オシリ痛が
週に二日は
痛さを忘れる日がでてきた。
もう2年越しの
慢性神経痛なのだが、
こうして段々と
癒えてくのかなぁ・・・と、
カラダの自然治癒に期待している。
心身症的な面もあり、
どうやら、その意図する処は、
「座ってばかりいなさんな!!」
というカラダの声のようである。
「運動しろよ!」
という声も聞こえる。
・・・だので、
出来得るかぎり、
散歩やストレッチや体操を
心掛けるようにしている。
そのせいで、
カラダのほうも
納得してきて、
ちったぁ緩めてやっか・・・と、
痛みが減弱しつつあるのかもしんない(笑)。
『はま寿司』の広告チラシに
100円クーポン券が付いてたので、
それを切り抜いて
近くの店まで出向いてきた。
コハダ・中トロ・
アワビ・アナゴ・・・
と、五貫ばかり摘まんで、
ミニ『喜多方ラーメン』で〆た。
ほんの三口ほどの量だったが、
こないだ喜多方で食した味を
ちゃんと再現していたので
感心した。
久しぶりに訪ねたが、
いつの間にやら
店先にロボットのペッパー君が
いなくなっていた。
コープで夕餉の買い物をしてたら、
目新しいコーヒーを見つけたので、
試飲してみた。
裏面に
「カゼインなんたらNa」とかいう
添加物表示があったが、
どうせ一回こっきりだから、
毒にもなんめぇ・・・と、
やってみたが、
コーヒーの風味が際立ち
まずまずでござんした。
きのうは、
オフ日だったが、
体調が思わしくなく、
午後からの半日は
床に臥せってYouTubeの
対談なぞを聴いていた。
そしたら、
まだ、未聴の
河合先生と森先生のものがあり、
嬉しくなった。
どちらも関西弁なので、
「生と死」をテーマにしながらも、
なんだか吉本漫才を聴いてるような
心地よさがあった。
オモロかったので、
今日にもCDに録音して
通勤車内でも楽しもうと思っている。
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毎年、夏になると、
『怪談噺』を創りたくなり、
昨日も、大学同級生の
不思議な体験談を元ネタに
一篇創作した。
その挿入画も
車と女性のフリー画像を
合成して仕上げた。
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『ナヴィの案内』
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それは初めてのコンサート会場であった。
僕は、隣県の未訪の音楽ホールに向かうべく、ナヴィにそのアドレスを打ち込んだ。
開場は7時で、7時半の開演だったので、途中でコンビニに寄って、車中で軽食するつもりだった。
日も長くなったので、家を出た5時半ごろでも、まだ明るい筈だったが、今にも降り出しそうな雨雲に覆われていたせいで、もう前照灯を点けた方がよさそうと思われるほどの仄暗さだった。
楽しみにしていた今日の為に、数日前から今宵の演奏家のCDをずっと耳にしていた。
それは、車中でも、到着まで、プログラムの予習のつもりで聴こうと持って来ていた。
これまでも、隣県には仕事で何度か赴いてはいるが、わりと高速を使って移動することが多かった。
今回に限っては、演奏会でもあるし、急ぐ必要もないし、のんびりと一般道で行くことに決めていた。
フロントガラスに、雨粒がポツリと付着した。
「降ってきたかぁ・・・」
と、僕は独りごちた。
ワイパーを「間欠」で稼動させると、CDから流れるアダージョの流れに、時折シンクロするかのようなリズムでもあった。
やがて、ワイパーをアレグロ(急速)にせねばならぬほど本格的に、いや、かなりの激しさで叩きつけるように、土砂降りとなった。
「あーあ。これじゃ、CD聴こえねぇなぁ・・・」
もの凄い雨音のうえ、暗闇と雨煙とで、前方の視界が心許なかった。
こうなると、やっぱり、単純な道の高速の方がよかったか・・・と、なかば後悔しないでもなかった。
それにしても、いやに道が細く、以前に通った記憶もないような木立が両脇に茂っている。
いくらなんでも、ナヴィがガイドしてるんだから、道順を間違えるはずもなかった。
あたりはすでに闇に包まれ、雨は降る、ライトの先は覚束ない・・・で、なんだか、段々と心細くなってきていた。
それでも、ナヴィを信じるよりない。
それは、年齢不詳の女性の、ボカロチックな無機質な音声だった。
強いて推察すれば、アラサーくらいの妙齢か・・・(笑)。
そんな愚にも付かない事で気を紛らせていたが、なんだか街から外れて、次第に山ん中に入ってきているような気がしてならない。
勾配、傾斜こそないが、やたら周囲が樹々で鬱蒼としている。
(ウッソーっ!)
と、クダラナイ親爺ギャグで不安を誤魔化した。
車内に光るデジタル時計を見ると、もう6時半を過ぎていた。
本来なら、もう会場近辺の街中のはずである。
なのに、まだ山ん中って、どういうこと?
ナヴィに嘘つかれた?
いやいや、彼女に人格があるわけでなし・・・。
イカレたんかな?
動作異常・・・か。
そういや、今更だが、僕は相当な方向音痴だった。
『地図の読めない女』というベストセラーがあったが、自分はその男版である。
生まれもって、方向感覚というのが、母親の胎内に落っことしてきたのか、左右・東西南北に弱い。
なので、幼い頃は、親との買い物でも、遊園地でも「迷子」の常習犯だった。
何度、母親から「手ぇ、放したらダメだかんねっ!」と言い含められたことか。
いい歳こいて、また、迷子なのオレ?
・・・と、洒落になんない気分に、胃の腑がジワリといった。
その時・・・。
ナヴィが告げた。
「目的地に到着しました」
はぁ・・・?
車を停めると、それは、明らかに、寂しい山ん中だった。
雨は降り続いている。
ワイパーはカチャカチャと相も変わらずせわしく窓をぬぐっていた。
ハイビーム(遠目)にしたヘッドライトは、こないだの車検でハロゲンランプ(電球)を交換したばかりであった。
暗闇と雨煙に対して、それを切り裂くように鋭角に一直線に伸びた光の先に、何やら人らしきシルエットが見えた。
20mほど先だろうか・・・。
ヘッ・・・、何っ・・・?
なんで、こんな山ん中の、真っ暗闇ん中に・・・。
シルエットは段々近づいてくる。
ライトを反射させる白いワンピース姿に見えた。
女・・・?
誰・・・?
何・・・?
この世の者・・・?
僕の混乱する思考を嘲笑うかのように、女はライトの前に棒立ちになっていた。
(‥‥‥‥)
そして、ボンネットに両腕を付くと、ゆっくりと四つん這いになって、その上を這いだした。
髪も、服も、ずぶ濡れで、額から血が流れている。
(・・・!!)
僕は、座席からずり落ちながらも、睨む女の視線を外すことができなかった。
それは、この世の人間の眼ではなかった。
・・・
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