2012/7/13

古きよきもの  デジタルカメラ
四国の旅の話題をもうひとつ。

愛媛県内子町というところにある「内子座」というところに行ってきました。
もともとは大正天皇即位を祝って建てられた劇場で、今でも実際に歌舞伎や落語、文楽などが開催されているそうです。

木造二階建ての劇場なのですが、ここがとっても素敵。
奈落など、一部、新しく作られたものもあるのですが、基本的には大正時代の面影を残しています。

そこの二階部には窓ガラスがいくつもはめ込まれているのですが、すでにほとどのものは割れてしまい、現代の技術で作られた綺麗な窓ガラスがはまっています。でも、何枚かは建設当初のガラスが残っていて、それがまた素敵なのです。
別になんということももない波打ったガラスです。
でも、なぜかそこに懐かしさと優しさが感じられるのです。
内子座全体が古くて素敵な建物なのですが、私は特にこの窓ガラスに惹かれました。
波打ったガラスの向こうに見える景色はなんとも柔らかく、優しく見えるのです。

現代のガラスに比べれば、平面性も強度も透明度も劣るのでしょうが、現代ガラスにはないなにかがあります。
古くても素敵なもの、もっといえば古いからこそ素敵なものってきっといっぱいあるのだと思います。

残念ながら、今のデジタルカメラは新しいものほど良くて、古いものはどんどん切り捨てられていってしまいます。
フィルムカメラのほうがまだ古いものを大切にされているのかもしれません。
もちろん、デジタルカメラがどんどん進化していくのは歓迎です。
でも、古きよきものというのもまた大切にしたいものです。
内子座を観てそんな風に感じました。


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大正時代の人たちもこの窓の外から景色を観たのかなあと思うと感慨深いものがあります。
その人たちは、まさか平成という時代にデジタルカメラで窓の外の景色を撮る私がいるなんて想像もできなかったことでしょう。(当たり前ですがw)

デジタルライカで撮る、大正時代の建物。
こういう組み合わせもまた旅の醍醐味かもしれません。
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