2005/11/30

イズム・ダンス  歌詞






壊れてゆくのさ 時が回るたび 歪んでゆくのさ 軸がふらついて
虚ろな世界 放り出される 無意味な晴天 リスクな原点

指先ひとつで変えられる そんな世界に憧れたのか?
話半分 夢ゴコチ 四肢の麻痺した 無力な人形

ほんの少し歌って 何かやらかしたつもりかい
ほんの少し綴って 悟って見せて満足なのか?
本気なら滑稽だ 冗句なら貧相だ
肉の下まで晒してこいよ 酷い位が望みだぜ

時間に幻滅 ひどく震えてる ぼろきれまとった 宿無しのよう
きらめく銀貨 誰かの財布 殺したいほどの 羨望隠して

何かを掴んでいい気持ち 達成感で生き延びるだけ?
もがくさまでも 覘かせて デコレーションの 極みで満足?

どんな夢を見たって 腹が膨れるわけも無いだろ
どんな意地があっても 叶わなければ空元気だろ
ピュアよりはしたたかに 饒舌はほどほどに
骨の中まで削っておいで 痛い位で丁度だぜ

ペシミストなんだろ でかい声で泣きなよ
オプティミストかい ひっきりなしに笑え
リベラリストかい 家を燃やしちまいな
モラリストなのかい こんなとこに来んなよ
リアリストだってね 勘定でもしてなよ
アナーキストだって? ジーンズ破いてなよ

とかくこの世はイズム 腹が膨れるわけも無いのに
浮世の皿でダンス 小生、イズム・ダンサーの愚図






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2005/11/27

突き抜けるスカイ  





枯れ草の積み上げられた空地
細長い雲が流れてゆく空
歌詞が思い出せないままの
途切れ途切れの鼻歌

何かしら心によぎるものはあるけれど
何ひとつ理由になるようなものはなかった
君は形の綺麗な色の無い藁を選んで
指先に幾重も絡ませて遊ぶ

心から心まで、届くとも届かないとも言えない
とめどない距離を僕たちは歩いて
秋の穏やかな空がそろそろ厳しい高さに変わる頃
初めてそれぞれの行く先を分かつことを選んだ

名前も分からない土地の、だだっ広い荒野の真ん中の
閃光が走り去った後の様な一本道
暢気な荷馬車の幻に溺れながら僕ら
すべては地平線の向こうで蜃気楼に変わるのだと知った

空を飛ぶ鳥に焦がれたら、水に泳ぐ術を欲しがるでしょう
肉を狩る牙を手に入れたら、草を食むのどかさを欲しがることでしょう
ひとつの幸せが両手に一杯になったら
新しい空っぽを欲しがってしまうのかな
君にその後に続くフレーズを教えてやりたいけれど
生憎僕もずっとその歌を思い出せないままで居た

巨大なホルンが唸る様な季節の風
がっちりと編まれた麦藁帽子が君の形のいい頭骨の上でプライドを見せている
二人で示し合わせて時計を隠してしまったから、ホテルに帰らなきゃいけない時間まで後どのくらいなのかよく分からない

帰れなかったら帰れなかったで
ふりだしに戻る、なんてわけにはいかないのかな

風の音にまぎれて、君のハミングが突然確かな旋律になる


それが別れの歌だったことを
突然
僕は思い出したのだ



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2005/11/24

太陽は確かに  




何かあった
何が見えた
暗白色のまどろみの中、インポテンツの悲鳴が乱れる
デジタル・ビートに小脳を刻まれた子供たち、周波数を制限された鼓動が
どこかすがりどころのない
細木の様に立ちすくみ揺れている
本当に寒くなり始めた11月の終わり、太刀打出来る魂なんてもののひとつも
肉体の中にはストックされていない
毛細血管を全部まっすぐにして
静かにあぶり続ける頭痛のことなんかもう忘れたいのに
通じるかどうか判らないけどとりあえず聞いてくれ―俺の右側は常に何かが遮断されているんだ
このところ心地いい夢を見たことがない、それでいて時にそれは
今居る場所を忘れさせるほどに非常なほどリアリスティックなんだ
痛む身体を引きずる様にして今日は外へ出たんだ
そこにはまだ太陽が輝いているのかどうか確かめたくて
まともに歩くことも出来ない様な
雑草が生えふさぼる小さな歩道の上に
俺の心をばらばらに引き裂いた出来事が落ちていた
子供の乗ったファンシーな自転車に
買い物帰りの気の強そうな母親に
車道にはみ出しながら横列を続けていた女子高生たちに、次々に踏みつけられ轢死し続けていた
卵を持ったカマキリから囁かれる無常
排気ガスにまみれた雑草の物陰で
ささやかな使命すら果たせずに死んだ哀れな母性
そんなものに傷ついて見せたところで
誰が涙を流すわけでもないだろうけどさ
ねえ君、どんな生物でも
悔しい時にはずっと痙攣を繰り返しているものなんだぜ
それは、まるで、まるで
見捨てられた鼓動みたいで
俺はたまらなく悲しかったんだ、だけど
太陽はあった
太陽は、確かに
この世界の上にあったんだ



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