2011/1/19

スナップ写真ってなんでしょう  デジタルカメラ
先日、何十年来の付き合いとなる友人編集者と話をしているとき、
「スナップ写真って何?」という話になりました。
確かに、スナップ写真って漠然としているような気がします。
ただなんとなく近所を撮ったもの。
なんとなく友人や家族を撮ったもの。
スナップ写真って「なんとなく」でいいの?というのがそのときの友人の疑問。
確かに、旅の思い出や家族、友人との思い出写真ならなんとなくでもいい気がしますが、写真を発表するということを考えると、なんとなくじゃ写真の力が足りないような気もします。

フィルムカメラしかなかったときは、ただ何となくシャッターを切ることって少なかったですね。フィルム代がもったいないから(笑)。
でも、デジタルになって、なんとなくシャッターを切っても、別にお金がかかる訳じゃないし、ということで「何となくスナップ」があふれ出した感じもします。
さらに、インターネットの普及により、誰でも第三者に写真を見せるという行為が出来るようになりました。
ネットに写真をアップするということは、それは写真を発表するということです。
その発表の場をなんとなくの写真でいいのでしょうか。
別に上手い写真、傑作である必要はないと思います。
でも、他人に見てもらうということの意味を考える必要もあると思うのです。
手軽に写真が楽しめる時代になったからこそ、写真の意味を考えることも必要かなあと。
難しいことを言いたいわけではありません。
写真一枚一枚に魂を込めて撮り、それを発表したいなあと思ったまでです。

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公園のベンチにぽつりと置かれたテニスボール。
だれが置いていったのか、はたまたたまたま飛んできたのか。
周りを見回しても、テニスボールの所有者らしき人はいませんでした。
持ち主のいなくなったテニスボールが夕日の中に佇んでいました。
LUMIX LX5にて。
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2011/1/15

愛すべきクセ玉(レンズのお話し)  デジタルカメラ
現代のレンズはほとんどすべてと言っていいくらい、コンピュータで設計を行っています。
そのため、何十年も前のレンズのように、逆光でとんでもないようなフレアがでたり、絞り値の違いによって大きく描写が変わったりすることが少なくなりました。
また、工業製品としての品質管理も素晴らしいため、製品ごとのばらつきも非常に少なくなっています。
だから、レンズを変えてもあまり写真に違いが出にくくなっています。

でも、すべてのレンズが同じような描写になるわけではありません。
最新のレンズでも、ずいぶんと特徴的というか、クセというかを持つレンズも結構あるものなのです。
レンズを変えることは、このクセをどう生かすかを考えながら撮ることだと思うのです。
自分の好きな写真、好きな色、好きなトーンに仕上げるために、どんなレンズを使うか、これがレンズ交換式カメラの楽しさではないでしょうか。

昨日、某カメラメーカーのレンズ設計者の方々とお酒を飲んできました。
そこで、なぜコンピュータで設計されたレンズでも特徴やクセがあるのかという話になったのですが、
どうやらコンピュータという最新技術を用いて、どんなボケのレンズにするのか、どんな味のある描写にするのかというのを一生懸命に考えながら作っているようです。

現代のレンズですから、光学性能は十分なものにしなくてはなりません。でも、それをクリアした上で、さらにボケやコントラストなどの味と呼ばれる部分に関しては、開発者のこだわりで突き詰めていっているようです。
だから、開発者のこだわり、もっといえば、レンズに対する理想の方向性によって、できあがるレンズが違ってくるわけなんですね。

「レンズの良し悪しはMTFで決まるものではなく、写した人が好ましいと感じるものが良いレンズなのだ」とも言っていました。
ただ、その一方で、「カメラ誌や一般ユーザーなどがチャート撮影をして、解像力や周辺光量などのチェックをし、それでレンズの良し悪しを判断する傾向にあるもの事実。その評価方法が、レンズの良し悪しの一つの基準のようになってしまっているため、企業としてはそれをまったく無視してレンズを作るわけにもいかない。」というようなことも言ってました。

私は「MTFなんかどうでもいいから、思い切りクセがあって、そのクセが楽しくてたまらないレンズを作って欲しい」とリクエストしたのですが、それもなかなか難しいようです。(開発者はノリノリで作りたがっていましたが)

