二階の窓から
裏庭のザクロが
たわわに生ったのを見て
そろそろ収穫しなっきゃ…
と思った。
1ケだけは
二階から手を伸ばして
採れたが、
後は下から採った方がいっか…と、
階下に降りた。
この夏に
裏庭の笹っぱが
腰あたりまで伸びたので、
まるで藪漕ぎでもするかのように
ザクロまでたどり着くのが
大変だった。
かなり高い処に
熟した実がなってたので、
脚立を出して上り
5、6ケ採っていざ
降りようとした時に
バランスを崩して
アッとなり…
落ちそうになったので、
安全に飛び降りたつもりだった。
そしたら、
尻もちをつき、背中まで
打ってしまった。
右手に当たったものを見て
ゾッとした。
藪の中に放置されていた
レーキの刃であった。
壁際に寄せてはあったが、
もしも、そこに落下したら
大怪我どこでは済まなかった。
左手に痛みを感じて
見てみたら、
敷石で切ったらしく
親指の付け根から
血が流れていた。
(あちゃ〜!!)
やっぱり、ケガしちまった…
であった。
幸い、出血はすぐに
止まったが、
2ケ所も切ってしまった。
それでも、
10本も刃のある
鉄製レーキが刺さってたら、
救急車もんであった。
またしても、
大難を小難にお奉り替え頂いた、
ことを神様にお礼申し上げた。
日常の家ん中に、
こうも危険が潜んでいるとは…
まさに油断ならないものである。
出血箇所を
十分に洗って
消毒してから、
気晴らしに“紅葉狩り”に
出かけた。
マイ・フェイバリットの
「びっき沼」は、
毎度のことながら
人っ子ひとりいず、
大自然を独り占めの
平日ならではの
大贅沢であった。
無風の晴天だったので、
水辺の紅葉が
水鏡に映り、
それは見事なものだった。
車載ギターを持ち出して、
いつものように
朽ちた木製ベンチで、
しばし、気の赴くままに
小半時奏でていた。
時折、野鳥の声が
伴奏か合いの手のように
心地よく辺りに鳴きわたる。
かつては土湯街道だったが、
今では旧道となったので、
通る車もなく
街中の喧噪が嘘のような
静謐な地上の楽園である。
春には
4回はフキノトウ採りに来る
山の幸の恵みの場でもある。
土湯「道の駅」では
秋限定の「栗ソフト」を
頬張った。
平日ではあったが、
晴れ渡った
絶好の行楽日和だったので、
年輩組の人出が多く、
県外ナンバー車も
わんさかと数珠繋ぎだった。
なので、
一切経往きは断念して
横向き温泉で引き返してきた。
それでも、
道々、見事な紅葉と
青空の絶景に
たびたび車を停めて
降りるようだった。
11時には
土湯まで降りてきたので、
『向瀧』にオープンした
『とりのす』に寄ってきた。
13号線の店は
半年もしないうちに
早々と閉店になったという。
口開け時で、
閑散とした温泉街ともあって
他客はひとりも居ず、
眼下に渓流を望める
特等席に陣取れた。
ミニコミ誌に載ってた
ジャンボ・エビフライなるものを
“ひやかし喰い”してやろうと
オーダーしてみた。
2.079円と
けっこうお高い(笑)。
しかも、
「パンを切らしてまして、
ゴハンのみとなります…」
だと…。
メニューに書いてんなら
(切れてたら、
開店前に買っといで…)
ってなもんである。
そんなんだから…
13号線店
潰れたんでねーのかい…。
ʅ(-"-;)ʃ アーア
聞けば、
大クルマ海老ではなく
ブラック・タイガーだというので、
これにもガッカリした。
30pあると喧伝していたが、
パッと見は、
それに足りてなかった(笑)。
そして、
案の定…
「ジャンボ・フライ」物の
“お約束”でもある
コロモ沢山であった(笑)。
分かってたら、
頼まにゃイイのにぃ…(笑)。
・・・そこは、それ…
“ものずき”だから…(笑)。
“コッツァカネスト”
(くだらない事好き)
だから…(笑)。
海老の甘味、旨味だって
ありゃぁしない…(笑)。
↑
モンクばっか… (´д`|||)
おまけに、
付け合わせのレタスの
先端が黒ずんでたんで、
これは、きちんと
ウェイターに
「なんだべ、この菜っ葉。
ダメでないの…」
と、クレームを伝えた。
それには、
平謝りだったが…。
(んだから、13号線店…)
トマトスープが
壺型カップで供されたので、
パッと閃いて、
白いオマンマを半分投入して
即席リゾットにしてみた。
ついでに、
パセリも千切って振ってと…。
( ^ω^)ノ゛*⋆。
おらぁ、
こだどごさ来てまで、
リョーリやってんだべさ(笑)。
(『エール』の大将!!)
(´ε ` )ゞ テヘ‥
ほんでもってだ、小山くん、
このリゾットが
いづばん、ンマガッタとさ…。
(『エール』のショーコさん!!)
ε= (・o ・)
んでも…
こんだけ、御託ならべれば、
2千円もブログ能書き費と
思えば元とったかもだない…(笑)。
帰りには、
古物店に寄って、
前から目をつけていた
ノリタケのオールド・デザインの
プレートを買った。
新品だと万するものだが、
その1/5ほどのセコハン物である。
ほくほくと帰って
キッチンの灯かりで
ジックリと鑑賞してみれば、
なんと!!
金縁の所々に禿げ箇所があって、
ガックリきた。
_| ̄|○ シマッター
店では、
安値に目を奪われて
そこまでつぶさに
鑑定していなかった。
あーあ…。
オレノバカ〜ッ ! ε=ε=ε=ヾ(*。>◇<)ノ
店も、
せるて
「傷あり」
とか
「ハゲ箇所あり」
とか、
書いとけやいッ!!
プンスカ ᕦ(ò_óˇ)/゛
こうなったら、
金箔買って
貼ろうかしらん。
それか、
金泥を漆で塗るか…。
こーなったら、
修復も楽しめやい、
である。
そんでも、
晩には、これを用いて、
『グリル・ソーモン・エ・サンジャック』
(鮭と帆立の網焼き)
を拵えてみた。
ソースには、
フュメ・ド・ポワソン(魚出汁)に
はじめて卵リキュールの
『アドヴォカート』を
用いてみた。
デセールでは
使われることがある
甘く濃厚なリキュールで
独特の香りがある。
毎度のことだが、
見栄えのよい方を
カミさんに供する。
なので、
新しいプレートにドレッセし、
自分は同系色の
ヴェール(緑)を組み合わせた。
刺身用のソーモンは
ミキュイ(半生)に仕立て、
中心をソーモン・ロゼ
(サーモン・ピンク)にした。

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