最近、ジャズって何かいな、と思う事がございまして、どういうタイミングかと申しますと、ベイシーのオールドを演奏しながら、雰囲気が出ないなーと悩んでおる時でございました。
どういうイメージで吹いたら良いのか、どういう様な技術を使えば良いのか、何だかうにゃうにゃと難しく考えておったのです。
はたと気付きました。当時の黒人さん達がキャバレーでなくて、えー、シボレーでもなくて、盛り場と申しましょうか、ストーリーヴィル?ほんとにド忘れしてしもうたんですが、とにかくその歓楽街で「酔っ払って」「ラリって」「股間ムズムズ」で遊んでた時のダンス音楽、それがベイシーのオールドではござらんか、と。「女抱きてー」とテンションガンガンの男女が興奮する音楽、それではござらんか、と。
それをマヂメに考えても仕方ないとはたと気付きまして、気持ちよくなるような方向へ演奏していけば良いのではないかと思った次第なのであります。
しかし、彼ら黒人奏者は、土着の純然たるスイングを脊髄の中まで染み持っているわけで、我々の後付けスイングでは到底太刀打ちできないのも事実でございまして、頭を使わずに気持ち良いところへ行っても歓楽街どころかひとりよがりの自慰行為になってしまうわけでございます。
そういったわけで、せっせこと週末にベイシーを頑張っておるわけなのです。その主体性が2月9日に伊丹のSTAGEというお店で披露されることとなっております。ご興味のある方はぜひ、足をお運び下さいませ。損はさせまへんで。おおきに。