2014/5/31

楽譜にすりゃあ滅茶苦茶、手紙にすれば届け先から抗議の電話が来るような―系統  








白く褪せた世界の中を泳ぐようにフラつきながら行先に覚えも無くフラフラとただフラフラと幾つかの針金で生を模倣させられている人形みたいに生身の虚ろでそれでもきっとおそらくなにひとつ求めもしなくなるよりはきっとずっとマシなのだろうと漠然と感じながらそうきっとなにひとつ求めすらしなくなるよりはきっとずっとマシなことなのだろうとだけれどきっといくらかはマシという以上のなにかが仄めかされているわけでもなくまるでそう意思を持って進行する泥土のような流れがそこには存在していて慢性的に息苦しい気分でだけどそんなもの例えば冬に寒いこととと夏に暑いことと同じで言うなればデフォルト設定といったようなものでそんなところに是だの非だのこだわったところでなんの意味も無いことは判っていたので特別どちらに傾くことも無いまま感情の天秤は真横に保たれていてそもそもそれ以上楽になることも苦しくなることもありはしなかったからそんなことでちょうど良かったのだでもたぶんきっとそれはいつまでも許容していていいようなものでもないのだけれどまあいますぐにあれこれと考える必要があるものでもないことは判っていたんだただ少しそんなことがいつまでまとわりつくのかななんてことがほんの少し気になる程度でだからなにも問題はなかったってまあいま現在この状況自体は問題でしかないのだけれどそうしいて言うなら迷子になったけど慌ててないみたいなそれ以上どこかへ迷ってしまうような選択をするような危険だけはないだろうというようなニュアンスでなにも問題は無いという言葉を発しているという感じで受け止めてもらえればいいしそもそもこうして説明している状態についてどれだけの人がああなるほどと感じてくれるのかというところについてはまったく見当もつかないし見当なんかつけたところでなんの意味もない気がするしそれは共通認識とか共感とか共鳴とか共振とかいうような部分への懸念なのだろうけどそういう言葉の中でアエテひとつなにか選ぶとするのならそれは共鳴という言葉かもしれないだって一番信用が置けるような気がするだろう他の言葉と違って無意識な感じがして好きなんだよな共鳴っていうのなんて言うか意識を解してないところで理解しているって感じがしてねってそんなところを長々と話すことも別に無かったんだけどまあちょっとぐらいの脱線はつきものだよなこうしたスタイルにはねってそう上どんなスタイルなのってことになるんだけど簡潔に乱暴に言ってしまえば同時進行で描かれるっていうようなさ判るかなこういう例えをするとさっきの共鳴の話とごっちゃになってしまいそうで申し訳ないんだけど意識をあまり通さないようにするっていうか無意識であるように心掛けるっていうかねってこの言葉はなんだか面白いな無意識であることを心掛けるようにするっていうのはだけどすごく簡潔に言い切っている感じがしていていいねしかも乱暴じゃないしねだいたい簡潔っていう概念は往々にしてただただ乱暴なセンテンスになりがちじゃないかなと思うんだよななにかこう適当にまとめてみましたみたいな数行をクレバーだと匂わせるような最近の風潮は好きじゃないんだよねきっtツイッターとか掲示板とかのせいなんだろうけどさああいうのは本当に大嫌いなんだよななんだか単語以外読んでない感じがしてねたとえば物語があるものだったらとにかくあらすじにしちゃうことばっかり考えて読んでるような感じだよな詩なんかだともっと顕著な感じするよなイントロとエンディングだけ見て判ったような気になる感じさああいうのは本当に駄目だなだけどそういうことをしてるやつらほどなんだか躍起になってくっちゃべるんだよな判ってください判ってくださいみたいな感じでさしかもそれにしたってなにを判ってほしいのかってよくよく観察してみたらこんなにきれいにまとめているわたしの賢さを判ってくださいみたいなそれだけのもんだったりするんだよな満点のテスト何回も見せる子供みたいな感覚でさしかも答案用紙なら答えがきっちりあるものだけどこうしたものには答えなんてまるでないからねどうひっくり返したって答えなんか出てくるようなもんじゃないそういうものをなんて言うか定義するような真似をしたってなんの意味もないよだいたいそういうことをしてたらその定義にそぐわないものにはなんの意味もないってことになってしまうつまりわざわざありもしないフィルターをこしらえちゃうようなもんだよなそんなことしてたらいまはよくてもあとあとまったくプラスになることはないだろうねだってフィルターがかかっちゃってるわけだからしかもそれは自分のほうでかけちまってるんだからなまったく始末におえないよ纏足のようなもんだなそうだろ読むにしても書くにしてもあらゆる方向へひっくり返して転がしてみないと駄目なんだよそうしないとすべてを見ることは出来ないだからおれは出来うる限りの言葉を詰め込んでひっくり返したときになるだけ面白い結果になるようにたくさんの要素を詰め込んでいるんだ。