写真はコピー機ではありません。
自分が撮った写真がこんな風に写ったという驚きと喜びが感じられるレンズがいいのではないでしょうか。
もちろん、お仕事用に精密なコピー機のように写るレンズもあっていいと思います。
でも、それだけじゃ写真がつまらないと思うのです。
カメラもレンズも、「愛すべきクセ玉、クセカメラ」に出会いたいのです。
だから、私は、レンズもカメラも自分の好きずきで判断して、使っていこうと思っています。
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私の中の愛すべきクセ玉の代表選手、Summarit 5cm f1.5。
私が生まれるずっと以前から、いろいろな風景を見て、そして誰かの思い出の一枚を記録し続けてきたレンズです。

まともには写るとは言い難い性能ですが、
これで撮った写真を見かえすと、なんだが遠い日の思い出があたまの中でぼんやりとよみがえってくるような気分になります。
マウントアダプターを使いLUMIX G1に取り付けて撮ったものです。
全部がこの手の写真だと困っちゃいますが、こういうのが混ざっているのも楽しいものです。
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2011/1/13

オリンパス XZ-1発表  デジタルカメラ
オリンパスから高機能コンパクト「XZ-1」が発表となりました。
レンズ一体型のコンパクトデジカメとしては初のZUIKOの名を冠したレンズを搭載し、高画質を謳うカメラとなっています。
写真の画質はレンズの性能に依るところが大きいので期待できそうです。
レンズは28-112mm相当の光学4倍ズームで、開放F値はワイド端でF1.8、テレ端でF2.5となっています。F1.8も目を引きますが、テレ端のF2.5が素敵ですね。
コンパクトデジカメは、たとえ高機能モデルでもズームはワイド端が明るくてもテレ端は暗いというのが一般的。XZ-1はズーム全域で明るいです。
明るいレンズというのは、それだけで写真が楽しくなるものです。
「最近のデジカメは高感度に強くなっているから、レンズの明るさはあまり関係ない」という人もいますが、私はそうは思いません。
高感度だろうが、低感度だろうが、レンズが明るいことはアドバンテージになります。高感度だって、レンズが明るければより速いシャッターが切れますから。
それがズーム全域でそのアドバンテージがあるわけですから、これは素晴らしいことだと思います。


XZ-1の実機は見て、触りました。でも、また実写には至っていません。
なので、画質についてはまだ未知のものです。
すでにテストした写真家からちらりと聞いた感じでは、「画質も相当にいい!」とのことでした。

アートフィルターも搭載され、E-5で評判のドラマチックトーンも装備されていますね。このカメラなら気軽にポケットにいれて持ち歩けるので、アートフィルターを使いたいなら、一番お手軽かもしれません。
アートフィルターカメラとして買ってもいいかなあなんて思ったりしています。

気になった点は、電子ビューファインダーがE-P2などと兼用のVF-2となるのですが、さすがにXZ-1に装着するとかなり大きく、出っ張った印象であること。
すでにVF-2を持っている人にはありがたいかもしれませんが、デザインや携帯性を考えると、もう少しコンパクトなビューファインダーを専用設計してほしかった気もします。

あとは、センサーが1/1.63型のCCDとなるので、どれだけレンズが明るくても、それほど大きくはぼけないだろうなあという点。
このボディにフォーサーズのセンサーを搭載したら、さぞや楽しいカメラになっただろうに、などと妄想してみたりします。
でも、きっとこのカメラはボケを楽しむカメラではなく、スナップなどでカッチリとシャープな写真が撮れることも魅力なんだろうと思っています。

あとは画像処理エンジンによる絵づくりですね。
これは撮ってみないことにはなんともいえません。
でも、オリンパスさんは独自のテイストを感じさせてくれる絵づくりが上手いので、きっとこれも楽しい写真が撮れるでしょう。

楽しみなカメラがまた一つ登場してきたことにワクワクしています。

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XZ-1で撮った写真はないので、別のカメラで撮ったもの。
富士フイルムのコンパクトデジカメ「FinePix F300EXR」です。
このカメラもFinePixシリーズの中では高機能コンパクトに位置するものです。
撮像素子を使った位相差AFを実現するちょっと独特のカメラです。
AFは本当に速いですね。
でも、他社の高機能コンパクトに比べると、まだ尖ったところが少ない気もします。やっぱり富士フイルムはX100に期待というところでしょうか。
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