シリアス・コメディという
ジャンルがあるようだが、
そのバランスの按配がいいと
面白い傑作が生まれるようだ。
漫画やドラマ化された
『のだめカンタービレ』も
その一つであろう。
冬休みにレンタルDVDで
全篇観た『韓流のだめ』を
BSでまた視なおしている。
主役のシム・ウンギョンの
剽軽(ひょうきん)な表情の後の
思い詰めた表情に
ハッと魅了されることがある。
その横顔が中学時代に
好きだった女の子に
何処か面影が似ている
からなのかもしれないと
気がついた。
その子も学校一の
色白美人だった。
『天地明察』は、
江戸時代、京都の天文暦学者の
安井算哲(渋川春海)を描いたもので、
福島在住の作家・冲方 丁の原作である。
劇中、夫婦間でお互いに
「私よりも先に死なないで下さい」
という情愛の深さを示す会話が
交わされるのが印象的だったが、
エンドロールで、
夫婦は同年同日に亡くなったと流れ、
ちょっとした感動を誘った。
史実で本当かは
定かではないが・・・。
【明察】というのは日常語では
ほとんど使われない言葉だが、
たまにドラマや時代劇で
「ご明察のとおりです」
というように
「真相を見抜いた推察」
という意味で用いられる。
日常では
「お察しのとおり」
とか
「ご想像どおり」
というのが一般的であろう。
冲方 丁は、
2015年8月に、
別居中の妻への傷害容疑で
逮捕(不起訴処分)されたことがある。
***
『世界にひとつのプレイブック』は、
意味不明の邦題だが、
原題の≪Silver Linings Playbook≫を
辞書で調べてみると…
sílver líning
1 雲の白い縁.
2 (逆境の中にある)希望の兆し,明るい見通し,光明.
◆Every cloud has a silver lining.
「どんな雲も裏は銀色に光っている」(格言)
(雲の上には太陽がある)
Playbook
1攻略本
2指南書
…とあり、
物語の内容と一致して、納得した。
主人公の男女ともに
メンヘラで、臨床で馴染みの薬物名
セロクエルやエビリファイなども登場する。
共にトラウマを抱えており、
すぐにぶち切れる二人が、
ダンス・コンテストを目指して
精進し精神が健常化していく過程は、
どこか『シャル・ウィー・ダンス』にも
似ていたが、最後は、ハリウッドお約束の
ハッピーエンドになる。
ジェニファー・ローレンスは
本作でアカデミー賞を取ったが、
脇に廻った名優デ・ニーロ(72)の
変わらぬ渋さも見ものだった。
『ラッシュアワー』の
クリス・タッカーも
チョイ役で登場していた。
劇中に登場するキーワードの
<EXCELSIOR>が
「より高く、尚も高く」
という形容詞だったとは知らなかった。
近所にあるが、
てっきり固有名詞の
珈琲チェーン店名だと
ばかり思っていた(笑)。
金曜に降った雪が、
北側の屋根には
まだそのまんま積もっており、
南側は溶けたが、庭の日陰の
石灯篭にはまだ残っている。
明日は、
爆弾低気圧(南岸低気圧)が
通過するので、大荒れの天気で
大雪になる恐れもあるそうだ。
そうなると、
火曜日の鏡石通勤(60km)が
難儀なことになりそうである。
(^◇^;)

0