今日は
「初風炉のお稽古お茶事」がありました。私は今回初めての
「当」という大変な役割を担当しました。いわゆるおもてなしする立場です。
昔のお茶人はなんて手の込んで相手のことを思いやりそして優雅な時を過ごしたのだろうと感心します。
この「お茶事」は当日だけではなく何週間も前から準備は始まっています。
お招きとそのお返事などの書簡から始まり招く側はお客様に合わせてお茶道具を考えたりお軸やお花やお料理の献立を考えたりお庭のお手入れとあれこれ準備していきます。もちろんお着物なども季節に合わせて準備します。
私もありがたいことに母があれこれと揃えてくれていますのでお茶で活躍しています。
私の尊敬する表千家のS先生はこうやってお茶事のお稽古を惜しげなく開いてくださるのでとてもラッキーなことを経験させていただいています。お料理も全て手作りです。今ではここまでして下さるのは貴重だそうです。
こうやって年々忘れられている日本の素敵な部分を体験させてもらう機会があることを最近になって本当に良かったと思っています。
イタリア・フィレンツェ時代には日本フェスティバルの催しを手伝う機会があり急遽着物姿で参加したのですがやはりイタリア人も日本の伝統的な文化には大変興味を持っているようでした。イタリア人に写真をどれだけ撮られたことやら!
日々の暮らしの中で母や祖母などに口うるさく言われてきたことなども改めてお茶のお稽古を通して素直に受け入れることができる気がします。
お茶なんてと思っている方、半分楽しみながら半分自分磨きも出来るのでいかがですか〜
そうそう岡山に生まれ育っていながら初めて備前焼の美術館とある作家さんの窯元を見学させていただきました。地元にいるとあまり備前焼ってピンときませんでした。東京辺りではものすごく人気らしいですね!
いろいろな窯元やお店などが固まってあるようでしたのでまた訪れてみたいと思います。
祖父の時代に縁があったある作家さんの作品が我が家にも数点あるのでそちらの窯元にも行ってみたいなと思っております。