2010/12/6

RAWで撮るという意味  デジタルカメラ
デジタル一眼レフカメラを始めとするレンズ交換式カメラ、またはハイエンドコンパクトにはRAW記録モードが備わっています。
純正のRAW現像ソフトを使えば、撮影時とは異なるホワイトバランスや仕上がりモードなどを適用することができます。
たとえば、ホワイトバランスをオート、仕上がりモードもスタンダード撮った写真を、あとからパソコンでホワイトバランスを電球に、仕上がりモードをポートレートにするとします。そうすると、基本的には撮影時に電球、ポートレートに設定して撮影したものと同じ写真に仕上げることができるというわけです。
しかも若干の露出調整ならば画像を劣化させることなくおこなえるというメリットまであるのです。

だから、「RAWで撮るならばホワイトバランスや仕上がりモード、露出の微調整などは必要ない」という人もいます。
現に、そうやって撮っているプロカメラマンもいると聞きます。

でも、本当にそれでいいのでしょうか。
この先、もっと画像処理ソフトが進化して、ブレも補正してくれるようになったり、ぼけ具合もコントロールできるようになるかもしれません。しかも、デジタルカメラの画素数も大幅にアップするようになると、大きなトリミングだって画質の劣化を気にすることできるようになるかもしれないのです。
そうすると、撮影というものはとりあえず、すべてをカメラ任せのオートで撮っておいて、しかもフレーミングもワイドレンズで広く撮っておけば、あとから好きな場所をトリミングして、色と明るさ、ブレやぼけなどを調整して、「はい、作品のできあがり」っていうことになってしまうのではないでしょうか。

それでは、撮るときの楽しさ、緊張感、フレーミングを工夫することなどが極端に少なくなってしまう気がします。
もちろん、そういう時代が来たときに、そのような方法で素早く確実に写真を仕上げることができるという便利なこともあるでしょう。
ただ、写真というのはやっぱり撮るときに作品になるかどうかが決まるような気がします。
撮るときの一瞬のために、レンズを選び、光と構図を考え、そして被写体の表情を見ながらシャッターを切る。
これが写真の醍醐味ではないでしょうか。

RAWというは確かに便利ですし、私も常用しています。
でも、基本的にはJPEGで納品できるレベルにしておいて、
その上で、少しでも自分のイメージに近づけるために、
RAWからホワイトバランスやコントラストを微調整したりします。
だからまずはJPEGで完成していることが大切です。

ときには大きくイメージを変えることもあります。そういうときにはRAWが便利です。
でもやっぱり写真はシャッターを切るときこそが勝負だと思うのです。
いつでも、その勝負感を忘れないで、撮影に臨みたいものです。

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ニューヨークの地下鉄駅構内にて。
改札を出てくる人を待ち受けてシャッターを切る。
なかなかドキドキするものがあります。
それが醍醐味なんですが(笑)。
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