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2014/5/28

間引くなら床に散らかせ(Day in Day out)  










言葉にはとくべつ届くところなど無い
如何なる力も無いし、如何なる意味も無い
ただ、そこそこの必要に応じて、そこにある
目印のようなものだ、それは動かしようが無い
認めたがらないやつらが、血走った目で語り
そういうものだと思うやつらが、たんたんと語り
絶対にそうではないと信じてるやつらが、よくあるやつを語る
暗黙の了解の上で取引する、魂なんかに汲み取るようなものは無いさ
回りくどい予定調和をやりたいだけのやつらが多過ぎるんだ
武器じゃない、魂じゃない、愛じゃない、裏切りでもない
ただそこそこの必要に応じてそこにある目印のようなものだ
言いたいことは判ったから唾を飛ばすのは止めてくれよ
補足が必要だって自分でも判ってるんじゃないか?
せめて淡々と語れよ、求めることも求められることも
大事だなんて考えちゃいけない、それが必要なら、珍しい神様の居るところにでも行きなよ
誰もこんなもの必要だなんて考えちゃいない、ただ
ただ見知らぬ場所を歩くためには地図が必要だから
自分なりのやり方で描いていく術を選んだだけのことだ
誰々だのの名前で流派を作り、違う名前と争ってみたり
生まれたやつの数だけあって良いんだよ、あとはそれが気に入るかどうかだ
あとはそれが気に入るかどうか、それだけさ
べつだんこれについても理解してもらおうなんて到底思わないけれど
床に落ちた唾はきれいに拭いといておくれよな
赤の他人の自意識の上なんか歩きたくは無いからな
言葉にはとくべつ届くところなど無い、おれはそれをすごく知っている
生まれてこのかたそれがなんであるかってことをずっと試してきたからさ
それで判ったんだよ、言葉の届く場所なんて信用しない
だからこそ出来る限りの言葉を使うのさ、どうしてこんなに必要なんだっていうくらいね
そうすれば少なくともそこへ向かう意思みたいなものは感じてもらえるかもしれないだろ
つまり考えうる限りの試し方をしてみるのさ、それがたぶん一番大事なことだぜ
当り前の知識や、当り前の気持ちや、当り前の反抗なんかで描かれたものなんていまいち面白くなくってね、それはおれがただの天邪鬼だってだけのことなのかもしれないけれど
こんな風に思うんだよ、よりダイレクトに伝えようとすれば…そのものズバリを話しちゃダメなんだ、それはダイレクトっていうことじゃない、それはただの近道だってことさ
直接的に語ろうとするなら、その周辺のあらゆるものについて語るべきさ
判るだろう、言葉にはとくべつ届くところなど無い、だからいろいろな要素が必要になるんだ、手の込んだ料理のようなものさ
ひと言で何かを語れるなんて少なくともおれは絶対に考えはしないよ
フォーカスを合わせれば周辺はぼやけてしまうだけさ
たとえばおれがハローと言えばきみもハローと返すだろう?そういうものだなんて考えたくは無いんだ
もっとたくさんのことをしなくちゃいけないってさ、ひとつでもたくさんのことをしなくちゃいけないと思うわけさ
ハローで済むならハローって言っとけば良いって話だろ
長い距離を跳躍しようと思えば助走は長く取ったほうがいいじゃないか
必要な距離を確保したら、後は全力で走るのみ、ここだという場所が見えるまで全力で走って、見えたら跳躍するのさ、上手くいったらまんざらでもない景色が見えるだろう、「あんな風に飛ばなくたって」「あんな距離を飛ぼうとしなくたって」なんて、周りのやつは言うかもしれない、だけど
そいつらはそんな風に走らなかったやつってだけの事なのさ


