それは、まさに、
音楽に、さも似たり。
一音、一音が集まって
珠玉の一曲が
出来るが如し。
煮物椀は
真蒸の菊花仕立て。
具材・吸い地共に
文句なしの完璧さである。
茶懐石は
茶碗の縁のように
“山道”があるが、
そのハイライトが
「煮物椀」である。
その語音から
弟子のS君が
「初茶事」で取り違えて、
そこに田舎風「煮物」を
出した時には唖然としたが、
茶事後にそうではない事を説き、
今でも二人の間の失敗談・
笑い話になっている。
その彼が
「茶事百篇」の
大偉業を為したのだから
畏れ入る(笑)。
それも、ただの
薄茶事ではなく、
毛筆巻紙の招待状に始まり・
炭手前・懐石・薄茶・濃茶・
後日の毛筆巻紙による礼状…と、
本格の「正午の茶事」である。
『吉兆』の創業者・
湯木 貞一の言葉に、
「懐石の要諦は
【椀刺し】である」
と聞いたことがある。
全てを決める出汁加減と
包丁の冴えは
その二品で立ち処に
判るという。
なるほど、
高橋さんの造る
“お造り”は
見事にエッジが立っている。
研ぎに研がれた柳刃により
細胞を潰すことをせず、
一刀両断に柵を引き切ってるので、
その技の冴えが味に反映している。
女将さんから
「嵐山風の飛竜頭です」
と供され、
豆腐の名店「森嘉」が偲ばれ
その話で盛り上がった。
関東では
「雁擬(がんもどき)」だが、
関西では
「飛竜頭(ひりょうず)」という。
時に、
それが訛って
「ひろうす」
と言われることもある。
巻き簾で仕上げられた飛竜頭は、
さすがに、料亭の味で
炊き合わせの小芋、
海老の練物は
芯まで熱く、美味だった。
「強肴(しいさかな)」には、
鰆の黄身味噌焼に
螺(つぶ)焼が供された。
鮭の身をほぐしたご飯に
お新香、味噌汁で
料理の〆となった。
茶懐石のここまでは、
実は、一服の茶の為にある
前奏曲であり、
大締めの「茶」を
美味しく頂くためなのである。
自家製・羊羹を
主菓子として、
薄茶を喫した。
コロナ禍の陰鬱さと
仕事の疲れ、
人の悪意による心的外傷を
芯から癒してくれた
高橋さんの見事な
おもてなしであった。
この“茶の心”でもって、
自分も茶人として
人を癒し、もてなしたいと
思わされた。

0
2020/9/28
30年来常連の
フレンチ・レストラン
『ふくの季』に
パンを収めている
自然酵母のブーランジェリー
『ショプロン』に
やっと行くことができた。
安達太良山線から
さらに奥まった林道を
くぐり抜けていくので
途中、不安にもなったが、
なんとか道標の看板を頼りに
到着できた。
こじんまりした店の
ドアを開けると、
人のよさげなご主人が
丁寧にお迎えくだすった。
『ふくの季』の
常連であることを告げると、
ご主人が破顔一笑し、
あれこれと話が弾んだ。
小さな店内に
設えられた
森を望む席で
パン・ランチとした。
近くの
スカイピアに寄って、
温泉に浸かり、
お決まりのアイス屋さんで
秋限定の「栗」と「小倉」を
味わってきた。
晩には、
ショブロンの
カンパーニュやカレンズと共に
『ロティ・ド・ブッフ』を
創って味わった。
カミさんが好きな
モスカートのスプマンテを
一本開けて
穏やかな秋の一日を
締めくくった。

1
2020/9/26
先日の幼稚園での
レクコンのお礼メールが
ご丁寧にも園長先生から届いた。
***
さっそく、
先生のCDを
給食の時間のBGMとして
使わせて頂きました。
フルートとギターの音色に
癒やされます。
<講演会の感想を保護者より頂きました>
・佐々木先生のお話
とても勉強になりました。
自分もこんなこと
言ってしまっているなぁ…と
反省しました。
ギターも素晴らしかったです。
癒やされました。
子どもたちにも
聴かせて上げたかったです。
・「食べ物は体を作る」
「食べ方は心を作る」
というお話で
改めて食のことを
考えさせて頂きました。
・先生のお話は、
子育てにおいて
改めて気をつけなければいけない
と思いました。
食育がいかに子どもの心の成長に大切か
というのも学べて良かったです。
ギター演奏も素晴らしかったです。
・勉強になりました。
素敵な時間をありがとうございました。
***
ヤフオクで
箱庭療法に用いる
ミニチュア人物を仕入れた。
鉄道模型の
ジオラマ用だが、
いろんなポーズが
100体で1.300円だったので
安くてよかった。
ダイニング・キッチンの壁に
碧水先生の歌から
引用させて頂いた
【少肉多菜
少塩多酢】
というフレーズを
揮毫して額装してある。
なので、
毎日の料理には
「酢」を多用している。
寿司酢がいちばん
使い勝手がよいが、
他にも、黒酢、リンゴ酢、
バルサミコ酢、シェリー酢、
中国酢…などを、用途によって
使い分けている。
柑橘系では、
レモン、ライム、
シークワーサー、スダチ
…なぞを切らさないようにしている。
以前は、
カボスもあったが、
最近、どの店でも
見当たらなくなり
困っている。
レモン風味の
フレーバー・オイルも
フレンチには
使い勝手がよくて
頻用している。
安達のダイソーで
丸型岩盤プレートと
小型スキレットを見つけたので、
さっそく、
『サンジャック・ブルギニョン』
(ブルゴーニュ風 ホタテのソテー)
を創ってみた。
バターとパセリと
ニンニクでソースとし、
エスカルゴに見立てたものである。
ニョッキは
天板にオイルを敷き
オーヴンで火入れしたら、
底がいい具合に焦げていた。
以前、クライエントの
S先生から大量に頂いた
ロマラン(ローズマリー)を
バターと合わせて
フードプロセッサーで
ミキシングしてから
棒状にラッピングして
冷凍保存していたものを
ソースに用いた。
先日、『アメ商』で
200円で見つけた
銘陶・ビレロイ&ボッホ
(Villeroy & Boch)
の深皿を初めて使ってみた。
「物は器で喰わせろ」
と言うように
やはり“料理の着物”がいいと
素朴な一皿も
華やいで見える。

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