いくつかは飛び越えた、そうして、また








なにかしら見えてくるだろう













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2014/5/16

まるで閉じられた目蓋が開いただけとでもいうように  








日常の中空にぽっかりと空いた
それはそれはおぞましい
真っ白い穴を眺め
メタル・マシーン・ミュージック、のような
冷笑的なノイズ
俺は
やがて窓に突撃して死ぬ雀なのだろうか
などと
ぼんやりと考える
小さな音でフォークソングが流れていて
静かなハーモニカがフェイド・アウトした
その瞬間
延髄にしのび足みたいな風が吹いて、そのとき
俺は気づいたのだ、後ろにもこれと同じ穴が空いていることを
なぜこんなものが、なんて
考えもしなかった、考えたところで
納得出来る答えなどあるわけもなかった、代わりに
この穴の中に潜んでいるものはなんだろうと考えてみた
真っ白を眺めながら思いをめぐらせてみたが
上手くいかないので目を閉じてみた
目を閉じた瞬間、食われるのではないかという危惧が束の間浮かんだが
どうやらそういうたぐいのものではないらしかった、おかげで
じっくりと考えをめぐらせることが出来た
気が狂ってしまったのでなければ、これは
なんらかの状態を象徴しているのだろうな、と思った
だとしたらそれはどんな状態なのだろう?この部屋にあるということは
おそらくは俺に関係しているものに違いない
そこまで考えたときにふと、何かが気になって目を開くと
ちょうど俺の目の高さと同じところに一対の目があった、そう、真っ白い穴の中にだ
値踏みするかのようにこちらを見ている、その目を見ていると
去年か一昨年あたりに見た夢を思い出したんだ、その夢の中で
俺は海の近くに居た、海の近くの、横長の休憩所的な木造の建物のあたりに
近くに女の子が三人居て、彼女らは丸太で作ったテーブルを前に、丸太で作った椅子に座って
この海に死にに来る人ってすごく多いんだって、という話をしていた
きれいな海なのにね、と女の子たちは考え込む感じになった、俺はそこを離れ
ちょっとした屋根がついている渡り廊下を歩いて、海の近くにある大岩に向かった
大岩はちょうど凱旋門のような穴がくり貫かれていて、人間が潜り抜けられるようになっていた
潜ると中は自然の侵食を利用した展示コーナーになっていて
その海の歴史なんかが語られていた
俺がぼんやりとそこを眺めていると少し肥満気味の大柄な爺さんがやってきて
展示品をチェックする振りをしながら俺のことを監視していた
俺を、死にに来た人間だとでも思ったのだろうか?
ああ、穴、と俺は思った
目の前の奇妙な穴のせいでそんな夢のことを思い出したのだろうか?それとも
なにかしら死を連想させるようなもののせいか?
あの夢の中で俺はその後、なにをしていたのだろう?
それ以上海へは近づかなかった気がする
荒れた路面を歩いてそう高くない山の頂上近くにある廃墟へ向かった気がする
それともそれは別の時に見た夢なのだろうか?
俺はやがて窓に激突して死ぬ雀なのだろうか?
そう、そういえば雀の話を思い出したよ、前にも書いたことがあるけれど…
それは小学生のころのことだ、低学年か高学年か、そこらへんについては思い出せない
体育館の中で、朝礼か何かしていたんだ、校長先生が話していた
換気のために開けてあった高いところの窓から一羽の雀が物凄いスピードで飛び込んできた
その対面にあった窓は閉ざされていて、雀はそれに激突して死んだ
とんでもない音がしたぜ、あんな小さな雀なのに、とんでもなくでかい音がした
生徒がざわついたけれど、校長は冷静に話を再開して、空気はすぐにいつもの空気に戻った
男の教師が一人、ギャラリーに上って死体を始末した、大事そうに両手で持ち上げていたよ
雀は窓が開いているかどうか確認出来ない、だからよくああいう風に死んでしまう、と
あとで担任の教師が教室で話した
その時は、そうかと思ったけど
今になって考えてみると、あいつやっぱり死ぬ気だったんじゃないかななんて気がするんだ、あれは
死ぬって決めたやつにしか出せないスピードだったような、そんな気がしてさ
判るだろう、そういう真剣さって
あのころは、やはり、判らなかった、先生の言うとおり、雀はそうやって死ぬことがあるんだって、普通にそう信じていたよ
だけど今こうして思い返してみると、俺にはどうしてもそんな気がしてしまうのさ…


妙な回想に気をとられているうちに、中空の穴は消えていた、それについては特になんとも思わなかった
目に見えるわずらわしいものがひとつ消えただけだ

そうか、雀…、と俺は思った
あれはあの世からの、あいつの眼差しだったのか
あいつの死を覚えている、方々で話している、この俺を眺めに来たのか…



それが真実と違うことは俺にも判っていた、だけど、そういうもんだよ





結論付けるには、流れに乗ってみるのが一番良いことだってあるのさ…









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